これは宮部みゆきさんの大作ですね。
人の心に潜む悪、を描き出したといって
良いのかな。登場人物も多くてそれぞれが
交差して織りなす壮大なストーリーだと思いました。
深夜の遊園地で迷い込んだミラーハウスのあたりは
心理的な怖さを存分に感じさせてくれました。
最後に1点、浅井松子さんは本当にただの
交通事故だったのかが疑問として残りました。
でもそこを描いたら、終わりませんものね。
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ソロモンの偽証 第III部 法廷 単行本 – 2012/10/11
宮部 みゆき
(著)
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法廷
- 本の長さ722ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/10/11
- 寸法14.1 x 3.8 x 19.8 cm
- ISBN-10410375012X
- ISBN-13978-4103750123
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/10/11)
- 発売日 : 2012/10/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 722ページ
- ISBN-10 : 410375012X
- ISBN-13 : 978-4103750123
- 寸法 : 14.1 x 3.8 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 59,575位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,981位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連載期間10年。総ページ数2100ページの大作。
度重なる悪意の連鎖に、怖いもの見たさも手伝って
ページをめくる手が止まらない第1部。
少年少女たちの日常とその胸の内を細かに追いつつ、
クライマックスへの助走をつける、言わば「仕込み」の第2部。
そして、5日間の学校内裁判の行方、そして事件に関わった
子供たち、大人たちすべての心の決着を描く第3部。
ジュブナイル法廷ミステリーという、一風変わった枠組みの中で、
自分たちのいるべき場所を探し始めた少年少女たちの成長を、
現実世界の毒や苦みをそこここに織り交ぜて描きつつ、
一級のエンターテイメントに仕上げた作者の力量にただただ感服。
野田君だけがエピローグがついてるけど、
あの裁判に関わった子たち全員のその後が読みたいね。
「あの裁判が終わってから、僕らみんな友達になりました」
この「みんな」には三宅樹里も入ってるんだよね? そうであってほしい。
度重なる悪意の連鎖に、怖いもの見たさも手伝って
ページをめくる手が止まらない第1部。
少年少女たちの日常とその胸の内を細かに追いつつ、
クライマックスへの助走をつける、言わば「仕込み」の第2部。
そして、5日間の学校内裁判の行方、そして事件に関わった
子供たち、大人たちすべての心の決着を描く第3部。
ジュブナイル法廷ミステリーという、一風変わった枠組みの中で、
自分たちのいるべき場所を探し始めた少年少女たちの成長を、
現実世界の毒や苦みをそこここに織り交ぜて描きつつ、
一級のエンターテイメントに仕上げた作者の力量にただただ感服。
野田君だけがエピローグがついてるけど、
あの裁判に関わった子たち全員のその後が読みたいね。
「あの裁判が終わってから、僕らみんな友達になりました」
この「みんな」には三宅樹里も入ってるんだよね? そうであってほしい。
2019年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なにしろ長い。
700ページ超が3冊である。
8月末から2ヵ月以上かかった。
一番のポイントは、ある中学生が学校の校舎から転落死したのだが、それが自殺だったのか殺人だったのか、ということ。
中学生たちが学校内裁判という夏休みの課外活動の形を取った真相究明に取り組む。
第三巻はその公判の模様である。
どうしても、違和感はこういう学校内裁判が荒唐無稽であることに向かう。
そもそも、こうした学校内裁判が認められるはずがない。
なぜなら被告が有罪とされた場合に、あまりにもその影響が大き過ぎる。
しかも、現実の中学生にその公判の運営能力があるとは思えない。
これは自分の中学生時代の経験としてであり、子育てを経た身としてだw
ところが、この第三巻の中の中学生たちは、驚くほど見事に判事役、検事役、弁護士役を担う。
まず、これほどまでに、ただでさえ分かりにくいリーガルマインドを彼らが理解し、担えるは思えないというのが最大の違和感だ。
けれども、だからといって、この小説がつまらない失敗作かというと、そうとは断じて言えない。
数々のどんでん返しが、この公判では用意されているのだが、それは恐らくこの公判仕立ての舞台設定の中でのみ可能になったのだと思う。
その意味では、違和感を感じつつ引き込まれたのである。
でも、引き込まれつつ違和感を感じていたのでもある。
では、どう解釈すべきなのか。
現時点での解釈だが、これは著者が得意とするもう一つのジャンルであるファンタジーなのだ。
そのファンタジー的な舞台設定で、ミステリー的なストーリーを展開して見せたのである。
10年にもわたってこの小説を連載し続けてきた著者には改めて敬服した。
700ページ超が3冊である。
8月末から2ヵ月以上かかった。
一番のポイントは、ある中学生が学校の校舎から転落死したのだが、それが自殺だったのか殺人だったのか、ということ。
中学生たちが学校内裁判という夏休みの課外活動の形を取った真相究明に取り組む。
第三巻はその公判の模様である。
どうしても、違和感はこういう学校内裁判が荒唐無稽であることに向かう。
そもそも、こうした学校内裁判が認められるはずがない。
なぜなら被告が有罪とされた場合に、あまりにもその影響が大き過ぎる。
しかも、現実の中学生にその公判の運営能力があるとは思えない。
これは自分の中学生時代の経験としてであり、子育てを経た身としてだw
ところが、この第三巻の中の中学生たちは、驚くほど見事に判事役、検事役、弁護士役を担う。
まず、これほどまでに、ただでさえ分かりにくいリーガルマインドを彼らが理解し、担えるは思えないというのが最大の違和感だ。
けれども、だからといって、この小説がつまらない失敗作かというと、そうとは断じて言えない。
数々のどんでん返しが、この公判では用意されているのだが、それは恐らくこの公判仕立ての舞台設定の中でのみ可能になったのだと思う。
その意味では、違和感を感じつつ引き込まれたのである。
でも、引き込まれつつ違和感を感じていたのでもある。
では、どう解釈すべきなのか。
現時点での解釈だが、これは著者が得意とするもう一つのジャンルであるファンタジーなのだ。
そのファンタジー的な舞台設定で、ミステリー的なストーリーを展開して見せたのである。
10年にもわたってこの小説を連載し続けてきた著者には改めて敬服した。
2012年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで、宮部みゆぎさんの小説は数々読んできました。間が空いていた期間はあるものの、ごく初期作から読ませていただいています。
確かな文章力とストーリーテリング。
高くは評価していましたが、しかし、「ぞっこん」というほどではないのは確かです。
自分は、宮部みゆきさんの人間観、人生観、(本来の意味での)世界観にいまひとつ馴染めなかったのです。宮部みゆき作品の底流に(どんなに悪意に満ちた人間を描いても必ず)いつも流れている宮部さんの「性善説」――これだと語弊がありますか――ときに青臭ささえ漂いかねない「母性で世界を包む寛容さ」というべきか、そういうものにいまひとつ得心いかず、没入できなかったのです。
なのに何故読んできたかといえば、上に書いたようにひとえに宮部みゆきさんの職人気質にも似た巧みさ故ですが、そうした確かな構成力・構想力などは本作でも健在でした。
……う、巧いっ!
その筆力に、宮部みゆきというベストセラー作家の地力を改めて思い知らされました。
ただし、第三部の新聞広告にでかでかと書かれた「あなたはこのラストを絶対に予測できない!」との惹句には「絶対に」納得いきません!(笑)。
公衆電話の件等々も複数回に渡って「背格好が似ている」点など第二部序盤において、すでに作者が目に見える「ヒント」をばらまいていますし、○○のの反応などで、事件との「強い関わり」が、何度も繰り返し示唆されていたのです。
ラストは、正直、想定の範囲内というか、想定のど真ん中でした。
上記、出版社の惹句のせいで、最後の最後に更なるツイストがあるのかと期待してしまったではありませんか(笑)。
一切、本作に関する情報を仕入れず読み始めたため、第一部から第二部への「大転回」に、「うーん、そうくるかあ」と感じましたし、突然ジュヴナイル風になったなあとも思いました。第一部の流れで第三部まで行ってくれれば、「大傑作!」と言ったかもしれません。
しかし、それでも、なかなかに読ませるいい作品でした。快作です。
匠・宮部みゆきここにあり、です。
細やかな筆致と、日常における人間観察力が生きたであろう、ひとりひとりの登場人物に「憑依する」その力量。
そう、自分が「いまひとつ馴染めなかった」作家・宮部みゆきの「慈愛」は、本作でもそのままなのです。そのままでありながら、「腕力(かいなぢから)」に持っていかれたという感じです。
相変わらず「前提」がフィットしないので「ぞっこん」になったわけではありませんが、これからも変わらず宮部みゆきを読むだろう、という気持ちになったことだけは確かです。
確かな文章力とストーリーテリング。
高くは評価していましたが、しかし、「ぞっこん」というほどではないのは確かです。
自分は、宮部みゆきさんの人間観、人生観、(本来の意味での)世界観にいまひとつ馴染めなかったのです。宮部みゆき作品の底流に(どんなに悪意に満ちた人間を描いても必ず)いつも流れている宮部さんの「性善説」――これだと語弊がありますか――ときに青臭ささえ漂いかねない「母性で世界を包む寛容さ」というべきか、そういうものにいまひとつ得心いかず、没入できなかったのです。
なのに何故読んできたかといえば、上に書いたようにひとえに宮部みゆきさんの職人気質にも似た巧みさ故ですが、そうした確かな構成力・構想力などは本作でも健在でした。
……う、巧いっ!
その筆力に、宮部みゆきというベストセラー作家の地力を改めて思い知らされました。
ただし、第三部の新聞広告にでかでかと書かれた「あなたはこのラストを絶対に予測できない!」との惹句には「絶対に」納得いきません!(笑)。
公衆電話の件等々も複数回に渡って「背格好が似ている」点など第二部序盤において、すでに作者が目に見える「ヒント」をばらまいていますし、○○のの反応などで、事件との「強い関わり」が、何度も繰り返し示唆されていたのです。
ラストは、正直、想定の範囲内というか、想定のど真ん中でした。
上記、出版社の惹句のせいで、最後の最後に更なるツイストがあるのかと期待してしまったではありませんか(笑)。
一切、本作に関する情報を仕入れず読み始めたため、第一部から第二部への「大転回」に、「うーん、そうくるかあ」と感じましたし、突然ジュヴナイル風になったなあとも思いました。第一部の流れで第三部まで行ってくれれば、「大傑作!」と言ったかもしれません。
しかし、それでも、なかなかに読ませるいい作品でした。快作です。
匠・宮部みゆきここにあり、です。
細やかな筆致と、日常における人間観察力が生きたであろう、ひとりひとりの登場人物に「憑依する」その力量。
そう、自分が「いまひとつ馴染めなかった」作家・宮部みゆきの「慈愛」は、本作でもそのままなのです。そのままでありながら、「腕力(かいなぢから)」に持っていかれたという感じです。
相変わらず「前提」がフィットしないので「ぞっこん」になったわけではありませんが、これからも変わらず宮部みゆきを読むだろう、という気持ちになったことだけは確かです。
2015年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を見てから購入しました。映画の出来栄えが大変よく、
つい原作本も購入しましたが、これが素晴らしい!
やっぱり映画よりも、こってり濃い内容で
これだけ長い本なのに一気に読めました。
案ずるより読むがかたし!!!
宮部みゆきファンならずともゼッタイお奨めです!!!
つい原作本も購入しましたが、これが素晴らしい!
やっぱり映画よりも、こってり濃い内容で
これだけ長い本なのに一気に読めました。
案ずるより読むがかたし!!!
宮部みゆきファンならずともゼッタイお奨めです!!!
2013年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この巻では冒頭から最後まで法廷パートです。
検事側・弁護士側が次々と証人を呼んで様々質疑応答する場面は緊迫感があり、ぐいぐい読ませます。
正直時間を忘れて読みふけました。
で、この巻を読むにあたりいくつか残ってた疑問があるのですが
・小林電器店の前の公衆電話から電話したのは誰だったのか?
・柏木は本当に自殺だったのか?
(読者は自殺と知っているが、別の真相など用意できるのか?)
・告発文はどう扱うのか?
(読者は偽者と知ってるが、裁判でどう扱われるのか?)
・弁護人・神原の意図はなんなのか?
・事件当日に柏木家にかかってきた電話は何だったのか?
これらは鮮やかに料理され、長い長い本作を読んできた読者に十分報いる内容だったと思います。
最後の方で明らかになる事件の真相もかなりのカタルシスがあります。
作者の小説の特徴に、賢い人物の含蓄ある発言がよくでてくることがあげられるのですが、本作では、神原が養母に対して、自分だけ生き残ることに意味はあるのかという問いかけ対する答えがすごいよかったです。
ただ消化不良のまま終わった部分もあることは否めません。せっかくこれだけのページがあるのだからもっと裁判のその後や、登場人物それぞれの裁判後の描写を書いてほしかったです。それが残念だったので☆1つ減らしました。
検事側・弁護士側が次々と証人を呼んで様々質疑応答する場面は緊迫感があり、ぐいぐい読ませます。
正直時間を忘れて読みふけました。
で、この巻を読むにあたりいくつか残ってた疑問があるのですが
・小林電器店の前の公衆電話から電話したのは誰だったのか?
・柏木は本当に自殺だったのか?
(読者は自殺と知っているが、別の真相など用意できるのか?)
・告発文はどう扱うのか?
(読者は偽者と知ってるが、裁判でどう扱われるのか?)
・弁護人・神原の意図はなんなのか?
・事件当日に柏木家にかかってきた電話は何だったのか?
これらは鮮やかに料理され、長い長い本作を読んできた読者に十分報いる内容だったと思います。
最後の方で明らかになる事件の真相もかなりのカタルシスがあります。
作者の小説の特徴に、賢い人物の含蓄ある発言がよくでてくることがあげられるのですが、本作では、神原が養母に対して、自分だけ生き残ることに意味はあるのかという問いかけ対する答えがすごいよかったです。
ただ消化不良のまま終わった部分もあることは否めません。せっかくこれだけのページがあるのだからもっと裁判のその後や、登場人物それぞれの裁判後の描写を書いてほしかったです。それが残念だったので☆1つ減らしました。
2014年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第Ⅰ部で中学校の屋上から転落死した生徒を巡って、自殺なのか他殺なのか生徒運営で裁判を開きます。
検察、弁護人、裁判官、陪審員、被告人、証人、中学3年生ですが家庭環境も学力、部活動もまちまちの生徒達で普段は深く付き合うこともなく学校に通っていました。
裁判を通して、親が子供のためだと思うことが子供には重荷だったり、兄弟で愛情の差だあったり、友人だと思われていても本音では違っていたり、心理が丁寧に描かれています。
かつて、中学生だった人、子供を持つ人には、どこか共感できる出来事も盛り込まれます。
外見や一度付いたレッテル、人気者、目立たない子、スクールカーストも影響し、本当の内面は見えないものです。
学校生活で、可もなく不可もなくやり過ごすための術。
多感な時期にどんな子供でも誰かに愛して欲しい、認めて欲しいと願っていながら、上手くいく子とそうでない子と。
裁判を終えて、高校に進んだ彼らの生活が以前と変わったのか知りたいです。
検察、弁護人、裁判官、陪審員、被告人、証人、中学3年生ですが家庭環境も学力、部活動もまちまちの生徒達で普段は深く付き合うこともなく学校に通っていました。
裁判を通して、親が子供のためだと思うことが子供には重荷だったり、兄弟で愛情の差だあったり、友人だと思われていても本音では違っていたり、心理が丁寧に描かれています。
かつて、中学生だった人、子供を持つ人には、どこか共感できる出来事も盛り込まれます。
外見や一度付いたレッテル、人気者、目立たない子、スクールカーストも影響し、本当の内面は見えないものです。
学校生活で、可もなく不可もなくやり過ごすための術。
多感な時期にどんな子供でも誰かに愛して欲しい、認めて欲しいと願っていながら、上手くいく子とそうでない子と。
裁判を終えて、高校に進んだ彼らの生活が以前と変わったのか知りたいです。
2012年10月15日に日本でレビュー済み
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切望していた第3部が発刊され、発売日の翌日には読了しました。
さすがに宮部作品。最後まで一気に読ませる力には改めて脱帽しました。
物語自体が短期間での進行(第3巻は数日間)なので、こちらものんびりとしていられない気分でしたね。
2100ページを飽きさせずに読ませるのだから、星5つは揺るぎません。
ただし、起承転結に関して論じれば、「結」がやや単純というか、想定内だったのが少し不満。
第2巻であれだけ「転」を転がしたのだから、推理ファンとしては「もっとぶっ壊してくれ」という感じですか?
ですけど宮部ワールドとしては、この結末でいいんですよね。本作では決して推理小説を読まそうとはしていませんから。
私の浅はかな推察では、思春期の無邪気な悪と無垢な善との対比を書きたかったんですかね。
そして、とても現実的ではない早熟な中学生たちの戦いは、若い世代への夢と期待と見ました。
それにしても被告人はどういう人生を歩んだんですかね。
告発人は、どうなったんでしょう。
そして弁護人は・・・? 検察官は・・・?
エピローグの弁護補佐人の今日の姿を読んで、不思議と目頭が熱くなりました。それだけでも傑作です。
さすがに宮部作品。最後まで一気に読ませる力には改めて脱帽しました。
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2100ページを飽きさせずに読ませるのだから、星5つは揺るぎません。
ただし、起承転結に関して論じれば、「結」がやや単純というか、想定内だったのが少し不満。
第2巻であれだけ「転」を転がしたのだから、推理ファンとしては「もっとぶっ壊してくれ」という感じですか?
ですけど宮部ワールドとしては、この結末でいいんですよね。本作では決して推理小説を読まそうとはしていませんから。
私の浅はかな推察では、思春期の無邪気な悪と無垢な善との対比を書きたかったんですかね。
そして、とても現実的ではない早熟な中学生たちの戦いは、若い世代への夢と期待と見ました。
それにしても被告人はどういう人生を歩んだんですかね。
告発人は、どうなったんでしょう。
そして弁護人は・・・? 検察官は・・・?
エピローグの弁護補佐人の今日の姿を読んで、不思議と目頭が熱くなりました。それだけでも傑作です。