新品:
¥1,762 税込
無料配送5月31日 金曜日にお届け
発送元: Amazon
販売者: たのしか商店
¥1,762 税込
無料配送5月31日 金曜日にお届け
詳細を見る
または 最も早いお届け日時指定便 明日 8:00 - 12:00の間にお届け(15 時間 46 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り1点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥1,762 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,762
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
出荷元
Amazon
出荷元
Amazon
販売元
(147件の評価)
販売元
(147件の評価)
支払い方法
お客様情報を保護しています
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
支払い方法
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
¥17 税込
■スレ・キズ・汚れなど、多少の使用感がございますが、中古品として比較的良好な状態です。■記載のない場合、付録や特典(CD・DVD・ポスターなど)の付属はございません。また、帯・ハガキなど封入物の付属も原則ございません。■中古品のため気を付けておりますが、見落としによる多少の傷み・汚れ・わずかな書き込み等はご容赦下さい。■全ての中古商品をクリーニングしております。梱包にはエアクッション付き封筒もしくはOPPを使用いたします。■当店の発送は基本「ゆうメール」にて発送しております。「ゆうメール」は土曜・日曜・祝日が配送休みとなっています。発送日から到着予定日までに土曜・日曜・祝日を挟む場合は通常の到着予定日よりも遅れますのでご理解ください。■お買い上げ合計金額(商品代金+送料)1000円以上の場合は商品発送連絡に「追跡番号」を記載いたします。配送状況等の確認にご利用ください。 ■スレ・キズ・汚れなど、多少の使用感がございますが、中古品として比較的良好な状態です。■記載のない場合、付録や特典(CD・DVD・ポスターなど)の付属はございません。また、帯・ハガキなど封入物の付属も原則ございません。■中古品のため気を付けておりますが、見落としによる多少の傷み・汚れ・わずかな書き込み等はご容赦下さい。■全ての中古商品をクリーニングしております。梱包にはエアクッション付き封筒もしくはOPPを使用いたします。■当店の発送は基本「ゆうメール」にて発送しております。「ゆうメール」は土曜・日曜・祝日が配送休みとなっています。発送日から到着予定日までに土曜・日曜・祝日を挟む場合は通常の到着予定日よりも遅れますのでご理解ください。■お買い上げ合計金額(商品代金+送料)1000円以上の場合は商品発送連絡に「追跡番号」を記載いたします。配送状況等の確認にご利用ください。 一部を表示
配送料 ¥350 6月1日-3日にお届け(4 時間 46 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り1点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥1,762 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,762
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
この商品は、BOOKOFF 下野ロジスティクス店【毎週木曜・日曜定休日】 が販売、発送します。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

ローマ人の物語 (12) 迷走する帝国 単行本 – 2003/12/13

4.4 5つ星のうち4.4 195個の評価

{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,762","priceAmount":1762.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,762","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"BcCYFrz3Pzf5SbWBSy6bBgo%2Flu6Wufql8v0AYlA6zgLlPMpWOUfnmNhL8mAibSQ3G2qSRmQOTDdOXyes%2B7bWo7AH1Jf1G3jArFH6%2FqRhmkqa%2F3LC5hujfghmNV1oyKOAwnA3%2FCKbicTuy8U1n%2FSSSYmQjd4HIOxlLS2UW7Ubz41FVJqndob0IszzWnHAfrCx","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥17","priceAmount":17.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"17","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"BcCYFrz3Pzf5SbWBSy6bBgo%2Flu6WufqljJUmFagz1lkw7ehx%2FQpJ9P%2FfD%2F%2FjHPP8Ey5qsqc%2BBr12imcmFVcaJ0CVNXG6%2F4vYGmcHYHJQ9M0xMeSFxB9gVajPPzzQqPYr8JHrrez8D7dxJjYRM2htQijisqa4ykmXy4Z%2FdeqcLGxItC9KxJ7K5w%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}

購入オプションとあわせ買い

迷走する帝国

よく一緒に購入されている商品

¥1,762
最短で5月31日 金曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
この商品は、たのしか商店が販売し、Amazon Fulfillment が発送します。
+
¥1,232
最短で5月31日 金曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
この商品は、IGCショップが販売し、Amazon Fulfillment が発送します。
+
¥1,782
最短で5月31日 金曜日のお届け予定です
残り2点 ご注文はお早めに
この商品は、たのしか商店が販売し、Amazon Fulfillment が発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計: pt
詳細
追加されました
spCSRF_Control
これらの商品のうちのいくつかが他の商品より先に発送されます。
一緒に購入する商品を選択してください。

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

ローマはもはや、危機を糧とし発展しつづける覇者ではなくなっていた。経済は低迷し蛮族の進入が相次ぐ中、皇帝はめまぐるしく入れ変わる。帝国の衰退を決定付けた「危機の三世紀」の実相に迫る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2003/12/13)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/12/13
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 366ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4103096217
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4103096214
  • 寸法 ‏ : ‎ 15.6 x 2.9 x 20.6 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 195個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
塩野 七生
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1937年7月7日、東京生れ。

学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。

1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
195グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2019年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
綺麗な状態の本。良い商品。
2024年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
次巻が楽しみです、
2018年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 塩野氏の「ローマ人の物語」第12巻。本書は、ローマの衰退が一層深刻化する「三世紀の危機」と呼ばれる時期、紀元211年のカラカラ帝から、284年のカリヌス帝までの治世を描く。その危機の要因について著者は、皇帝がしばしば代わることにより政策の非連続性が起こり、結果広大な帝国の統治に深刻な影響をもたらしたと見立てる。なるほど、2世紀の100年間に在位した皇帝は一時期を除いて6人、それに対し本書で扱う期間では、73年間で合計22人の皇帝が登場するのだ。
 全員は無理なので、ここでは3人の皇帝について取り上げてみたい。まずは、帝国内に住む人ほぼ全員にローマ市民権を与えたカラカラ。この政策は、属洲税の減少による帝国の財政悪化を招き、更にローマ市民権そのものの魅力をも失わせてしまう。この法により、ローマ帝国の一角が崩れたと著者は指摘し、さらにカラカラを、ローマの衰退を促す種を蒔いた1人として糾弾する。
 続いて、軍人皇帝の走りとなったマクシミヌス・トラクス。兵士からの人気は高かったものの、皇帝の地位を担う正統性は持ち合わせていなかった。世襲制や養子縁組が指導者の地位の正統性を担保するという、オリエントの君主や五賢帝の例を引き合いとした著者の解説は、なかなか的を得ている。
 そして、ペルシア王シャプールの策略により、捕虜となったヴァレリアヌス。皇帝捕囚という前代未聞の出来事は、後に帝国防衛線の崩壊や、帝国そのものの分裂をもたらしていく。ローマの危機的状況、国家の衰退していく様が、この辺りでは特にはっきりと伝わってくる。
 なお、キリスト教が帝国内に徐々に広がっていったのも、この時期である。著者はその理由について、ギボンとトッズの見解を分析した上、キリスト教はユダヤ教とは異なり、一神教の立場は頑なに守りながらも、二義的な事柄ではローマ帝国に相当歩み寄っていたのではないか、との仮説を展開する。ローマとの間に「グレイ・ゾーン」を置くというこのやり方は、初期キリスト教会の指導者たちが持っていた、驚嘆すべき柔軟性の産物だと著者は評価する。
 そしてキリスト教の勝利の要因そのものは、実はローマ側の弱体化と疲弊化にあった。三世紀の危機により、ローマ帝国は自分自身への信頼を失い、自分達を守ってくれるローマの神々の力もなくなったと感じるようになっていったのだ。キリスト教の台頭を衰退する帝国の姿と結びつける、著者の最後の考察が見事である。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出自も経緯も業績もバラバラな皇帝が現れては消える、まさに混沌とした、帝国の崩壊過程が見事に描かれました。

一字一句、読み落とすことなく、一冊を通して既刊作品同様かそれ以上に、興味深く読み通しましたが、読後に登場人物の名前は一人として頭に残りませんでした。

これでこそまさに素晴らしい一冊!
見事な所業!
2022年8月27日に日本でレビュー済み
独断と偏見だが、「ローマ人の物語」とは、けっこう巻ごとの出来不出来がはなはだしいシリーズである。

 たとえば500年もの歳月を扱いながら、現代イタリアでも地図を拡大しないと判別もできない地方都市国家の興亡に終始するから仕方ないとはいえ、1巻は歴史年表をやや解きほぐした程度の「前回までのあらすじ」のような事実のつらなりでしかないし(誰が扱っても事実がそうだからてこずるだろうとはいえ、もう少し書きようはあると思う)、4-5巻「ユリウス・カエサル」は著者の偏愛極まって冷静さが失われ、カエサルの行動と改革はよく理解できたが、いまいち彼の個人としての性格や肉体感覚、またその脳内を冷静に記述できたとはそれを読んで一世代近い歳月が経過した現在でも思えず、情熱と冷静の間のバランスが取れていない。
 9巻のハドリアヌスや7巻のティベリウスのような貴族的な孤高の人を書かせたら怜悧な肖像が浮かび上がるのだが、カエサルについては妙に水ぶくれした記述でいまいち彼の全体像と性格は理解できないままに終わった。(基本的には彼女は14巻前書きに見られるように、ティベリウスやハドリアヌスのような貴族的で狷介な人間だと思う。そして性格的には、彼女はそうした選択はしないだろうが、14巻のアンブロシウスのようにシニカルな要素もあるのだろうと思う)
 これは世評の平均とは異なるだろうが、筆者にとっては今もそう確信している読後感なので仕方がない。
 というヒネクレた読者という前提で拝見して頂いてOKなのだが、この12巻は筆者にはシリーズ全体でも有数の完成度として刊行当初から瞠目し、それ以後も繰り返し読み返し、今後も読み返すであろう巻になっている。

 シリーズ後半¼、12-15巻の書き方は、明確に変質している。
 2巻「ハンニバル戦記」のハンニバルとスキピオの記述から少しずつそれ以前の塩野文学から変質し、3巻「勝者の混迷」のマリウスとスラ、ポンペイウスで開花し、4-5巻のカエサルで完成して以後、11巻のマルクス・アウレリウスまで、その人格まで詳細に照射する「近代文学的」人格描写は失われ、彼女の筆致は12巻からは中世の年代記のごとく、塑像を描写するような簡単な外面と業績と行動に終始し、中世への変質を、外面の文体までも変えることで、このシリーズはローマという国家、時代の変質は、それを叙述する主体、著者の意識まで繊細微妙な近代的意識から、行動と決定のみから成果を論じるだけで、内面だの心理だのといった意識という贅沢な嗜好品が存在する余地もなくなった時代となることを、物理的に有無を言わさず読者に感じさせる稀有の演出方法を採用している(ろくに詳細な自我を再現できるような、詳細な史料も3世紀以後はなくなることも原因とは思うが…)それを事前に前書き辺りで「この巻から書き方も変える。その理由はこれこれ」とでも書いていたら、さらに評価は高まったのではないかと思う。

 なお3巻から11巻の間の歴代皇帝たち以上に詳細な近代文学的描写は、すべての塩野七生文学の中でも例がない。それに近いのは「チェーザレ・ボルジア」「神の代理人」「わが友マキアヴェッリ」の主人公たちだが、彼らはルネサンス時代を書いていた時期の塩野七生の筆致であり、即ち、年代記や業績録のような非近代的な描写方法で意図的に書かれているため、ヴィヴィッドではあっても近代的な記載ではない。

 3世紀の危機、と言われる通り、次から次へと擁立されては暗殺される皇帝たちを、彼女はルーチンワークでも片づけるように素っ気なく記述していく。この一人一人が、例えばトラヤヌスやドミティアヌスのような能力があったかもしれないとしても、3-11巻で彼らに与えられたページは、彼らがもたらすことができた平和の歳月の報酬でしかないのだ、とでも言わんばかりに、たたき上げの軍人皇帝たちは数ページで消えていく。
 天才でもなく決定的な政策なり決定を出せる訳もない凡人しかいない時代、塩野には「女性週刊誌記者」のような感性で歴史を面白がるギボンのように、世間知で笑わせる下品な面白おかしさが無いので、冷静、その内実は無関心に、それでも経過は書かざるを得ないし、と言わんばかりに行動の記録と結果が淡々と記される記述が続く。
 彼女は無能な人間、権力を手中にしていながらそれを活用しきれない凡人を批判させたら天下一品で、この為、官僚と軍人のキャリアを分割した皇帝ガリエヌスの記述は、全巻最高の至芸の罵倒となり、却ってこの凡人二世皇帝の最上の肖像画となっている。良かれと思ってしたことが、国家全体をその後数世代に渡って分裂させ弱体化させる悪弊になっていく、というどうしようもない善良な凡庸さの結果の愚行という不条理が…。
 (筆者はこれを読んで、彼・ガリエヌスは可もなく不可もない凡人であり、生まれる時代が異なれば、1世紀のクラウディウスと同程度には帝国を運営できた不運な人と思っている。だが、「ローマ人の物語」は政治的力量と結果から人物を評価するので、それ以外の人格、性格、善良であれ奸悪であれ個人の自我や性格は無視される。その点では社会的な文学である)
 ディオクレティアヌスの登場までの本巻の主要部分は諸行無常の西欧版で、それなりに感慨を催させるものだが、その感想だと「ここで滅亡しても不思議ではない」というものだった。ある意味ではそれ以後も13巻以後の歴史が続いたことの方がローマの不滅の生命力というものかもしれない
 (もっともその結末はローマならざる物への変質だったのだが)

 この巻の出色は「第三部・ローマ帝国とキリスト教」にある。
 ここはキリスト教に対する彼女の考察が記されている。これはギボンにもモムゼンにもない視点で、東洋人で非キリスト教者による「キリスト教は、ローマ帝国の乗っ取りを意図していた」という単純な宗教支配でしかない総括へとつながるこの巻は、キリスト教社会出身者にはない考察と視点という意味で、全巻でも有数のクライマックスであり、また、この後につづく13巻が比類ない傑作であるためにやや霞んでいるが、塩野七生の生涯でもベストの水準に次ぐものであり、後世、どこの文明の人間に見てもらっても恥ずかしくない20世紀日本人の意見表明である。

 刊行当初から多くの読者に恵まれ、これからも恵まれるだろう本だが、この巻はことに推奨したい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ローマを改善しようとしたことが、かえってローマ衰亡を早める結果となってしまう要因となった、属州の全ローマ市民化や、裁判権の地方化に端を発し、ローマ帝国は混迷の時代を進んでいく。まさに、ここから終わりが始まるのだった。
ローマ帝国が成り立っていたのが、ローマ市民になりたいという強い意志と公平な税制、そして訴える場所が常にあるという正当な裁判があったことによるのだが、この3世紀の時代、図らずも双方を失ってしまった。
そして、皇帝にもはや威厳はなく、実力さえあれば皇帝になれるという時代にもなった。実力主義はいいことじゃないかと思いがちだが、実力が不足していると分かるや否や、不信任をつきつける意味で、頻繁に殺されるようになったのだ。皇帝が現れては消え、現れるために現皇帝を消す、ということも平然と起こるようになる。まさに、国家の末期と言っていい様相を呈する。無能な皇帝はもちろん死ぬし、優秀な皇帝も死ぬ時代なのである。この3世紀の73年間に実に22人の皇帝が入れ代わり立ち代わり現れては消えるのだった。五賢帝時代と呼ばれる安定した時代には、80年に5人の皇帝しかいないことを考えると、以下に異常な数字かが見て取れるだろう。
コメント
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書で扱う211〜284年はローマ帝国の「三世紀の危機」にあたり、
73年間で実に22人の皇帝が乱立することになる。

カラカラ帝により「ローマ市民権」が帝国内の全自由民に付与されると
その価値は変質して単なる既得権益のひとつとなり、
税制の混乱や軍隊の質的劣化など多大な方面に悪影響が徐々に広がった。
そしてササン朝ペルシアやゴート族など外敵の多方面からの侵入が激しくなる。
一時的に帝国が三分裂したり、戦争中に皇帝が敵に捕囚される前代未聞の恥辱も生じる。

失政を犯したり軍隊を掌握できない皇帝は、容赦なく不信任の烙印を押されて殺され、
すかさず軍隊の推薦する皇帝が出自によらず擁立され、元老院が追認するパターンが繰り返される。
緊張した厳しい情勢の中で「軍人皇帝」の実務能力が強引に何とか維持され、
衰退する帝国はギリギリの状態で持ちこたえていたのも事実である。
ダモクレスの剣の下で緊張を帯びながら軍を統率する皇帝の姿が思い浮かぶ。
2022年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母親が、読みたかったので、プレンゼントしました。大変喜んでいました。