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パーマネント神喜劇 単行本 – 2017/6/22
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こんな神様、信じていいの――!?
デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る見慣れない二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う……?
面白さ、神話級! ! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/6/22
- ISBN-104103360127
- ISBN-13978-4103360124
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
本を買ったらまずカバーをはずす!? 仕掛けも楽しい“神さま版お仕事小説"
本を買ったら、まずカバーをはずしてみてほしい。折り畳まれた上端を開くと、作中の神木、マテバシイの葉と実(ドングリ)、それに各話の登場人物(神さま含む)9人が忽然と現れる仕掛け。そのままポスターにもなる、なんとも楽しいデザインです(装画・中川学/装幀・新潮社装幀室)。
どーんと大きく描かれている下ぶくれの人、DNA柄の派手な赤シャツを着た男は、実は人間じゃなく、千年以上前からお勤めしている縁結びの神さま。神々の位でいうとそれでもまだ下っ端なので、願いごとを叶えるにもいろいろ苦労がつきまとう。最近の人間は言霊が浸透しにくいのに厳しいノルマを課され、期末には収支報告書を求められ、さらにはよその神社の応援にも駆り出される。
そんなドタバタの日々を全四話で描く本書は、いわば、神さま版お仕事小説。ほのぼのしたタッチとゆるい笑い、吉本新喜劇ばりに濃いキャラと松竹新喜劇流のホロリが特徴です。
第一話「はじめの一歩」は、付き合って5年も経つのに一向に進展しない同期入社カップルの話。もともとは、2010年に放送された「世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋」のために書かれた短編で、ドラマでは縁結びの神を伊東四朗、サポート役で付き添う交通安全の神(カバー裏の痩身眼鏡スーツ男)を遠藤憲一が演じた。人間カップルの男の方(大野智)は、一歩一歩段階を踏まないと先に進めない堅実・慎重タイプで、「まず、はじめに」が口癖。女の方(田中麗奈)はそれに業を煮やし、まずその口癖を直せと詰め寄るが……。この二人を神さまがどう結びつけるかが読みどころ。
第二話「当たり屋」では、神さまが神宝の袋にストックしていた言霊の源7コが持ち去られ、よりによって当たり屋の男のもとへ。結果、男が何をやっても大当たりしはじめる。この珍騒動が、いったいどんな縁結びにたどりつくか?
第三話「トシ&シュン」は、作家志望の男と女優志望の女のカップルが主役。題名のとおり「杜子春」を下敷きに、意外なかたちで“心"が試される。
ラストに置かれた表題作は、震災がからんでぐっとシリアスな展開に。神社が倒壊し神木が折れて、われらが神さまは絶体絶命(?)のピンチ。だが、意外なところから救いの手が……。
と、多少のハラハラはありつつも、主役が神さまだけあって、安心して楽しめる円熟の一冊。どこかで見たようなビルや懐かしいあの子が出てくる、万城目ファンには嬉しいサービスもあります。
評者:大森望
(週刊文春 2017.08.03号掲載)登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/6/22)
- 発売日 : 2017/6/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 238ページ
- ISBN-10 : 4103360127
- ISBN-13 : 978-4103360124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 376,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74,137位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビューすると一躍注目を集め、09年には同作が舞台化・映画化された(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ザ・万歩計 (ISBN-13: 978-4167788018 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
万城目文学を読み始める方は、『鹿男あおによし』→『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』の後に読むと良いと思います。
神社巡りが好きなのですが、これからは境内の御神木にもキチンと手を合わせようと思いました。
「はじめの一歩」に出てくる男性は、今どきの草食系男子を連想させます。デート中、女性の方が男性よりも先に歩く描写は、私のような還暦過ぎの年齢の者には考えられません。女性というものは、常に愛する男性の二~三歩後ろを歩くべきという考えは、古い老人の固定観念でしょうか。
「当たり屋」ですが、実際に今もそのような職業が存在するのでしょうか。一昔前までは、新聞やテレビで良く聞く話でしたが、最近ではあまり聞きません。最後に、この男性がまともに働こうと改心したので、ほっとしました。
「トシ&シュン」は、話が少し凝り過ぎです。何回もひねりがあると、読者は疲れてしまいます。この作品だけ、初出が「別冊文藝春秋」で、他は「yomyom」なので、少し違う色を出す必要があったのかも知れませんね。
「パーマネント神喜劇」ですが、ようやく自分でも素直に読める内容となりました。私はクリスチャンなので、神社の初詣で願いごとをする習慣はありません。そもそも、多神教と違って一神教の神は人間の願い・夢・欲望をかなえる存在ではありません。ですから、ここでようやく登場する大神様に近い感覚です。まあ、旧約聖書の世界観ならば、このままこの縁結びの神が祀ってあるこの地域は、まるごと吹っ飛んでしまうという、悲惨な結末になるのでしょうが……。
総体的に言って、お気軽に読める作品であって、活字離れが進む現代において、何も考えずに楽しめる娯楽作品に仕上がっていると言えるでしょう。
読んでて落語のような小気味よさがありました。
働くサラリーマンよろしく、神様にも
祈願成就のノルマがあり、昇進試験あり、
その設定もくすりと笑ってしまいます。
さまざまな縁結びのエピソードが出てきますが
笑いあり、涙あり、感動ありで
読む方は感情がいそがしいです。
神様が人間たちに向けるまなざし、
人間どうしが大事な人(たち)に寄せる想い
がじんわり伝わってきて
読後はとても心が温まりました。
万城目作品のなかではページ数が少ないほうなので
まだ万城目ワールド未体験の方には、ぜひ読んでいただきたい作品です。
(この作品がお好きな方には、かのこちゃんとマドレーヌ夫人もお勧めです)
一つの縁結びの神社の氏神様が主役。と言ってもほぼほぼその神様の一人芝居。
いや、一神芝居。
登場人物は複数いるが、神様同士の会話はすべてこの本の表紙に描かれているバーコード頭の
神様だけ。
それだけに、小説と言う枠以上にイメージが膨らみ読んでいて面白い。
そして、この神様の根っ子にあるやさしさを最初から最後の最後まで感じることができ
「あぁこんな神様が氏神様だったらいいなぁ」
って思ってしまいました。小説なのに不覚にも。
と言っても縁結びの神様なので、今更なのですが・・・。
ところで、読んでいてなんか似たような内容の小説を読んだ気がしてならなかったのですが、
途中で気が付きました。「トシ・シュン」は以前読んだ「時の罠」の中に収録されていたのですね。
焦りました。同じ本を2冊買ってしまったのかと思いましたよ orz
そんな中年おじさんの神様が担当する仕事が縁結び。多くの若い男女のカップルの恋愛を成就させることでポイントになりノルマを達成できる、ってまるで社畜のような神様の制度も笑える。(本当は笑えないか)それを軽薄さとギャグで乗り切ってしまう主人公に、笑いながらも感心してしまう。おそらく、評価が分かれるのは、このギャグに着いていけるかどうかの違いだろう。特に「トシ&シュン」には大笑いしてしまった。神社の笠木の影を最初に踏んだものをテーマにしなさい、なんて。そのおかげで作家デビューできたトシの担当者が芥河さんだなんてしゃれが効きすぎている。でもそれが最後の場面で生きてくるとは…。
大きな震災をいくつも経験してきた日本人は、この災害の多い日本でどう生きるべきか、常に考えなければならない。ましてやウィルスの脅威が続く昨今ではなおさらだろう。その我々がこの社会を未来につなげる方法の1つが、笑いを忘れないことと日々の小さな勤めをしっかり果たすことなのではないか。あ、谷川俊太郎の『朝のリレー』のようになった。