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書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト 単行本 – 2014/2/25

4.5 5つ星のうち4.5 24個の評価

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購入オプションとあわせ買い

あふれる本をどうにかしたい、実家の思い出を残したい――。 “イエ"の歴史そのものである祖父の半生を遡りながら新たな“家"を建てる――気鋭の建築家に思いを託し、たった8坪で始まった家づくり。土地探しから竣工まで、その過程を施主と建築家、それぞれの立場から描いたドキュメント。施工の詳細や図面など図版多数。小説家・松家仁之による書庫訪問記も収録。

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商品の説明

著者について

松原隆一郎 社会経済学者。東京大学大学院総合文化研究科教授。1956年、兵庫県神戸市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学 堀部安嗣 建築家。京都造形芸術大学大学院教授。1967年、神奈川県横浜市生まれ。筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。益子アトリエにて益子義弘に師事。1994年、堀部安嗣建築設計事務所を設立。2002年、“牛久のギャラリー"で吉岡賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2014/2/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/2/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4103352914
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4103352914
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 1.7 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 24個の評価

著者について

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松原 隆一郎
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はやい、やすい、綺麗。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
建てられた場所はよく知っているエリアだったので、
いろいろ予算を思い巡らしながら読みました。
(下世話ですみません。。)

最近は新しい本だと電子書籍で入手できるものも
多いのですが、古い書籍、雑誌が蔵書の中心だと
やはり大きなスペースは必要ですね。

ただ書庫を建ててもいずれは相続の問題に
ぶつかってしまいそうです。
相続する子が同じように本に関心があるとも
限らないですし、税金の問題もありますしね。。
難しいところです。。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の重量で床が落ちたといった話題はほかにもあるが、本書は書庫を建築学的にキチンと建てる方法(理念と実際)を説いた、前例のない本である。これから書庫を建造しようという向きにはいうまでもなく、床が凹んで危ないという人にいたるまで、必読の内容といえよう。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書庫を建てるという男の夢を実現させた記録だけではない所にこの本の面白みがある。事業家だった祖父の残した写真を元に語られる家族の記録は、興味深い。本を集めるという癖のある私もこれと同じような家に住みたいと思うのである。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
借りた本を返しに行き、たまたま図書館でこの本を手に取った。この手の本にはあまり期待もしていなかったがついつい引き込まれた。それで注文をして自分の本とした。著者は著名な方であり私も何冊か読んでいるが、親子、ルーツへの旅、それから仏壇と書庫の取り合わせ、土地の活用方法に感心をさせられた。今度ぜひ実物を拝見したいと思わせる内容だったが、外からだとその意外性は見落としがちかもしれない。。
この書庫はある意味でそのゆえんから見て、製作者と本の行きつく先の究極のパゴダともいえるのでは。それが精神性と本の組み合わせを独特のものにし、本という存在を超越しているのではないのか。
私も酒田の田舎の家を、それも板蔵(古い家の敷地内に将来家を建てるために木の板を長く保管している蔵の一種)、明治7年7月建築の建物を内部改造し使っているが、かみさんから閉じこもりの部屋といわれようとも大満足だ。
注文者と設計者の双方のセクションも楽しめるし、著者の奥さんのお店にも大きな興味を持った。本と建物の幸せな居場所の言霊の響きが聞こえる。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月17日に日本でレビュー済み
この本を手にする方のいくらかは、自宅が本に占拠され、のっぴきならない状況に
日々悶々とされているのではないかと思う。
そうして、ちょっと本のための家(兼自宅)を建ててみようじゃないかと色々探して、
この本に出会ったのではないだろうか。

どうやら高評価が多いようだが、まず気をつけなければならないのは、
この本を買った読者の属性だと思う。堀部建築を見たくて買った人間は満足するだろうし、
松原氏のファミリーヒストリーを追って満足する人ならば高評価となるかもしれない。

しかし、私のように数千冊の専門書と千冊超の新書、同様な漫画によって明日もしれない
家に住んでいるものとしては、建築家の作品紹介(一点のみ)など見たところで
なんの解決にもならない。わがままではあるが、建てるうえでの精神性などどうでもよい。
いま目の前にある問題を解決するヒントがなければ、また命を危険にさらす因子が
1冊増えただけ。なんともまいった。

堀部氏といえば著名な建築家だが、工事の際に下請けがガス管を破りかけたこと、
それを現場の人間が防いだことをファインプレーのように書いてある本に、
よくもまあ名前を出せたものだなとも思う。ふつう、地盤調査くらいするだろう。
まさか、高邁な精神と意匠を語りながら、いまだにSS式で地盤調査をさせているのだろうか。
これでは砂上の楼閣ではないか。妙なところで手抜きをさせるなといいたいが、
図面を引くのが仕事で、あとはどうでもよいということだろうか。
それで本当にいい家になるのだろうか。どうにも疑問だ。
34人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月12日に日本でレビュー済み
螺旋を描く階段と壁に沿って、1万冊もの蔵書が静かに美しく収まった空間の写真(カバーと口絵)にまず魅了されました。読み進むと、いわゆる書庫を建てるという男のロマンを語った本とは全く異なることに驚きます。なぜ筆者は書庫を建てたか──明治時代、中学を退学して身ひとつでフィリピンに渡り、満州事変や朝鮮戦争をきっかけに財をなし、敗戦ですべてを無くしたものの50代で再起をかけて成功を果たした1人の起業家。すなはち筆者の祖父へのオマージュと、長男として「仏壇」を守るという祖父との約束を果たすために、この空間は建てられたのです。写真をよく見ると、蔵書の中に仏壇が凛と存在しています。さらに、日本の街並み論や、建築家・堀部安嗣論、この空間を建てた職人の技についてまで筆者の言及は及びます。故郷を離れ都市で暮らすことを選んだ個人が祖父の代からの「イエ」をどうやって継いでいくかという葛藤と、街並みや建築に対する学者としての論がわかりやすい言葉で織り混ざり、共感しながら読みました。この家を設計した堀部安嗣の随筆が随所に挟まれ、それが調和しているのもすばらしい。できることなら、このような空間で、ひとり本を読んでみたいです。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年9月9日に日本でレビュー済み
360度ぐるりと壁面に納めた蔵書を螺旋の階段を昇降しながら眺める...
愛書家にとっては胸のときめく夢だろう、と思う。

私も美しい書庫の写真に魅了されたが、その建築をめぐるストーリーを丸々一冊の本として読みたいかというとそうでもなかった。

おそらく松原氏という一私人の、一代で事業を立ち上げた祖父への思慕や、家を嗣ぐ、仏壇を残すといったことへのごくごく個人的な思い入れにさほど共感できなかったためだろう。

私自身は物も家もなくなるならなくなってしまっていいと思っているので、植木も仏壇もいらないと言い松原氏の不興を買った奥様にむしろ共感する。

松原氏の心情に共感できるかどうかがこの本を面白いと思うかどうかを決めるような気がする。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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