ローマ人の物語、最終巻。まだ読んでいる途中ではありますが、また塩野 七生さんの本は「十字軍物語」「ギリシャ人の物語」「ローマ人の物語」と読んできたので当然分かっていた事でもありますが、とても面白い。
歴史の本は個人的に好きな中で、ただどうしても内容が専門的すぎたり文章が難しかったりと読み疲れてしまう本も多い印象のなか、塩野 七生さんの書く文章は驚くほど読みやすく(内容は非常に濃いです)、そして面白い。引き込まれます。本作品もこの15巻で完結なので、次は「ローマ亡き後の地中海世界」に手を出すつもりです。
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ローマ人の物語 (15) ローマ世界の終焉 単行本 – 2006/12/1
塩野 七生
(著)
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ローマ世界の終焉
- 本の長さ423ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104103096241
- ISBN-13978-4103096245
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 423ページ
- ISBN-10 : 4103096241
- ISBN-13 : 978-4103096245
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,722位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 62位古代ローマ史
- - 351位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブックオフになく得難いものであった。
2022年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代においては大著といって相応しい分量のシリーズがこの巻をもって閉じますが、清々しいまでに静かな文体で著されていきます。
著者が当然抱いていたであろう、感慨や自己陶酔は完全に抑制されていて、内容のみならず、その姿勢に深く感銘を受けました。
この15冊はそれぞれの巻が独立した一冊の本として、読み、愉しむことができる構成となっていました。そして、この最終巻は特に、滅亡に至るまでの極めで複雑な過程が程よく端折られ、整理されていてとても読みやすくなっていました。
特にキリスト教の深化や、ローマの特徴であるインフラストラクチャーの崩壊、そしてそれらと相対し露わになる人間の根源的本性に迫る描写があり読み応えを感じました。
日本人で、このような優れた歴史作家が現存することは非常に喜ばしいことだと思います。
つまらない、中身のない本で溢れかえるこの停滞国家において、1人でも多くの人に読んでいただきたい一冊(シリーズ)です。
きっと誰もが、「平和な」、日常生活では得難い何かを感じ取ることができます。
著者が当然抱いていたであろう、感慨や自己陶酔は完全に抑制されていて、内容のみならず、その姿勢に深く感銘を受けました。
この15冊はそれぞれの巻が独立した一冊の本として、読み、愉しむことができる構成となっていました。そして、この最終巻は特に、滅亡に至るまでの極めで複雑な過程が程よく端折られ、整理されていてとても読みやすくなっていました。
特にキリスト教の深化や、ローマの特徴であるインフラストラクチャーの崩壊、そしてそれらと相対し露わになる人間の根源的本性に迫る描写があり読み応えを感じました。
日本人で、このような優れた歴史作家が現存することは非常に喜ばしいことだと思います。
つまらない、中身のない本で溢れかえるこの停滞国家において、1人でも多くの人に読んでいただきたい一冊(シリーズ)です。
きっと誰もが、「平和な」、日常生活では得難い何かを感じ取ることができます。
2020年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読む前は、その分量に圧倒されそうになるが、いざ読み始めると、時間を忘れて読み進めることができるすばらしい本である。
歴史に興味があるには、特に勧めたい。
歴史に興味があるには、特に勧めたい。
2019年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
塩野氏の『ローマ人の物語』最終巻。テオドシウス帝亡き後、その二人の息子であるアルカディウスとホノリウスは、帝国を東西で分担して統治すべくそれぞれ皇帝の座に就く。だが思惑とは裏腹に、帝国は東ローマ、西ローマへと分裂していく。蛮族からの度重なる侵略を受け、衰退が加速する西ローマ帝国。オリエントの影響を受けつつ、カトリックの国として西とはまるで違う国に変貌し、西を見捨てていく東ローマ帝国。本書では、西ローマ帝国滅亡に至る経緯と、その後の帝国領内の動向を描く。
蛮族出身の将軍スティリコは、ホノリウスの補佐として西ローマ帝国の軍総司令官となる。スティリコは、西ゴート族のアラリックと度々対戦してこれを追い払い、北アフリカで起こった反乱を鎮圧し、北方蛮族からの度重なる侵攻を食い止めるなど、衰退する西ローマを建て直そうと奮闘する。だが、ガリアの一部放棄やアラリックとの同盟交渉を機にスティリコへの反発は強まり、この蛮族出身の軍総司令官は、反対派の謀略によって命を落としてしまう。スティリコの死後、ローマはアラリックによる二度の包囲により戦わずして自らの資産を奪われ、さらには北イタリアでの「独立王国」の存在をも認めてしまう。およそ800年ぶりに敵の手に落ちたローマは、あらゆる限りの略奪を受け、兵士も金もとうとう尽き果ててしまう。
他の領内でも、複数の蛮族による共食い状態となったガリアに始まり、蛮族化がより一層進んでいく。そして彼ら蛮族は、西ローマ帝国の同盟者となることで勢力を拡大、帝国崩壊後の新たな時代を担う存在となっていく。フン族の王アッティラに攻められた西ローマは、将軍アエティウス指揮のもと西ゴート族などの他のゲルマン民族と共闘、シャンパーニュの会戦に望み一度は退かせることに成功する。だが蛮族の勢力は衰えることを知らず、ヴァンダル族の王ゲンセリックによってローマは再度包囲され、東と西の最後の共闘もむなしく、476年、西ローマ帝国はとうとう滅亡に至る。
最終巻である本書では、滅び行くローマにおいて「最後の公正なリーダー」として奮闘するスティリコの愚直さ、元は一つの国であるにもかかわらず、完全に別々の国となっていく東西ローマ帝国のそれぞれの姿、侵入してくる数々の蛮族の帝国領内における動きと西ローマ帝国滅亡後の中世ヨーロッパにおける覇権の礎、そしてなによりも、西ローマ帝国が最後に音をたてて崩壊していく様子が鮮明に描写されている点が、主な読みどころであると感じた。
長らく読んできた『ローマ人の物語』は、これにて全巻読了となった。本シリーズを読んで最も影響を受けたことは、「リーダーシップとは何か」を深く考えたことだ。カエサル、アウグストゥス、トライアヌスの行動や言動は、よきリーダー像として多くの示唆に富むものであった。組織も会社もそして国も、トップ次第で衰退もすれば発展もするのだ。そんなことが、私の血肉として得られた15巻だった。素晴らしい著作を世に送り出してくれた塩野先生に、僭越ながらこの場をお借りしてお礼を申し上げたい。
蛮族出身の将軍スティリコは、ホノリウスの補佐として西ローマ帝国の軍総司令官となる。スティリコは、西ゴート族のアラリックと度々対戦してこれを追い払い、北アフリカで起こった反乱を鎮圧し、北方蛮族からの度重なる侵攻を食い止めるなど、衰退する西ローマを建て直そうと奮闘する。だが、ガリアの一部放棄やアラリックとの同盟交渉を機にスティリコへの反発は強まり、この蛮族出身の軍総司令官は、反対派の謀略によって命を落としてしまう。スティリコの死後、ローマはアラリックによる二度の包囲により戦わずして自らの資産を奪われ、さらには北イタリアでの「独立王国」の存在をも認めてしまう。およそ800年ぶりに敵の手に落ちたローマは、あらゆる限りの略奪を受け、兵士も金もとうとう尽き果ててしまう。
他の領内でも、複数の蛮族による共食い状態となったガリアに始まり、蛮族化がより一層進んでいく。そして彼ら蛮族は、西ローマ帝国の同盟者となることで勢力を拡大、帝国崩壊後の新たな時代を担う存在となっていく。フン族の王アッティラに攻められた西ローマは、将軍アエティウス指揮のもと西ゴート族などの他のゲルマン民族と共闘、シャンパーニュの会戦に望み一度は退かせることに成功する。だが蛮族の勢力は衰えることを知らず、ヴァンダル族の王ゲンセリックによってローマは再度包囲され、東と西の最後の共闘もむなしく、476年、西ローマ帝国はとうとう滅亡に至る。
最終巻である本書では、滅び行くローマにおいて「最後の公正なリーダー」として奮闘するスティリコの愚直さ、元は一つの国であるにもかかわらず、完全に別々の国となっていく東西ローマ帝国のそれぞれの姿、侵入してくる数々の蛮族の帝国領内における動きと西ローマ帝国滅亡後の中世ヨーロッパにおける覇権の礎、そしてなによりも、西ローマ帝国が最後に音をたてて崩壊していく様子が鮮明に描写されている点が、主な読みどころであると感じた。
長らく読んできた『ローマ人の物語』は、これにて全巻読了となった。本シリーズを読んで最も影響を受けたことは、「リーダーシップとは何か」を深く考えたことだ。カエサル、アウグストゥス、トライアヌスの行動や言動は、よきリーダー像として多くの示唆に富むものであった。組織も会社もそして国も、トップ次第で衰退もすれば発展もするのだ。そんなことが、私の血肉として得られた15巻だった。素晴らしい著作を世に送り出してくれた塩野先生に、僭越ながらこの場をお借りしてお礼を申し上げたい。
2015年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一巻から最終巻まで大人買いしました。読了して、塩野さんの「ローマ人の物語シリーズ」は良いところも悪いところもありました。
絵画や像、コインや遺跡など目で見て楽しめるのは良かったです。このシリーズは高い買い物でしたが、散財が報われました。
次に、世界史の有名な史実・事件を知り調べるきっかけになりました。日本では今まで古代ローマを気楽に娯楽で伝える本を他に私は知りません。中国や国産の英雄や史実をテーマにする本や実写の作品はありますが、この分野はニッチな割りに大成功です。
さらに、その時代の高官や歴史家の証言を引用し楽しむのも世界史の教科書にないポイントだと思いました。
翻訳もわかりやすく秀逸です。
史実として古代ローマは面白いです。読者の中には「ローマが面白いのであって塩野さんが面白いわけではない」という意見もあるかもしれませんが、史実を調べ情熱を持って伝えようとする塩野さんを全く評価しないのは公平ではありません。
ただ、個人的には残念な点もありました。常にテンションを上げて執筆する為に無理をしていたかな・・。
建国から最盛期までのローマを語るテンションで衰退期から滅亡を語るので、この最終巻で破綻した感じです。
この巻は滅びゆくローマの話です。登場人物もショボくれています。派手なアクションはローマ側は減っています。しかも塩野さんが大嫌いな聖職者が存在感を増しています。
そこで盛り上げるためでしょうが、「もしカエサルだったら・・した」「・・が生きていたら違う結果になった」という仮定の話や「・・の頃のローマ人は・・」の過去の振り返りが何度もくりかえされ、それが多く長いのは感心しませんでした。
そうした説明は詳細すぎるけど、衰退期の史実の前後関係についてはぞんざいな感じ(迷文)になるのはチグハグです。作家さんはそういう生き物かもしれませんが、素人でも分かるレベルで、関心のないところは活字になっても出るものなのですね。
哲学科出身だけあって史実を語るというよりは、史実を論拠に考えたことを発信することがすきなのでしょう。
最後に、購入者としてローマ人シリーズの費用対効果を考えると、決してお買い得ではありませんが、高すぎることもない感じです。
とはいえ、この最終巻は明らかに割高です。それは塩野さんだけの問題ではなく、舞台となる時代や当時の絵画やコインの芸術性の低さも大きなネガティブ要因でしょう。
読む側のテンションも山あり谷ありな感じで最後まで読め、面白いところも多々あっりました。けれども、2回目はシリーズ最後まで読まないだろうなと思います。それに、見ず知らずの歴女のカエサルへの恋慕を読み返すのはつらいです。
絵画や像、コインや遺跡など目で見て楽しめるのは良かったです。このシリーズは高い買い物でしたが、散財が報われました。
次に、世界史の有名な史実・事件を知り調べるきっかけになりました。日本では今まで古代ローマを気楽に娯楽で伝える本を他に私は知りません。中国や国産の英雄や史実をテーマにする本や実写の作品はありますが、この分野はニッチな割りに大成功です。
さらに、その時代の高官や歴史家の証言を引用し楽しむのも世界史の教科書にないポイントだと思いました。
翻訳もわかりやすく秀逸です。
史実として古代ローマは面白いです。読者の中には「ローマが面白いのであって塩野さんが面白いわけではない」という意見もあるかもしれませんが、史実を調べ情熱を持って伝えようとする塩野さんを全く評価しないのは公平ではありません。
ただ、個人的には残念な点もありました。常にテンションを上げて執筆する為に無理をしていたかな・・。
建国から最盛期までのローマを語るテンションで衰退期から滅亡を語るので、この最終巻で破綻した感じです。
この巻は滅びゆくローマの話です。登場人物もショボくれています。派手なアクションはローマ側は減っています。しかも塩野さんが大嫌いな聖職者が存在感を増しています。
そこで盛り上げるためでしょうが、「もしカエサルだったら・・した」「・・が生きていたら違う結果になった」という仮定の話や「・・の頃のローマ人は・・」の過去の振り返りが何度もくりかえされ、それが多く長いのは感心しませんでした。
そうした説明は詳細すぎるけど、衰退期の史実の前後関係についてはぞんざいな感じ(迷文)になるのはチグハグです。作家さんはそういう生き物かもしれませんが、素人でも分かるレベルで、関心のないところは活字になっても出るものなのですね。
哲学科出身だけあって史実を語るというよりは、史実を論拠に考えたことを発信することがすきなのでしょう。
最後に、購入者としてローマ人シリーズの費用対効果を考えると、決してお買い得ではありませんが、高すぎることもない感じです。
とはいえ、この最終巻は明らかに割高です。それは塩野さんだけの問題ではなく、舞台となる時代や当時の絵画やコインの芸術性の低さも大きなネガティブ要因でしょう。
読む側のテンションも山あり谷ありな感じで最後まで読め、面白いところも多々あっりました。けれども、2回目はシリーズ最後まで読まないだろうなと思います。それに、見ず知らずの歴女のカエサルへの恋慕を読み返すのはつらいです。
2019年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生時代から読み始め、間が開きながら20年越しに読了。一神教と多神教、個人と組織、政治と歴史の法則のようなもの。様々な発見がある。大著だが、必読書ではなかろうか。何より面白い。
2015年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一年一ヵ月ほどをかけて、Kindle版『ローマ人の物語』全巻を読み終えることができた。とりあえず、おもしろかった、ためになった! と叫んでおこう。
本書を読み終えて一番強く感じたことは、著者の人間に対する洞察力のすばらしさである。事実関係を羅列すれば歴史になるかといえば否である。歴史的事実の裏側で、その時代に生きていた人たちが、何を思い、なぜそうしたかを説明し、ストーリーとしてつむぎ上げなければ歴史にならない。
何を思い、なぜそうしたか、は最終的に著者の想像力に委ねられる。ここで人間に対する洞察力がものをいうのだが、塩野七生氏のそれは本当にすばらしい。例えば、コンスタンティヌス大帝がキリスト教を公認したのは、彼がキリスト教徒になったからではなく、彼の在位期間中のみでなく、そのあとの政治を安定させるさせるためにキリスト教を利用したという見方を示している。
塩野七生氏は事実の検証をおろそかにしているわけでない。文献を読みこなすことはもちろん、現地まで出向いての2000年も前の空気を感じ取ることなども含めて、旺盛な探究心も備えた上で、見事な人間洞察力も持ち合わせているのである。
本作品の読破をきっかけに、私は、歴史は学者よりも小説家から学んだほうがよい、と思うようになった。また、塩野七生氏には『日本人の物語』も執筆して欲しいとも思った次第である。
(これは全巻を通してのレビューです)
本書を読み終えて一番強く感じたことは、著者の人間に対する洞察力のすばらしさである。事実関係を羅列すれば歴史になるかといえば否である。歴史的事実の裏側で、その時代に生きていた人たちが、何を思い、なぜそうしたかを説明し、ストーリーとしてつむぎ上げなければ歴史にならない。
何を思い、なぜそうしたか、は最終的に著者の想像力に委ねられる。ここで人間に対する洞察力がものをいうのだが、塩野七生氏のそれは本当にすばらしい。例えば、コンスタンティヌス大帝がキリスト教を公認したのは、彼がキリスト教徒になったからではなく、彼の在位期間中のみでなく、そのあとの政治を安定させるさせるためにキリスト教を利用したという見方を示している。
塩野七生氏は事実の検証をおろそかにしているわけでない。文献を読みこなすことはもちろん、現地まで出向いての2000年も前の空気を感じ取ることなども含めて、旺盛な探究心も備えた上で、見事な人間洞察力も持ち合わせているのである。
本作品の読破をきっかけに、私は、歴史は学者よりも小説家から学んだほうがよい、と思うようになった。また、塩野七生氏には『日本人の物語』も執筆して欲しいとも思った次第である。
(これは全巻を通してのレビューです)