華族にもいろいろ。大名華族、維新華族、公家華族。保子さんは父方は公家華族、母方も皇室と繋がりが(おばあ様が皇室)。保子さんは平成天皇の妻になっていてもおかしくない、保子さんの母・夏子さんは昭和天皇の妻になっていてもおかしくないほどなんですね。
でもそれほどのお立場なのに、いや、だからなのか財力は十分ではなく、夏子さんも保子さんも結婚相手に財力を求めたのが興味深い。
保子さんは三歳で終戦。保子さんのごきょうだいは子どもの時に終戦を経験し、華族の身分剥奪や戦後民主主義を味わっているため、そこまでではありませんが、夏子お母様は強烈。
公家の血を引く公家華族でなければ人間にあらず位で。息子さんのお嫁さんが気の毒。また、学校といえば学習院しか頭にない。一度、保子さんの子ども(自分の孫)の学校に来たことがあるが「下じもの者」と思っていた様子。
年齢的に、私の祖父母と同じくらいだから、まあ、そんな感じになるのかな。昭和天皇が一般庶民に対し「下じもの者たち」といった感じだったのを思い出す。昭和天皇の妻と、夏子お母様はいとこで仲良しだったのですから、いろいろ納得。
ただ、終戦や華族制度廃止、父親の病気により、浮世離れした贅沢な暮らしはできなくなる。むしろ、この正真正銘のお姫さま・夏子お母様を守るために、子ども達は大変だったよう。長女も次女も、生活のため高卒で就職。次女の峰子さんに至っては、病で臥せっている父親と何も家事をしない母親に代わり(お手伝いも雇えなくなった)、中学生高校生と家のことをしていた。9才で終戦までは、母親と連日三越に通っていたのに。
正力松太郎の息子とお見合い結婚し、再びリッチになるわけですが、波瀾万丈。保子さんの人生も面白いけど、6つ上の姉、峰子さんにも興味を持ちました。
柳原白蓮の姪がおこした不良事件なども出てきて、面白かった。話が戻りますが、夏子さんは美智子様との結婚、大反対だったろうな~
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華の血族 単行本 – 2012/12/21
池坊 保子
(著)
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/12/21
- 寸法13.8 x 2.3 x 19.8 cm
- ISBN-104103332514
- ISBN-13978-4103332510
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/12/21)
- 発売日 : 2012/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4103332514
- ISBN-13 : 978-4103332510
- 寸法 : 13.8 x 2.3 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,277位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67,853位ノンフィクション (本)
- - 100,153位文学・評論 (本)
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トップレビュー
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2013年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
池坊保子さんの生い立ち、結婚までの様子、池坊内での葛藤、捨て身の努力が赤裸々に綴られていて人それぞれの人生があるものだと
思いました。ご自分の信念で生きておられ、娘さんを立派に育てられて良かったです。
思いました。ご自分の信念で生きておられ、娘さんを立派に育てられて良かったです。
2018年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧態依然とした華道会の暴露話があり華道会の不協和音の一人だったのがわかる。まさに貴乃花と同じ人種だった。貴ノ岩問題で貴乃花を処分したが、立場上そうしただけで、本音は自分と同人種の貴乃花に共感しているのだと推測される。相撲協会もこのような不協和音の分子をよく重役につけたと思う。今回はたまたま役責をはたし結果オーライだが、、、危機管理能力のなさを感じる。
2013年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも美しい池坊さん。やはりイイ所のお嬢様だったんですね。こんなにお美しいなら、もっとお写真を、拝見したかったです。
2018年2月1日に日本でレビュー済み
本当に致命的なことは隠している印象を受けた。全部さらけ出してるのであれば存外うすっぺらいなと。
読んでもふーんという感想しか出なかったため、星1ですね。
読んでもふーんという感想しか出なかったため、星1ですね。
2018年7月15日に日本でレビュー済み
どのような家柄に生まれ育とうと、やはり一個の人間・女性としての苦悩や葛藤が苦労があるものだということが伝わってきます。
また、池坊がどのような変遷で現在の隆盛に至るのかが赤裸々につづられており、これもまた、世の中や組織のあれこれが綺麗ごとだけでは
成り立っていないことがよくわかりました。
ただ、その中で起こしたこと、そしてそれを乗り越えたことを、「堂上家族の血」として結論されることには、些かの疑問を感じます。
現在に続く自由奔放な言動をすることの言い訳のように感じてしまいました。結局、著者のアイデンティティは、その血筋に支えられているということなのでしょうか。
「堂上華族の血」はむしろ、この母親を子供ながらに必死に庇い守ってきた二人のお嬢様の強さやたくましさに感じます。
これからの池坊を支えていくお嬢様二人の存在に期待を持ちつつ読了できる構成だったことが良かったと思います。
また、池坊がどのような変遷で現在の隆盛に至るのかが赤裸々につづられており、これもまた、世の中や組織のあれこれが綺麗ごとだけでは
成り立っていないことがよくわかりました。
ただ、その中で起こしたこと、そしてそれを乗り越えたことを、「堂上家族の血」として結論されることには、些かの疑問を感じます。
現在に続く自由奔放な言動をすることの言い訳のように感じてしまいました。結局、著者のアイデンティティは、その血筋に支えられているということなのでしょうか。
「堂上華族の血」はむしろ、この母親を子供ながらに必死に庇い守ってきた二人のお嬢様の強さやたくましさに感じます。
これからの池坊を支えていくお嬢様二人の存在に期待を持ちつつ読了できる構成だったことが良かったと思います。