戦後のスキャンダル史に取り上げられた事件を読むと面白い。
マンション偽装、ライブドア、防衛施設庁やらと今の事件の方がやたらに派手で、かつてあれほどの凄まじさを帯びた事件もやっぱり古さをかんじたのだが、ところがどっこいである。
実は底が深く、役者も一流揃いであることは現代の比ではない。
冒頭の和田教授にしても、日本中に固唾を飲ませた心臓移植のセンセーショナルだったこと。彼の快挙こそが、日本の移植手術の技術を確実に遅らせたという皮肉な結果を招いたことも忘れてはならない。
あえて当時のままの記事の掲載だそうだが、現在まで続く闇もあるのだから、そういう意味でも週刊新潮のスタンスを見せてもらえれば事件そのものもさらに鮮明になったのではないだろうか。
二行ほどでいいので、今後の週刊新潮のあり方につながるコメントや、その後の真相に触れて欲しかった。読みたかった。
そこがちょっと物足りない。
新聞とテレビの報道が目を覆うような惨状であるのだから、週刊誌にはもっともっとその使命を果たしていって欲しい。闇に消える犯罪やワルを焙り出してください。
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「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史 単行本 – 2006/2/16
新潮社
(著)
人は所詮、金と女と権力欲!
昭和31年に創刊された「週刊新潮」も、今年ではや
50年。半世紀にわたる時代の中で、何を書き、何を
読者に訴え続けてきたのか。
日本中が喝采した美談の裏側から、時の英雄の虚飾
ぶりや歴史的事件の真相、果ては皇太子のズボンの
太さまで──。
時代を越え、なお色褪せない厳選記事で繙く“新潮流”
スキャンダル戦後史!
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/2/16
- ISBN-104103540206
- ISBN-13978-4103540205
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/2/16)
- 発売日 : 2006/2/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4103540206
- ISBN-13 : 978-4103540205
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,191,270位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,458位ジャーナリズム (本)
- - 17,679位日本史一般の本
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワイドショーやニュースなどで取り上げられた事のある事件等もあったが、
内容薄く、感想は特になし。
内容薄く、感想は特になし。
2012年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は昭和35年から平成14年までの記事29本が収録されてます。「週刊新潮」の
記事の強みは当事者のコメントを中心に構成し、しかもその本音を見抜いて切り取る
「コメント主義」にあります。
第一章「美談と常識の裏側」の奇跡的に蘇生と報道された心臓提供者。
第三章「悪い奴ら」の大火災噴き出たホテルニュージャパンの暗部。
第六章「男と女の世の中」の外務省機密文書漏洩事件(判決と離婚を期して)。
いずれも独特の斬り口で人間臭さを醸し出しており「特集記事」としての魅力が溢れてる
と言えます。
記事の強みは当事者のコメントを中心に構成し、しかもその本音を見抜いて切り取る
「コメント主義」にあります。
第一章「美談と常識の裏側」の奇跡的に蘇生と報道された心臓提供者。
第三章「悪い奴ら」の大火災噴き出たホテルニュージャパンの暗部。
第六章「男と女の世の中」の外務省機密文書漏洩事件(判決と離婚を期して)。
いずれも独特の斬り口で人間臭さを醸し出しており「特集記事」としての魅力が溢れてる
と言えます。
2012年10月2日に日本でレビュー済み
週刊新潮が報じたスキャンダルを再掲載したものである。
時代背景を知った上でないと読んでいくのが大変だと感じた。
報道内容については特に新しいものはないので、新たな発見というものはなかった。
過去の記録として読んでもいいと思う。
時代背景を知った上でないと読んでいくのが大変だと感じた。
報道内容については特に新しいものはないので、新たな発見というものはなかった。
過去の記録として読んでもいいと思う。
2006年3月25日に日本でレビュー済み
やはり団塊の世代以上の方でしょうね。小生は30代後半。
当時の週間新潮の記事をそのまま載せているので、その事件の「時代感」が記憶にある方には懐かしい・面白いと思うのですが、週刊誌というメディアの性質上、事件事象のオイシイところにフォーカスしているので骨格というか背景がわからないと・・・・キョトンなんですね。
よって、本書で小生が10へえ〜以上(古い)だったのは、宇野元総理の女性問題と昭和54年の三菱銀行人質監禁事件くらい。あのときのテレビ生中継は記憶に残っています。我々世代の浅間山荘事件。
あとはさすがにこれはわかります、の三島事件ですね。本書の大半が昭和40年代〜50年代の記事ですのでご留意ください。
当時の週間新潮の記事をそのまま載せているので、その事件の「時代感」が記憶にある方には懐かしい・面白いと思うのですが、週刊誌というメディアの性質上、事件事象のオイシイところにフォーカスしているので骨格というか背景がわからないと・・・・キョトンなんですね。
よって、本書で小生が10へえ〜以上(古い)だったのは、宇野元総理の女性問題と昭和54年の三菱銀行人質監禁事件くらい。あのときのテレビ生中継は記憶に残っています。我々世代の浅間山荘事件。
あとはさすがにこれはわかります、の三島事件ですね。本書の大半が昭和40年代〜50年代の記事ですのでご留意ください。