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少年カフカ 単行本 – 2003/6/11
村上 春樹
(著)
『海辺のカフカ』の読者から著者のもとへ、ネット上で多数の質問、感想が寄せられた。13歳、15歳の少年少女から70歳の読者まで。日本の各地から、韓国、イタリア、カナダまで。トライアスリート、郵便局員からスチュワーデス、中日ファン、ヤクルトファンまで――。小説論から進路相談、そしてプロポーズの指南まで、さまざまな読者のさまざまな意見、疑問へ村上春樹が答えた怒涛のメール1200通!
- 本の長さ495ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/6/11
- ISBN-10410353415X
- ISBN-13978-4103534150
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「海辺のカフカ」出版以前に公式ホームページで読者とのやりとりをした、往復2440通を掲載。さらに著者自身が初めて自分自身について語る。村上春樹の研究書としても面白い、「海辺のカフカ」マガジン。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/6/11)
- 発売日 : 2003/6/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 495ページ
- ISBN-10 : 410353415X
- ISBN-13 : 978-4103534150
- Amazon 売れ筋ランキング: - 260,172位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,159位エッセー・随筆 (本)
- - 23,518位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古で購入しました。海辺のカフカを読んだ後に読むのをオススメしますが、そうではなくても楽しめる内容になっています。量がありますので、注意。ぼちぼち楽しんでます。
2003年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上さんのメールは、いつもながら誠実な受け答えなので読んでいて嬉しくなります。これほど話題になってみんなが参加したサイトにこれだけ返信する作者が素敵に思います。それにしても雑誌形式の本にまで手を染めると、次回作がとても気になります。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「海辺のカフカ」にまつわる、読者の素直な感想がたくさん。本当にいろいろな意見があってなかなか面白かったです。1220通ものメールに村上春樹さんは真摯に回答されています。村上さんの文章がこんなに楽しめて、998円とはお得だと思います。
編集も工夫されており、少年マンガ雑誌風の作りにちょっとわくわくしました。
村上さんの回答には、不思議な説得力とあたたかみを感じます。暇つぶしにも、ちょっと笑いたいときにも、人生に悩んだときにも、パラパラと読むのに最適。そばにあると安心しそうな本です。
編集も工夫されており、少年マンガ雑誌風の作りにちょっとわくわくしました。
村上さんの回答には、不思議な説得力とあたたかみを感じます。暇つぶしにも、ちょっと笑いたいときにも、人生に悩んだときにも、パラパラと読むのに最適。そばにあると安心しそうな本です。
2014年12月23日に日本でレビュー済み
この本に収録されている1220通のメールのやりとりを全て、
一か月くらいかけてようやく読み終わりました。
村上春樹さんと膝を突き合わせて2,3日、夜通し語り明かしたような充足感が
得られた、というのが今の率直な感想です。今更ながら読んで良かったです。
(村上さんは夜更かししないでしょうけど・・・)
時々、読者からのメールに触発されて少し「熱くなった」回答に出くわした時には、
村上さんが抱いている課題意識や小説作家としての哲学のようなものが、
よりはっきりと吐露されているような感じがして読んでいて得した気分(?)になれました。
自分としては珍しく、そういった部分にラインを引きながら読み進めていきました。
今後、村上作品を読む上で、カギになる気がしたからです
ラインを引いた部分の内からいくつか引用します。
--------------------------------------------------------------------
・僕にとってのこれからの課題は「悪」です。
・いまのところいちばん耐えられないのは、社会が含んでいる非寛容さです。
・僕らが批判すべきものはステレオタイプな、安直な視点であって、・・・
・僕の文体にとって大事な要素を三つあげてくれといわれたら、
僕は「音楽性」と「ユーモア(おかしみ)」と「親切心」と答えると思います。
・僕はだいたいいつも「人生の大事な時期にいて、正しい方向を探し求めている人々」を
意識して作品を書いています。
・言いたいことはそのまま言葉にせず、何か別のものに託してしまう
―これが小説の本来のあり方です。
--------------------------------------------------------------------
小説を通じて村上さんから発せられるメッセージを、
できるだけ正しく受け止めたいと思う方におススメの一冊です。
一か月くらいかけてようやく読み終わりました。
村上春樹さんと膝を突き合わせて2,3日、夜通し語り明かしたような充足感が
得られた、というのが今の率直な感想です。今更ながら読んで良かったです。
(村上さんは夜更かししないでしょうけど・・・)
時々、読者からのメールに触発されて少し「熱くなった」回答に出くわした時には、
村上さんが抱いている課題意識や小説作家としての哲学のようなものが、
よりはっきりと吐露されているような感じがして読んでいて得した気分(?)になれました。
自分としては珍しく、そういった部分にラインを引きながら読み進めていきました。
今後、村上作品を読む上で、カギになる気がしたからです
ラインを引いた部分の内からいくつか引用します。
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・僕にとってのこれからの課題は「悪」です。
・いまのところいちばん耐えられないのは、社会が含んでいる非寛容さです。
・僕らが批判すべきものはステレオタイプな、安直な視点であって、・・・
・僕の文体にとって大事な要素を三つあげてくれといわれたら、
僕は「音楽性」と「ユーモア(おかしみ)」と「親切心」と答えると思います。
・僕はだいたいいつも「人生の大事な時期にいて、正しい方向を探し求めている人々」を
意識して作品を書いています。
・言いたいことはそのまま言葉にせず、何か別のものに託してしまう
―これが小説の本来のあり方です。
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小説を通じて村上さんから発せられるメッセージを、
できるだけ正しく受け止めたいと思う方におススメの一冊です。
2013年7月6日に日本でレビュー済み
村上朝日堂ホームページを本にした『そうだ村上さんにきいてみよう』『これだけは村上さんに言っておこう』『ひとつ村上さんでやってみるか』の3部作(?)と同じ形式です。
3部作がとても面白かったので、当然期待をして読み始めたのですが、最初の部分で何だかちょっとちがうなという違和感を感じました。
しばらく読み進めると、大体正常に戻ってくるのですが、最初の違和感が消えませんでした。
それはどういうことかといいますと、このホームページを含めて『海辺のカフカ』の宣伝行為に対する批判が寄せられているのです。
なかなか鬱陶しいメールがあって、村上さんが回答の中で「もう二度とやらない」という意味のことをお書きになっています。
先の3部作では、メールの中から厳選されたものを掲載していたと思いますが、今回は1220通ですので、あまり選別されていないのでしょう。
ですから、さすがに、途中で飽きるといいますか、同じような内容のメールが何度も出てきたりします。
それでも、村上さんの読者に向き合う姿勢は誠実で丁寧で、益々好きになってしまいます。
そのうえ、この膨大な文字の海の中で安西水丸さんの四コマ漫画のカットが、港のようなやすらぎを与えてくれます。
単行本のように最初から順を追って読む必要がないことに途中で気が付きました。
なるほど、そういえばこの本は作り方そのものが雑誌スタイルです。
この感覚で読めば良いのかと後から気がついた次第です。
3部作がとても面白かったので、当然期待をして読み始めたのですが、最初の部分で何だかちょっとちがうなという違和感を感じました。
しばらく読み進めると、大体正常に戻ってくるのですが、最初の違和感が消えませんでした。
それはどういうことかといいますと、このホームページを含めて『海辺のカフカ』の宣伝行為に対する批判が寄せられているのです。
なかなか鬱陶しいメールがあって、村上さんが回答の中で「もう二度とやらない」という意味のことをお書きになっています。
先の3部作では、メールの中から厳選されたものを掲載していたと思いますが、今回は1220通ですので、あまり選別されていないのでしょう。
ですから、さすがに、途中で飽きるといいますか、同じような内容のメールが何度も出てきたりします。
それでも、村上さんの読者に向き合う姿勢は誠実で丁寧で、益々好きになってしまいます。
そのうえ、この膨大な文字の海の中で安西水丸さんの四コマ漫画のカットが、港のようなやすらぎを与えてくれます。
単行本のように最初から順を追って読む必要がないことに途中で気が付きました。
なるほど、そういえばこの本は作り方そのものが雑誌スタイルです。
この感覚で読めば良いのかと後から気がついた次第です。
2003年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は、『海辺のカフカ』を読んだ読者と村上春樹さんとのメールのやりとりが主です。
1200通という膨大な量のメールなので、全部読むのは大変ですが、
面白い内容のものが多いので、少しずつ読めば大丈夫だと思います。
その他に安西さんの素敵なイラストも満載です。
また、『海辺のカフカ』期間限定サイトに掲載されていた春樹さんのインタビューや
製本所見学などもこの『少年カフカ』には載っています。
期間限定サイトを見れなかった人も、この本一冊でサイトの内容が解るようになっているので必見です。
1200通という膨大な量のメールなので、全部読むのは大変ですが、
面白い内容のものが多いので、少しずつ読めば大丈夫だと思います。
その他に安西さんの素敵なイラストも満載です。
また、『海辺のカフカ』期間限定サイトに掲載されていた春樹さんのインタビューや
製本所見学などもこの『少年カフカ』には載っています。
期間限定サイトを見れなかった人も、この本一冊でサイトの内容が解るようになっているので必見です。
2017年11月11日に日本でレビュー済み
村上さんの作品を愛読してきて、それなりに知っているとは思うのだけれども、少年を主人公にした作品は、他にもあるのかもしれないけれども、余り知らない。こうしたコーナーを特設して、この作品に関する読者の質問に答えるなんて、村上さんらしくて、また新しい時代に相応しくて、それよりも村上さんのこの作品に対する思い入れを感じてしまう。一つの作品について、読者からメールを受け付けるなんて、他の作品でも可能なのだろうけれども、これまでも、そしてこれからも、ないだろう。
それはともかくとして、メールを寄せてきた人に対する村上さんの態度は、一部の知識人にみられるような人を食ったような態度は余りなくて、好感が持てる。気も効いているし、さほど冷たい印象も受けない。それだから、多くの読者に受け入れられるのだろう。
さすがの村上さんも、1949年1月生まれだから、もう68歳、年齢だけで判断してはいけないけれども、こうしたメールのやり取りは難しいのかな、と少し寂しい。
それはともかくとして、メールを寄せてきた人に対する村上さんの態度は、一部の知識人にみられるような人を食ったような態度は余りなくて、好感が持てる。気も効いているし、さほど冷たい印象も受けない。それだから、多くの読者に受け入れられるのだろう。
さすがの村上さんも、1949年1月生まれだから、もう68歳、年齢だけで判断してはいけないけれども、こうしたメールのやり取りは難しいのかな、と少し寂しい。
2009年9月2日に日本でレビュー済み
村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ずいぶんと多くの感想を抱き、ずいぶんといろんな意見や質問をぶつけています。共感する意見もあれば、ちょっと違うなぁと思うものもありました。こちらが読んでいてひやひやしてしまう辛辣な批判もたくさんありました。
これほどにたくさんの批判や意見に耐えられる小説というのは、ずいぶんとタフな存在であるように思います(まるでカフカ少年のようです)。おそらく村上さんの作品のなかでも、これほどのタフな小説というのは少ないのではないのでしょうか。なんてったって村上さん、1220通もの質問にひとつひとつ丁寧に答えているのです。(もうずいぶん前のことだけど)お疲れ様でした。
「わかめ うどん」に関してのメールに対する村上さんのお答がとても気に入りました。
***********
わかめうどんもおいしいですが、僕は鍋焼きうどんを食べているときに人生の幸福のひとつの形態を感じます。冬ですね。
***********
素敵な文章です。
ただし、鍋焼きうどんとか鰻とか、(現在海外に留学中のために)こちらで簡単には口にできそうにない美味しそうな食べ物がたくさん登場するのがこの本の唯一の欠点です。あぁ、おいしい鰻が食べたいです。
小説ももちろん面白いのですが、ぼくはこういった村上さんのエッセイ風の文章を読んでいるときに人生の幸福のひとつの形態を感じちゃいます。夏の終わりですね。
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ずいぶんと多くの感想を抱き、ずいぶんといろんな意見や質問をぶつけています。共感する意見もあれば、ちょっと違うなぁと思うものもありました。こちらが読んでいてひやひやしてしまう辛辣な批判もたくさんありました。
これほどにたくさんの批判や意見に耐えられる小説というのは、ずいぶんとタフな存在であるように思います(まるでカフカ少年のようです)。おそらく村上さんの作品のなかでも、これほどのタフな小説というのは少ないのではないのでしょうか。なんてったって村上さん、1220通もの質問にひとつひとつ丁寧に答えているのです。(もうずいぶん前のことだけど)お疲れ様でした。
「わかめ うどん」に関してのメールに対する村上さんのお答がとても気に入りました。
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わかめうどんもおいしいですが、僕は鍋焼きうどんを食べているときに人生の幸福のひとつの形態を感じます。冬ですね。
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素敵な文章です。
ただし、鍋焼きうどんとか鰻とか、(現在海外に留学中のために)こちらで簡単には口にできそうにない美味しそうな食べ物がたくさん登場するのがこの本の唯一の欠点です。あぁ、おいしい鰻が食べたいです。
小説ももちろん面白いのですが、ぼくはこういった村上さんのエッセイ風の文章を読んでいるときに人生の幸福のひとつの形態を感じちゃいます。夏の終わりですね。