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逆境を生きる 単行本 – 2010/2/26
- 本の長さ188ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/2/26
- ISBN-104103108193
- ISBN-13978-4103108191
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/2/26)
- 発売日 : 2010/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 188ページ
- ISBN-10 : 4103108193
- ISBN-13 : 978-4103108191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 680,926位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 186,816位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
(1927-2007)名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、1959年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『黄金の日日』『役員室午後三時』『毎日が日曜日』『官僚たちの夏』『もう、きみには頼まない』『硫黄島に死す』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。1996(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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だが、そのたびに新しい発見がある。といっても、深い意味を看過していた文章の発見というよりは、読み手である自分自身についての発見であることが多い。
● 「ホームグランドをしっかり持っていた、大事にしていた」(p57)、
● 戦後財閥解体で中小企業のようになってしまった三井物産を背負った水上達三社長は、「まずは発展よりも充実を考えた」と言っていた(pp125−126)、
● 「(渋沢栄一も広田弘毅も)自分自身を耕していた」(p166)、
● 「まず、四囲の状況を観察して、足元と背後をしっかり固める」(p185)
いずれも今回の通読で心に刺さった言葉だ。今の自分に必要なものを私の潜在意識は知っており、それをこの本の活字に見出して知らせてくれている。そんな気がする。
たまにしか読まない。 しかし、私には大事な本である。
一介の文士として城山三郎氏が福岡県のある高校で行なった講演をもとにまとめられた一冊。
御木本幸吉・広田弘毅・浜口雄幸の三人のエピソードから始まり、伊達政宗や毛利元就、渋沢栄一、田中正造など歴史上の有名な人々から、ラスベガスの舞台で見た芸人、中国のある文化相、同時代を生きた作家たちまで、名前を列挙するだけでも両手では足りないほど。
さらに驚かされるのは、城山氏の首尾一貫した視点と語り口にある。
描かれた人々はまるでみな城山氏の恩師か友人であるかのように人間味に溢れており、有名無名やその功績の大小に拘わらず、等しく心からの尊敬を込められているのがひしひしと伝わってくる。
魅力ある人間の生き方として、「人間への尽きせぬ興味」を持ち、「自分に安住せず、自分というものを無にして、人から受信し、吸収しようとする生き方」と述べられているが、城山氏自身がそのような生き方を体現していたからこそ、素晴らしい人々との出逢いに恵まれ、人々の心に深く残る作品を書き続けることができたのだと思う。
この本に挙げられた人々それぞれについて、より知りたくなるとともに、政治不在の状態が続く今、ぜひ最後の章の浜口元首相のエピソードだけでも、政治家の方々に読んで頂きたいと思った。