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ロートレック荘事件 単行本 – 1990/9/1
筒井 康隆
(著)
- 本の長さ202ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1990/9/1
- ISBN-10410314520X
- ISBN-13978-4103145202
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1990/9/1)
- 発売日 : 1990/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 202ページ
- ISBN-10 : 410314520X
- ISBN-13 : 978-4103145202
- Amazon 売れ筋ランキング: - 488,618位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,452位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。
1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレを含みます。
筒井康隆作品は三作品め。第0章から少し違和感を覚えていたのですが、ほとんど正解に近いと思えなくてびっくりしました。メタ的推理もの!と聞いていたので「もしかして絵が犯人か?」とかとんでもないことを想像していましたが、予想を超えて大真面目な内容でした。ずーっと恋バナをしていてほんわかしていた雰囲気をぶち壊すような銃声。仕掛けられていたトリックが分からなくて、2周目に突入して、章ごとに誰視点かをメモしながら、今誰が会話しているのかをチェックしつつ、ようやく全ての内容が理解できました。書きながら敢えて伏せていたんですね。恐ろしく完璧主義。口紅に残像を、の作者なだけあります。思えばそんな大したトリックなんてなくて、読者を混乱させるためだけに描いていたんですね。犯人の犯行はあまりにも身勝手ですが、結末が非常に悲しくて同情してしまいました。幼い頃の事故によって障害を抱えてしまったが故に、女性には愛されるはずがないと思っていた主人公。彼は自らの手で自分を心の底から愛してくれていた女性すらも手にかけてしまった。一人めだけで犯行を止めておけばよかったのに。悲しいです。もっとぶっ飛んだふざけた推理ものと思っていたので、余韻がやけに残りました。最後の一文がどこまでも悲しいです。二周め必読作品です。
筒井康隆作品は三作品め。第0章から少し違和感を覚えていたのですが、ほとんど正解に近いと思えなくてびっくりしました。メタ的推理もの!と聞いていたので「もしかして絵が犯人か?」とかとんでもないことを想像していましたが、予想を超えて大真面目な内容でした。ずーっと恋バナをしていてほんわかしていた雰囲気をぶち壊すような銃声。仕掛けられていたトリックが分からなくて、2周目に突入して、章ごとに誰視点かをメモしながら、今誰が会話しているのかをチェックしつつ、ようやく全ての内容が理解できました。書きながら敢えて伏せていたんですね。恐ろしく完璧主義。口紅に残像を、の作者なだけあります。思えばそんな大したトリックなんてなくて、読者を混乱させるためだけに描いていたんですね。犯人の犯行はあまりにも身勝手ですが、結末が非常に悲しくて同情してしまいました。幼い頃の事故によって障害を抱えてしまったが故に、女性には愛されるはずがないと思っていた主人公。彼は自らの手で自分を心の底から愛してくれていた女性すらも手にかけてしまった。一人めだけで犯行を止めておけばよかったのに。悲しいです。もっとぶっ飛んだふざけた推理ものと思っていたので、余韻がやけに残りました。最後の一文がどこまでも悲しいです。二周め必読作品です。
2023年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初から私にとってはとても読みづらく、誰が誰に話しているのか?よくわからず何度も見直しました。ちょっとずるいな……と思いつつなるほどなとも。
2022年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロートレックの絵が何枚も挟まれています。
物語の構造や文章にトリックがある所謂メタミステリーです。筒井康隆のミステリーは珍しく、これと「富豪刑事」くらいしかないので、読んでみました。
物語の構造や文章にトリックがある所謂メタミステリーです。筒井康隆のミステリーは珍しく、これと「富豪刑事」くらいしかないので、読んでみました。
2022年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インターネット某サイトでオススメ本だったので買ってみました。読んでみて、遅々と進まなかった。ネタバレになりますが、ミステリー小説として全体の3分の1まで読んでも、事件が起きないってどうなの?なんか最初からグイグイ引き込まれないと、読んでて間伸びして、全然先を読む気になれなかった。おまけに犯人の犯行説明が長すぎる。
2020年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
告白する章に伏線回収+新事実詰め込みすぎでついていけず序盤まで戻り読みなおした為、ギャグの解説を丁寧にされた感じで面白くなかったです
2019年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フェアとみるかアンフェアとみるかで評価が二分されると思う。
AはAである(A=A)という論理学の基本中の基本、トートロジーを根底からくつがえすトリック、
陳腐な四字熟語になるが、奇想天外と呼ぶほかない
(顔を破壊するなどの物理的トリックではなく、論理の根幹にかかわる意味で)。
本格推理の中核に理路整然とした論理を据えるのが通例ならば、
ロジックの鉄則をいきなり破る、不敵な反則技といえる。
大反則を犯しながら、巧妙な叙述トリックで、筋を通しきっている。
SFほかジャンルレスに多種多様の小説をものす天才の鋭く柔軟な頭脳から
生まれたアイディアにほかならず、本格の専門家には為し得ない離れわざといえる。
機会、動機、手段いずれも凡庸でありがながら、余りある驚天の発想は他に類例を見ない。
トリックがわかれば、残る辻褄合わせがやや退屈なきらいがあるにせよ、
いちいち該当ページと行を指摘しているのは、細心の注意で叙述した自信のあらわれだろう。
※画像・プロフィールは無視してください
AはAである(A=A)という論理学の基本中の基本、トートロジーを根底からくつがえすトリック、
陳腐な四字熟語になるが、奇想天外と呼ぶほかない
(顔を破壊するなどの物理的トリックではなく、論理の根幹にかかわる意味で)。
本格推理の中核に理路整然とした論理を据えるのが通例ならば、
ロジックの鉄則をいきなり破る、不敵な反則技といえる。
大反則を犯しながら、巧妙な叙述トリックで、筋を通しきっている。
SFほかジャンルレスに多種多様の小説をものす天才の鋭く柔軟な頭脳から
生まれたアイディアにほかならず、本格の専門家には為し得ない離れわざといえる。
機会、動機、手段いずれも凡庸でありがながら、余りある驚天の発想は他に類例を見ない。
トリックがわかれば、残る辻褄合わせがやや退屈なきらいがあるにせよ、
いちいち該当ページと行を指摘しているのは、細心の注意で叙述した自信のあらわれだろう。
※画像・プロフィールは無視してください