大阪出身、既婚33才(連載当時)、元歌手、現(芥川賞受賞)作家の57編のお気軽エッセイ。時折輝く表現や著者独特の視点による独自の視点が楽しめるお気軽エッセイです。以下、個人的に気になったところ。
「手紙を読み返すときに人はいったいなにに出会っているのだろう。」
「明晰夢・・・金縛りの状態では想像したことが何でも起きてしまうのです。本当になんでも。(といって著者は空を飛んでます)」
「根拠なんてないからこそ信じることが美学足りえた、それこそが美しい時代だったのだなぁ。(小林秀雄を回想し)」
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夏の入り口、模様の出口 単行本 – 2010/6/1
川上 未映子
(著)
恋人の浮気を直感ピッコン+泣き落としで突き止めた話、乗ったタクシーが事故を起こし血まみれになった運転手が必死に書いて渡してくれた物とは? 襟足から下の方まで「毛」に対するこだわり、午前二時過ぎの恐怖体験、牛肉を冷蔵庫に入れるのはいいのにハムスターの死骸を入れるのはなぜ嫌なのかという哲学的考察などなど、人気作家の摩訶不思議な頭の中と、世界の摩訶不思議な人間たちの姿が垣間見られる???エッセイ集。
- 本の長さ158ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/6/1
- ISBN-104103256214
- ISBN-13978-4103256212
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商品の説明
著者からのコメント
夏のひたすらロマンティックは模様のあれこれ、入り口に、どうぞどうぞ。
出版社からのコメント
人間とは、なんて、摩訶不思議な存在なので、ありませうか。
未体験ゾーンへあなたを誘う、神秘的・哲学的・反日常的エッセイ集へようこそ。脳みその洗濯だ!
未体験ゾーンへあなたを誘う、神秘的・哲学的・反日常的エッセイ集へようこそ。脳みその洗濯だ!
著者について
1976年、大阪府生まれ。2006年、随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。2007年、初めての中篇小説「わたくし率 イン 歯ー、または世界」が第137回芥川賞候補となる。同年、第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年2月、「乳と卵」(文藝春秋)が第138回芥川賞を受賞。3月、第1回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞を受賞。同年、長篇小説『ヘヴン』(講談社)を発表。2010年、映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。近著に『世界クッキー』、『六つの星星』(共に文藝春秋)がある。
About this Title
「生きている最中の、あるかどうかもわからないすべての入り口と出口に、面白くてロマンティックがうっかり爆発してしまうような、そんなひとときがあればいいなあ」
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/6/1)
- 発売日 : 2010/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 158ページ
- ISBN-10 : 4103256214
- ISBN-13 : 978-4103256212
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,241,509位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』、『すべて真夜中の恋人たち』など著書多数。
2019年、第73回毎日出版文化賞受賞した『夏物語』は、20年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」やTIMEの「今年のベスト10冊」などにも選ばれ、現在40カ国以上で刊行が進められている。
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年10月24日に日本でレビュー済み
川上さんの着眼点や感性が好きです。
表現力や独特の言い回しにもセンスあり、言語感覚の軽さにも親しみを覚えます。
このくらいの軽さの本が無性に読みたくなる時があるんですよねー。
個人的には川上さんは小説よりもエッセイの方が面白い作家だと思います。
神経症の隣人の話は声を出して笑いました。私も似たようなこと、してるかもしれないww
表現力や独特の言い回しにもセンスあり、言語感覚の軽さにも親しみを覚えます。
このくらいの軽さの本が無性に読みたくなる時があるんですよねー。
個人的には川上さんは小説よりもエッセイの方が面白い作家だと思います。
神経症の隣人の話は声を出して笑いました。私も似たようなこと、してるかもしれないww
2010年7月8日に日本でレビュー済み
活字ながらも、ことばの選択や音の響きに特徴がある
「川上節」でことばが並んでいます。
日々の出来事を川上さんの視点で切り取って
あれこれ考えを紹介してあるのですが、
頭の中で音読して読み進めると、リズム感の良さや
意表をつく単語の選択に、思わず楽しくなってきます。
あとがきで紹介されている連載開始に向けた編集者とのやりとりは
話のかみ合わなさが、あたかも漫才を見ているようです。
ただ、川上未映子さんのパーソナリティーのファンや、
彼女のおしゃべりをテレビで聞いたことがある人でないと、
楽しみを見い出しにくいかもしれない、とも考えます。
考現学とか、深く世相を斬るという感じの文章でもありません。
あくまで軽い読み物ということで、☆は3つ、としました。
「川上節」でことばが並んでいます。
日々の出来事を川上さんの視点で切り取って
あれこれ考えを紹介してあるのですが、
頭の中で音読して読み進めると、リズム感の良さや
意表をつく単語の選択に、思わず楽しくなってきます。
あとがきで紹介されている連載開始に向けた編集者とのやりとりは
話のかみ合わなさが、あたかも漫才を見ているようです。
ただ、川上未映子さんのパーソナリティーのファンや、
彼女のおしゃべりをテレビで聞いたことがある人でないと、
楽しみを見い出しにくいかもしれない、とも考えます。
考現学とか、深く世相を斬るという感じの文章でもありません。
あくまで軽い読み物ということで、☆は3つ、としました。