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夜の光 単行本 – 2008/10/1
坂木 司
(著)
慰めはいらない。癒されなくていい。本当の仲間が、ほんの少しだけいればいい。
本当の自分はここにはいない。高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。家族、恋愛、将来……。問題はそれぞれ違うが、みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされている。そんな私たちが唯一寛げる場所がこの天文部。ここには、暖かくはないが、確かに共振し合える仲間がいる。そしてそれは、本当に得難いことなのだ。
本当の自分はここにはいない。高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。家族、恋愛、将来……。問題はそれぞれ違うが、みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされている。そんな私たちが唯一寛げる場所がこの天文部。ここには、暖かくはないが、確かに共振し合える仲間がいる。そしてそれは、本当に得難いことなのだ。
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/10/1
- ISBN-104103120517
- ISBN-13978-4103120513
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/10/1)
- 発売日 : 2008/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4103120517
- ISBN-13 : 978-4103120513
- Amazon 売れ筋ランキング: - 962,634位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,855位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月22日に日本でレビュー済み
言いたいことはよく分かるし、最後まで読み切ったんだけど、なにかこう、もっと深いものがほしかったかなぁ・・という気がします。高校生4人の自分が求めているものが家族から理解を得られないという葛藤を描き、なおかつミステリーも出てきますが、材料というか、アイディアはいいんですけど、その思いついたアイディアを作者がうまいこと生かし切れてないように思います。設定を語るだけで淡々と通り過ぎていき、気が付いたらとりあえずハッピーエンドで終わってたけど、読者は消化不良みたいな。青春小説というには暗いし、ミステリーや感動ものというには物足りなさすぎる。中途半端な感じがして、また設定が複雑というか、特に4人それぞれ自分のことをスパイと語っていますが、わざわざスパイにしなくてもいいのでは?と思ってしまいます。1つの小説にいろいろ詰め込み過ぎた感じが否めなくて、なんというか、この作者は1つのテーマに絞ってお仕事を取材した小説を書いた方がいいのではと感じました。悪くもないけど、決してよくもないそんな感じの小説でした。
2013年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校時代 にありそうなそんな小さな事件とそれを解決する 4人の友情 すごく好きです。
必要以上に 必要とせず 自分が常に ノイズのような存在を隠すこと 人にかかわる前に自分の存在は、周りに迷惑かけることなく存在続ける事 そんな思いをそれぞれ抱え そんな4人だから 時のきっかけに 出会い そして、多くは語らず そんな友達
それぞれ 友情の価値観は、違いますが私は、こんな友情のあり方すごく 好きです。オトナになると 多くを抱えて 多くをいえないこと だから、がんばればいい 自分が・・・ と思い そんな中だから 自分が、時々 折れそうになるとき
となりに ここに そっと見上げる先に ともに仲間がいる 一人じゃないんだ それがほんとに 心を支え
四季折々の夜空を眺めるたびに 見える星空 にホッと息をつける。 どんなにいろんなことがあっても 変わらずそこにある
4人それぞれの抱える思いは、オトナになる前に 抱える 思いかも知れないけれど・・・
おとなになるから そんな 友情が すごく 暖かく ほほえましく 物語 の中で、 飲む コーヒーのように ホッと一息つける
そして、前にすすでみよう 一人じゃない そんな気持ちになるそんな気持ち 背中押される気分になれました。
必要以上に 必要とせず 自分が常に ノイズのような存在を隠すこと 人にかかわる前に自分の存在は、周りに迷惑かけることなく存在続ける事 そんな思いをそれぞれ抱え そんな4人だから 時のきっかけに 出会い そして、多くは語らず そんな友達
それぞれ 友情の価値観は、違いますが私は、こんな友情のあり方すごく 好きです。オトナになると 多くを抱えて 多くをいえないこと だから、がんばればいい 自分が・・・ と思い そんな中だから 自分が、時々 折れそうになるとき
となりに ここに そっと見上げる先に ともに仲間がいる 一人じゃないんだ それがほんとに 心を支え
四季折々の夜空を眺めるたびに 見える星空 にホッと息をつける。 どんなにいろんなことがあっても 変わらずそこにある
4人それぞれの抱える思いは、オトナになる前に 抱える 思いかも知れないけれど・・・
おとなになるから そんな 友情が すごく 暖かく ほほえましく 物語 の中で、 飲む コーヒーのように ホッと一息つける
そして、前にすすでみよう 一人じゃない そんな気持ちになるそんな気持ち 背中押される気分になれました。
2013年4月27日に日本でレビュー済み
天文部に所属する4人の高校生の物語。高校三年の一年間を多視点で展開する連作短編集。
それぞれ、違う悩みを抱えながらも強く生きていく。この作品から前向きなメッセージを得る若者も多かろう。ストーリーやメッセージ、ちょっとしたミステリーはなかなか良い。
ただ、話し言葉がいささか古くさく感じる。若くみせようとしてるのか、ギャグなのか判然としないところである。
ハニー、ベイベー、〜メーンなどなど。
作品の雰囲気は良かったので、ツカッティの他の作品も読んでみようと思いました。チェキラっイェー。
それぞれ、違う悩みを抱えながらも強く生きていく。この作品から前向きなメッセージを得る若者も多かろう。ストーリーやメッセージ、ちょっとしたミステリーはなかなか良い。
ただ、話し言葉がいささか古くさく感じる。若くみせようとしてるのか、ギャグなのか判然としないところである。
ハニー、ベイベー、〜メーンなどなど。
作品の雰囲気は良かったので、ツカッティの他の作品も読んでみようと思いました。チェキラっイェー。
2009年1月6日に日本でレビュー済み
坂木司作品をずっと読んできて、温かみのある作品を書く人だと思っていたけど、
今回の作品は無くてもいいような代物で感動も意外性もなく失望で終わった。
作家されども生きていくために、生活の糧に書いて稼がねばならないような事情もあるのかもしれないが・・・などと理由をも付けたくなる。
『青空の卵』から『切れない糸』までにあった作品の濃さが薄まってカスでしかない。
天文部に所属するジョー、ゲージ、ギイ、ブッチの卒業後をも書き下ろしでセットしてることで、読者へのサービス構成みたいなのも寒々しい。
今回の作品は無くてもいいような代物で感動も意外性もなく失望で終わった。
作家されども生きていくために、生活の糧に書いて稼がねばならないような事情もあるのかもしれないが・・・などと理由をも付けたくなる。
『青空の卵』から『切れない糸』までにあった作品の濃さが薄まってカスでしかない。
天文部に所属するジョー、ゲージ、ギイ、ブッチの卒業後をも書き下ろしでセットしてることで、読者へのサービス構成みたいなのも寒々しい。
2015年9月5日に日本でレビュー済み
多分、坂木作品のファンだとしても(もしくは、だからこそ)、好き・嫌いが分かれる作品ではないでしょうか?
私は好き。いとおしい作品でした。
卒業して高校生でなくなれば乗り越えるのがたやすくなるハードルを、じりじりと時を待ってクリアしていく。
年を重ねるとちっとも大した事ではない事が、子供の時には大した事で、ものすごく大きく受け止めていて。
越えられない壁、乗り越えにくいハードルがあってじりじりしている時に読んで、
「あ、じりじり時間が過ぎるのを待っている人がここにもいる。今は深く潜行して待つのもアリだな」
って思えたので、物事がうまく進まない時に長風呂しながら読んでます。
おかげで本がちょっとしなしなしている(笑)。
嫌な人は嫌なんだろうと思う。
坂木作品は下品さは無いので、現役の高校生位だと主人公達が擦れきれてなくて余計に鼻につくのかも……。
私にはデビュー作の主人公達よりは「現実にいそうな子達」って思えました。
(デビュー作も大好きですよ、念のため)
ギィやブッチが、(自分達の方が成長して)家族と新たな関係になれるような後日談がちょっと読みたいです。
私は好き。いとおしい作品でした。
卒業して高校生でなくなれば乗り越えるのがたやすくなるハードルを、じりじりと時を待ってクリアしていく。
年を重ねるとちっとも大した事ではない事が、子供の時には大した事で、ものすごく大きく受け止めていて。
越えられない壁、乗り越えにくいハードルがあってじりじりしている時に読んで、
「あ、じりじり時間が過ぎるのを待っている人がここにもいる。今は深く潜行して待つのもアリだな」
って思えたので、物事がうまく進まない時に長風呂しながら読んでます。
おかげで本がちょっとしなしなしている(笑)。
嫌な人は嫌なんだろうと思う。
坂木作品は下品さは無いので、現役の高校生位だと主人公達が擦れきれてなくて余計に鼻につくのかも……。
私にはデビュー作の主人公達よりは「現実にいそうな子達」って思えました。
(デビュー作も大好きですよ、念のため)
ギィやブッチが、(自分達の方が成長して)家族と新たな関係になれるような後日談がちょっと読みたいです。
2009年1月25日に日本でレビュー済み
高校の天文部に所属する4人の男女。彼らはみな家庭や学校生活に悩みを抱えており、スパイとして自分を偽って生活している。友達や恋人のように常に一緒にいたりするわけではなく、天文部の観測会で集まるだけの関係なのだが、共にスパイとして戦う仲間同士で信頼を深めていく。スパイというほど大げさなものではないのだが、高校生ならではの汗くさい青春小説というわけではなく、淡々と展開されるストーリーで4人の友情が心地よかった。また、彼らが観測会のときに用意していた食事やコーヒーがおいしそうだった。
2013年12月20日に日本でレビュー済み
いつもの坂木ワールドとは一味違った感じの作品。
特別の世界の知識を深堀りするのではなく、人と
人との触れ合い、孤独でありながら自立しようと
する若者達の触れ合いを描いたすがすがしい作品
です。
読めばあなたもこの主人公達に会いたくなるでし
ょう。この4人が実在しているような気になる
楽しい作品です。
是非高校生世代に読んで欲しい作品です。
特別の世界の知識を深堀りするのではなく、人と
人との触れ合い、孤独でありながら自立しようと
する若者達の触れ合いを描いたすがすがしい作品
です。
読めばあなたもこの主人公達に会いたくなるでし
ょう。この4人が実在しているような気になる
楽しい作品です。
是非高校生世代に読んで欲しい作品です。
2011年3月18日に日本でレビュー済み
精いっぱいにスパイ
あらすじ
高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。
家族、恋愛、将来・・・問題はそれぞれ違うけど、
みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされる戦場の日々。
これは、戦場で偶然で知り合ったスパイたちの夜の活動記。
感想
私はあまり坂木さんの作風が得意ではありません。
善い人たちが、一生懸命生きている姿をあらわに描き過ぎていて
ようは少し、鼻につく感じがするからでしょう。
(でも嫌いにはなれないんですが・・・)
本作の主人公たちは自分の抱える問題と戦い続ける高校生です。
ベタベタと他人のことを思いやる余裕のない子たちが主人公ゆえに、
坂木さんの優し過ぎる面があまりでしゃばり過ぎずにページを包み、
読んでいて心地よい塩梅の短編集でした。
それぞれのスパイが語り手となる話が各々用意され
なぜ自分がスパイになるのか、その理由が語られます。
その理由が伝わるから読者は、
ときに痛々しい彼らの振る舞いを穏やかに見つめられます。
そのまなざしは一人のスパイが仲間のスパイたちを見るものと
おそらく近しいものになっているのだと思います。
短編集という形式をうまく活かした青春モノの良作です。
読んでからの一言
Brotherhoodが聞きたくなった
あらすじ
高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。
家族、恋愛、将来・・・問題はそれぞれ違うけど、
みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされる戦場の日々。
これは、戦場で偶然で知り合ったスパイたちの夜の活動記。
感想
私はあまり坂木さんの作風が得意ではありません。
善い人たちが、一生懸命生きている姿をあらわに描き過ぎていて
ようは少し、鼻につく感じがするからでしょう。
(でも嫌いにはなれないんですが・・・)
本作の主人公たちは自分の抱える問題と戦い続ける高校生です。
ベタベタと他人のことを思いやる余裕のない子たちが主人公ゆえに、
坂木さんの優し過ぎる面があまりでしゃばり過ぎずにページを包み、
読んでいて心地よい塩梅の短編集でした。
それぞれのスパイが語り手となる話が各々用意され
なぜ自分がスパイになるのか、その理由が語られます。
その理由が伝わるから読者は、
ときに痛々しい彼らの振る舞いを穏やかに見つめられます。
そのまなざしは一人のスパイが仲間のスパイたちを見るものと
おそらく近しいものになっているのだと思います。
短編集という形式をうまく活かした青春モノの良作です。
読んでからの一言
Brotherhoodが聞きたくなった