プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,540¥1,540 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥830¥830 税込
無料配送 5月16日-18日にお届け
発送元: TDRKストア 販売者: TDRKストア
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ビニール傘 単行本 – 2017/1/31
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ124ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/1/31
- 寸法12.5 x 1.5 x 19.3 cm
- ISBN-104103507217
- ISBN-13978-4103507215
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/1/31)
- 発売日 : 2017/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 124ページ
- ISBN-10 : 4103507217
- ISBN-13 : 978-4103507215
- 寸法 : 12.5 x 1.5 x 19.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 41,066位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。社会学者。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。主な著作に『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者』(ナカニシヤ出版 2013)、『街の人生』(勁草書房 2014)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社 2015)、『愛と欲望の雑談』(雨宮まみと共著 ミシマ社 2016)、『質的社会調査の方法──他者の合理性の理解社会学』(石原丈昇・丸山里美と共著 有斐閣 2016)、『ビニール傘』(新潮社 2017)、『はじめての沖縄』(新曜社 2018)、『マンゴーと手榴弾』(勁草書房 2018)、『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎と共著 有斐閣 2018)、『図書室』(新潮社 2019)『地元を生きる──沖縄的共同性の社会学』(打越正行・上原健太郎・上間陽子と共著 ナカニシヤ出版 2020)、『100分de名著 ブルデュー「ディスタンクシオン」』 (NHK出版 2020)、『大阪』(柴崎友香と共著 河出書房新社 2021)、『リリアン』(新潮社 2021)、『東京の生活史』(筑摩書房 2021)、『生活史論集』(編著 ナカニシヤ出版 2022)など。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
岸雅彦さんの描写は写実的でありながらも、そこにあるものの持つ温度のようなものも映し出しています。
街角のそこここにある日常的なことこそが、人の永続的な心情を投影していることを改めて教えてくれました。
山崎まさよしさんの、"One more time, One more chance"が頭の中でリフレインしてきます。
包みもきれい。
その文芸的手法のレベルの高さゆえに、純粋なフィクションとなる本作を期待して読んだが、
少々期待はずれだった。
本作もまた断片的な描写が多く、
その断片を断片のままモザイク模様として読んでいたら、
断片同士を繋げるのりしろみたいなものがちょくちょく出てきてしまう。
そうなると読者としてはそののりしろを使って断片を組み立てて、
全体像を見たくなってしまうのだが、なかなかうまく組み上がらない。
整合性のないペーパークラフトのパーツを前にして、途方に暮れてしまう感じ。
デビュー作なので作者の作風もわからない。
こういう不可解さも含めて楽しく読んだらいいのか、
私の読込と解釈が足りないだけなのか、そのヒントもない。
そこで自分なりの解釈を紡ぎ出していくのが文芸作品を読む楽しさでもあるのだが、
私としてはもう少しわかりやすくパーツを整えておいてほしかった、というのが正直な印象。
登場する男性の職業も、タクシードライバー、コンビニの店員、清掃員と頻繁に変わるし、
別人なのかと思いきや同一人物であるかのような雰囲気もあるし、
後半に至っては明らかに「これ、のりしろです。作中に繋ぐパーツあります」と言わんばかりの箇所があるのに、
そこを繋げてしまうとまた解釈が複雑になってしまう。
短い作品のわりに読むのがしんどいなー、という感じがした。
静謐な文体は相変わらず読みやすく美しいし、
描写されるエピソードも「断片的な」と相似があって雰囲気的にも楽しめたので星3つは付けたいが、
文芸作品としてオススメしたいかというとちょっと難しい。
巨大な街の底で、未来を信じる気もなくその日を暮らす若い人たち。
小さな祈りにも似た、あまりにも現実的で純粋な物語でした。
BGMは、ACIDMANの「赤橙」かな。
(一人の例外を除いて)名前も顔もないモブのような登場人物が入れ代わり立ち代わりあらわれて、ドライな語り口で吹き溜まりのような世界を紡いでいくが、そこに人らしい微かな温もりを添えているのが異性の存在、または異性を求める心。
もやもやとした違和感を味わえ、小説というよりは散文詩のような読後感。
しかも無駄にページ稼ぎにモノクロの写真が多数あり。この字数で本にするのは多少無理があるし、出すなら
税込み千円が妥当。税込み1500オーバーは正直あまりに高いと思う。
芥川候補なので無理に出したのかもしれないが、正直内容もよくあるなにもないことをひたすらくどくどと書いていくタイプ。
文学的雰囲気小説という感じで中身に刺さるものがない。
おまけにこの作品は終始暗く、一筋の光のようなものもない。
べつにこういう小説があってもいいが、あまりにも最近多すぎるように思う。
新潮社も日本の小説出版の頂点の出版社なのだから、こんなページ稼ぎみたいなせこいことはしないでほしい。
出版社のつくりこみの手抜き感でマイナスだし、作品としても純文学とはいえ単純に面白くないのは問題。
最近よくあるこのタイプの小説はもう勘弁という感じ。