記憶を失くしたイノセントな少年と、少年を我が子のように育て始めた女性の物語。
拾った子供に名前を付け、その子にママと呼ばせる女性。二人の出会いが奇妙ならば、二人の日々も違和感が付きまとう。それを言葉、言葉、言葉…で埋め尽くす相変わらずの古川日出男節は、掴みどころが見つからない。
言っていることは分かる。しかし、何を言わんとしているかが分からないのだ。言葉の奔流に身を任すしかないだろう。
掴みどころのないまま終わるのかと思いきや、ラストに悪の芽生える余韻を残すのが良い。掴みどころはないんだけど…
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ゴッドスター 単行本 – 2007/11/1
古川 日出男
(著)
- 本の長さ156ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/11/1
- ISBN-104103060719
- ISBN-13978-4103060710
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 156ページ
- ISBN-10 : 4103060719
- ISBN-13 : 978-4103060710
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,946,217位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 46,468位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川本三郎『ミステリと東京』という本があります。
古今の探偵・推理小説作家が、様々に“東京”という街を書いてきたことが
伺い知れる本です。
もちろん東京を描いた小説はミステリに限ったことではないでしょう。
今、わたしが、“東京”を一番うまく描ける作家は
古川氏だと思っています。「書く」ではなく「描く」なのです。
散文や詩という領域も突き抜けて、氏の書く文章は絵画のようです。
本作でもその趣は変わらず、今の“東京”を描ききっています。
文章の中に“東京”という語は一度も出てきませんが、
行間からは都市の芳香や悪臭がただよってきます。
……贅沢を言えば『アラビアの〜』や『ベルカ〜』のようなお話も、
もう一度読ませていただければな、と思っています。
古今の探偵・推理小説作家が、様々に“東京”という街を書いてきたことが
伺い知れる本です。
もちろん東京を描いた小説はミステリに限ったことではないでしょう。
今、わたしが、“東京”を一番うまく描ける作家は
古川氏だと思っています。「書く」ではなく「描く」なのです。
散文や詩という領域も突き抜けて、氏の書く文章は絵画のようです。
本作でもその趣は変わらず、今の“東京”を描ききっています。
文章の中に“東京”という語は一度も出てきませんが、
行間からは都市の芳香や悪臭がただよってきます。
……贅沢を言えば『アラビアの〜』や『ベルカ〜』のようなお話も、
もう一度読ませていただければな、と思っています。
2011年1月2日に日本でレビュー済み
圧倒的につまんない。
こんなクソみたいな物が何ものでもあるかのように、帯付けられたり、評論されたりして、商品として流通してることにとてつもない怒りを感じる。
こんなクソみたいな物が何ものでもあるかのように、帯付けられたり、評論されたりして、商品として流通してることにとてつもない怒りを感じる。
2011年9月9日に日本でレビュー済み
「ゴッドスター」(古川日出男)読了。正直に言うとこの物語の持つ「速度」についていけなかった。光速で突き進む何かの残滓をあとからトボトボと拾いながら読んでいる感じ。最初から文章のリズムに乗れなかった所為もあって同じところを何度も読んだり後戻りしたりでした。顔を洗って出直してきます。
2012年9月27日に日本でレビュー済み
他の方のレビューのとおり、感想が難しい。
スピードにもついていけない。
(けれども、読んでいくとスピードの強弱がつけられており、物語のすべてが高速で進んでいくわけではない。強弱がついていることで、スリリングさが味わえた気がする。)
最後の一文については「・・・で?」と聞き返したくなるような尻切れトンボ感。
でも初めて読んだ古川さんの作品だし、せっかく最後まで読んだので、どこか共感できるところがないか探してみると、村上春樹に傾倒されているとのこと。
なるほど、主人公が女性であるのは著者独自の世界観として、主人公以上に強烈なインパクトを残す脇役(明治天皇)が登場するのは、村上春樹の小説の雰囲気と類似しているような気が。他にも状況描写(日常→非日常に変わる過程のような感じ。)も村上春樹っぽい気がします。
村上春樹作品が好きなのとスリリングな感じは楽しめましたので、★3つにしました〜。
古川さんの作品、今度は評価の高い「アラビアの夜の種族」を読んでみようと思います。アタリだといいな〜。
スピードにもついていけない。
(けれども、読んでいくとスピードの強弱がつけられており、物語のすべてが高速で進んでいくわけではない。強弱がついていることで、スリリングさが味わえた気がする。)
最後の一文については「・・・で?」と聞き返したくなるような尻切れトンボ感。
でも初めて読んだ古川さんの作品だし、せっかく最後まで読んだので、どこか共感できるところがないか探してみると、村上春樹に傾倒されているとのこと。
なるほど、主人公が女性であるのは著者独自の世界観として、主人公以上に強烈なインパクトを残す脇役(明治天皇)が登場するのは、村上春樹の小説の雰囲気と類似しているような気が。他にも状況描写(日常→非日常に変わる過程のような感じ。)も村上春樹っぽい気がします。
村上春樹作品が好きなのとスリリングな感じは楽しめましたので、★3つにしました〜。
古川さんの作品、今度は評価の高い「アラビアの夜の種族」を読んでみようと思います。アタリだといいな〜。
2010年8月23日に日本でレビュー済み
あぁこういうのって「考えるな、感じろ」ってタイプの本なんだろうなと読み終わった後に思った。
ただ自分にはどうしても主人公の女性に共感できなかった。
それでも最後まで読んでしまったのは何故だろう?
それはこの本に魅力があるからなのだろうか、なので★3つ付けさせてもらいます
ただ自分にはどうしても主人公の女性に共感できなかった。
それでも最後まで読んでしまったのは何故だろう?
それはこの本に魅力があるからなのだろうか、なので★3つ付けさせてもらいます
2010年7月18日に日本でレビュー済み
積ん読してあった古川日出男の本を集中的に読んでいる。この本も出版されたときに購入したんだけど、なぜか3年ぐらい放置していた。
古川日出男はすごく好きな作家でよく読んでいるんだけど、読むのにとても体力がいる。自分の体調が良くないときは、彼の独特のリズムについていかず、読むのが辛い。
あらすじ的には、妊娠中の姉を交通事故でなくした女性が、偶然であった少年と母子のように暮らしながら、ある事件に巻き込まれるというものだけど、結末もあるようなないような不思議な物語だ。
この短い長編小説も相変わらずの古川節で、ストーリー性よりも、たたみかけるような彼のコトバを楽しむモノ。
古川日出男はすごく好きな作家でよく読んでいるんだけど、読むのにとても体力がいる。自分の体調が良くないときは、彼の独特のリズムについていかず、読むのが辛い。
あらすじ的には、妊娠中の姉を交通事故でなくした女性が、偶然であった少年と母子のように暮らしながら、ある事件に巻き込まれるというものだけど、結末もあるようなないような不思議な物語だ。
この短い長編小説も相変わらずの古川節で、ストーリー性よりも、たたみかけるような彼のコトバを楽しむモノ。
2008年6月15日に日本でレビュー済み
考えちゃだめなんだろうな…文章を「感じる」、文章に「身を委ねる」という新しい行為。読み慣れないために、戸惑うことも多かった。あと、読後には何も残らない。
句読点(。)だけで構成されている文章なのだが、勢いがあった。文学というより、音楽とかと同じ地平に考えた方がいいのかな?氏の作品をもう数点読んでみようと思った次第。
句読点(。)だけで構成されている文章なのだが、勢いがあった。文学というより、音楽とかと同じ地平に考えた方がいいのかな?氏の作品をもう数点読んでみようと思った次第。