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銀齢の果て 単行本 – 2006/1/20
筒井 康隆
(著)
和菓子司の隠居、宇谷九一郎の住む宮脇町でも「老人相互処刑制度」が始まった。町内には、もと自衛官、神父、もとプロレスラー、そして幼なじみなど、「強敵」五十数人が犇めいている!21世紀最大の、禁断の問いをめぐる筒井文学の新たな代表作。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/1/20
- ISBN-104103145285
- ISBN-13978-4103145288
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/1/20)
- 発売日 : 2006/1/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4103145285
- ISBN-13 : 978-4103145288
- Amazon 売れ筋ランキング: - 193,449位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,870位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。
1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドタバタとエログロとアナーキー
痛快な読み味でした
痛快な読み味でした
2016年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常の後期高齢者の社会問題と絡めて読むと、私自身、身につまされる思いです。60歳以上の日本人必読の書です。
2020年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっともっと狂気とは程遠い。
2021年4月13日に日本でレビュー済み
中学生同士が、ただ一人の生き残りを賭けて殺し合うと言う、衝撃的な内容で話題になった「バトルロワイアル」。それを、増え過ぎた老人に置き換えてるわけだが、70歳以上の老人が殺し合う「老人バトルロワイアル」とはブラック過ぎて、仮に思い付いても絶対書けないと思う。実際に70歳になった筒井康隆だからこそ、こんな話を書いて発表する事が出来たのだろう。
往年の筒井康隆なら、もっと過激で容赦のない内容を書いたであろうに、と言う批判は出来ると思う。しかし私は、誰にも書けないこの題材を、70歳の筒井康隆がエンタメ小説として仕上げた事に意義を見いだしたい。やっぱり筒井康隆は凄いのだ。
往年の筒井康隆なら、もっと過激で容赦のない内容を書いたであろうに、と言う批判は出来ると思う。しかし私は、誰にも書けないこの題材を、70歳の筒井康隆がエンタメ小説として仕上げた事に意義を見いだしたい。やっぱり筒井康隆は凄いのだ。
2006年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりにスカッとしました。
老人は身勝手です。もう充分生きたはずなのに、それでも長生きをしたがる。ボケたり寝たきりになったり、意固地になって子供たちの家庭を崩壊させ、せっせと納めた税金を食い潰し、年金を溜め込んで経済活動を停滞させ、後の世代が苦しむことなど気にしていない。
こんなことが実際にあったら、どれだけ年金や医療費やその他老人にかかる公費が削減されるだろうと思いました。
老人は身勝手です。もう充分生きたはずなのに、それでも長生きをしたがる。ボケたり寝たきりになったり、意固地になって子供たちの家庭を崩壊させ、せっせと納めた税金を食い潰し、年金を溜め込んで経済活動を停滞させ、後の世代が苦しむことなど気にしていない。
こんなことが実際にあったら、どれだけ年金や医療費やその他老人にかかる公費が削減されるだろうと思いました。
2017年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の喫煙者同様、こんなこと無いよなと思いながらもグイグイ読み切ってしまった。ラストはちょっと考えてしまうけど。
2011年2月4日に日本でレビュー済み
久しぶりに読んだ筒井作品ですが、先生はまだまだ健在でした。
各地区ごとに一人だけが生き残れるという老人同士のバトルロワイヤル。
最初から最後まで容赦のないバトルシーンの連続ですが、殺しあう老人たちを決して醜く描いておらず、むしろ彼らの一筋縄ではいかない狡猾さを美点として描いている印象があります。
従って、読後の印象は、先生もそれなりに丸くなったなあと言う感じです。
主題を聞いて悪趣味と手に取らない人もいるのでしょうか。
が、筒井先生が今の社会のありように本気で怒っているのだということが、自分にはひしひしと伝わってきました。
老人を切り捨てておきながら、障害者は除外するという「思いやり」的処置。
あるいは主人公の九一郎(カッコいい!)が折々に口にする政府批判。
本書で筒井先生が投げかけているのは、むしろ下の世代に対する、年寄りとしての正しい怒りであると自分は思いました。
我々の社会には、こういう嫌われ役の老人が常に必要だと思うので、星5つ。
各地区ごとに一人だけが生き残れるという老人同士のバトルロワイヤル。
最初から最後まで容赦のないバトルシーンの連続ですが、殺しあう老人たちを決して醜く描いておらず、むしろ彼らの一筋縄ではいかない狡猾さを美点として描いている印象があります。
従って、読後の印象は、先生もそれなりに丸くなったなあと言う感じです。
主題を聞いて悪趣味と手に取らない人もいるのでしょうか。
が、筒井先生が今の社会のありように本気で怒っているのだということが、自分にはひしひしと伝わってきました。
老人を切り捨てておきながら、障害者は除外するという「思いやり」的処置。
あるいは主人公の九一郎(カッコいい!)が折々に口にする政府批判。
本書で筒井先生が投げかけているのは、むしろ下の世代に対する、年寄りとしての正しい怒りであると自分は思いました。
我々の社会には、こういう嫌われ役の老人が常に必要だと思うので、星5つ。