ジャンルとしてはファンタジー系の小説になるんだろうけど
まずタイトルの掴みがインパクトがあって、でも読み終わると納得するタイトルになってる
ところが凄い。
内容は1ページめくる度にニヤリとしてしまう一昔前の面白い漫才みたいなトーンで続きつつも、
夫妻の愛情テーマと最後の方の因果の迷宮みたいなところはとても良かった。
全体通じて楽しく読める一冊で、こんな風に人生終わりたいなと思えるようなお話。
本好きの人にはなかなかたまらないです。
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本にだって雄と雌があります 単行本 – 2012/10/22
小田 雅久仁
(著)
旧家の書斎に響く奇妙な羽音。そこでは本たちが「結婚」していた! 深井家には禁忌(タブー)があった。本棚の本の位置を決して変えてはいけない。九歳の少年が何気なくその掟を破ったとき、書物と書物とが交わって、新しい書物が生まれてしまった──! 昭和の大阪で起こった幸福な奇跡を皮切りに、明治から現代、そして未来へ続く父子四代の悲劇&喜劇を饒舌に語りたおすマジックリアリズム長編。第3回Twitter文学賞国内篇第1位!
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/10/22
- 寸法14.2 x 2.3 x 19.8 cm
- ISBN-104103197226
- ISBN-13978-4103197225
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/10/22)
- 発売日 : 2012/10/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 315ページ
- ISBN-10 : 4103197226
- ISBN-13 : 978-4103197225
- 寸法 : 14.2 x 2.3 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 765,686位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 208,430位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これはすげえや。
冒頭から中盤にかけては、まっすぐ前に進まない物語のからみつきっぷりとなごやかな情景や描写の連続
になんとなく小生は乗り切れなかったが、ラバウルに向かう直前からは一気にヒートアップ。恋愛的なカタルシス
と家族モノの大団円が、まさにマジックリアリズムとしか呼びようがないパオーンな幻想の夜をまたいでいっきに
結実する。するとそれまで大阪弁のおっちゃんの駄弁りをなんとなく聞き流すように読んでいた細部が、いっきに
欠かせない部品としてストーリーにがちがちとはまっていくのだ。「やっぱりな!」と唸れなかった自分を恥じる、
冒頭からもっと作者を信用して読書の愉悦にずぶずぶとはまっていけばよかった。
そうでなくてもこの作者の比喩のセンスは、現役若手作家の中でも随一ではないだろうか
(まだ二作しか出ていないが、それでもそう顕彰したくなるようなずばぬけたものがある)
そこにきて、文体がひたすら大阪的にボケようボケよう、すかそうすかそう、なんだったらだまくらかして煙に巻こう
とする。ひたすら表情が豊かなので、ポジティブな幸福感にずっと包まれていられるのだ。
個人的にはこれこそ本屋大賞ではなかったのかと思う。調べてみたらノミネートもされてない!
これは稀有な作品。次はどんなものを書くのか。
この作者、ひたすら先が楽しみである。
冒頭から中盤にかけては、まっすぐ前に進まない物語のからみつきっぷりとなごやかな情景や描写の連続
になんとなく小生は乗り切れなかったが、ラバウルに向かう直前からは一気にヒートアップ。恋愛的なカタルシス
と家族モノの大団円が、まさにマジックリアリズムとしか呼びようがないパオーンな幻想の夜をまたいでいっきに
結実する。するとそれまで大阪弁のおっちゃんの駄弁りをなんとなく聞き流すように読んでいた細部が、いっきに
欠かせない部品としてストーリーにがちがちとはまっていくのだ。「やっぱりな!」と唸れなかった自分を恥じる、
冒頭からもっと作者を信用して読書の愉悦にずぶずぶとはまっていけばよかった。
そうでなくてもこの作者の比喩のセンスは、現役若手作家の中でも随一ではないだろうか
(まだ二作しか出ていないが、それでもそう顕彰したくなるようなずばぬけたものがある)
そこにきて、文体がひたすら大阪的にボケようボケよう、すかそうすかそう、なんだったらだまくらかして煙に巻こう
とする。ひたすら表情が豊かなので、ポジティブな幸福感にずっと包まれていられるのだ。
個人的にはこれこそ本屋大賞ではなかったのかと思う。調べてみたらノミネートもされてない!
これは稀有な作品。次はどんなものを書くのか。
この作者、ひたすら先が楽しみである。
2016年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何か意味がわからない内容なので、ほってあります。気が向いたらまた読みます
2023年2月20日に日本でレビュー済み
手強いですが ちょっと 理解できるまで読んでみます
途中経過→電子書籍を買いなおして スマホのtalkback機能を使い 音読み訓読みが無茶苦茶な読み上げを 無理矢理耳に放り込んでいるところです 漢字や言い回しも やたら難しいですが 時間をかけて 解読したいと思います
途中経過→電子書籍を買いなおして スマホのtalkback機能を使い 音読み訓読みが無茶苦茶な読み上げを 無理矢理耳に放り込んでいるところです 漢字や言い回しも やたら難しいですが 時間をかけて 解読したいと思います
2013年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初はこのふざけた文体についていけるのか不安だったけど、こういう親子三代ものとか自分は大好きなので、好きになりました。文章も達者で本をよく知っている人が書いたのだなあと思いながら読みました。
2023年8月17日に日本でレビュー済み
電車の中で読む用に購入
ネットやるより、時間潰しに最適
クスッと笑えるシーンも多々あるが
戦争のページは微妙。祖父が戦死しているからか?
でも、どう解釈してよいかわからない
情景はこれはファンタジーと自分に言い聞かせた。
読破迄、3週間。長かった···
ネットやるより、時間潰しに最適
クスッと笑えるシーンも多々あるが
戦争のページは微妙。祖父が戦死しているからか?
でも、どう解釈してよいかわからない
情景はこれはファンタジーと自分に言い聞かせた。
読破迄、3週間。長かった···
2019年2月18日に日本でレビュー済み
評価が高いので読んでみました。
前半から中盤にかけては、ユーモア小説のような感じが強いのですが、
それがとにかく面白くない。
「夜に傑作感出して書いてはみたが、朝読み返し破り捨てるヤツ」を
そのまま読まされる感じでした。
頑張って読み進めてみると、中盤を過ぎた辺りから急激に面白くなり
「あれ、この作者これまでわざと無能演じてたの?ちゃんと面白小説書けるやん」と。
結果『面白かった』です。 人にお薦めするかは微妙ですが。
前半から中盤にかけては、ユーモア小説のような感じが強いのですが、
それがとにかく面白くない。
「夜に傑作感出して書いてはみたが、朝読み返し破り捨てるヤツ」を
そのまま読まされる感じでした。
頑張って読み進めてみると、中盤を過ぎた辺りから急激に面白くなり
「あれ、この作者これまでわざと無能演じてたの?ちゃんと面白小説書けるやん」と。
結果『面白かった』です。 人にお薦めするかは微妙ですが。
2015年9月7日に日本でレビュー済み
夫婦の愛の物語であり,家族を思う物語であり,書物や知識・生への欲望の物語であり,
一人の男の与太話であり,ファンタジであり,SFであり,もういろいろ何でもありの一冊.
一ページ目の一行目からタイトルの一文が現れ,直後にその意味は語られるのですが,
そちらの話はそこそこに,一人の男を巡るバカげた日常といくつもの下ネタが展開され,
何度も笑わされはするものの,飛び飛びの時系列もあり,序盤は掴み所に戸惑いがちです.
ただ,中盤を過ぎるころから軸が見え始め,『楽しい』が『面白い』に変わるのを感じ,
入り組んだ時系列が物語に深みを与えるとともに,書物と老夫婦の愛を描いたファンタジ,
さらには,「ん?」と事の起こりを考えさせられるSFチックな幕引きと余韻が後を引きます.
先の通り,クセのある作風ということで,決して多くに好まれるタイプではありませんが,
森見登美彦さんや東川篤哉さんらがお好きであれば,まず楽しめるのではないかと思います.
一人の男の与太話であり,ファンタジであり,SFであり,もういろいろ何でもありの一冊.
一ページ目の一行目からタイトルの一文が現れ,直後にその意味は語られるのですが,
そちらの話はそこそこに,一人の男を巡るバカげた日常といくつもの下ネタが展開され,
何度も笑わされはするものの,飛び飛びの時系列もあり,序盤は掴み所に戸惑いがちです.
ただ,中盤を過ぎるころから軸が見え始め,『楽しい』が『面白い』に変わるのを感じ,
入り組んだ時系列が物語に深みを与えるとともに,書物と老夫婦の愛を描いたファンタジ,
さらには,「ん?」と事の起こりを考えさせられるSFチックな幕引きと余韻が後を引きます.
先の通り,クセのある作風ということで,決して多くに好まれるタイプではありませんが,
森見登美彦さんや東川篤哉さんらがお好きであれば,まず楽しめるのではないかと思います.