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母なる自然のおっぱい ハードカバー – 1992/10/1
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1992/10/1
- ISBN-104103753021
- ISBN-13978-4103753025
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1992/10/1)
- 発売日 : 1992/10/1
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 259ページ
- ISBN-10 : 4103753021
- ISBN-13 : 978-4103753025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 849,144位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,981位近現代日本のエッセー・随筆
- - 78,801位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。
二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。現在は、札幌在住。公式サイトは[cafe impala]
http://www.impala.jp
1988年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。広く深い文学的教養と理系的知識を土台に、自然と人間の関わりについての示唆に富んだ作品を多く著している。
ワープロ原稿で芥川賞を受賞した初めて作家でもあり、9.11をきっかけに毎日メールマガジンを通じて意見を表明する(『新世紀へようこそ』に収録)など、早くからデジタル・メディアの活用に関心を持つ。2014年からは株式会社ボイジャーと共同で自身の著作の電子アーカイブ化にも取り組んでいる。
主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)『パレオマニア』等。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の編纂で朝日賞を受賞。
東日本大震災の後は被災地に通い、『春を恨んだりはしない』『双頭の船』『アトミック・ボックス』を執筆。震災をきっかけに日本と日本人について思索したいとの思いから、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に取り組み、2014年末から刊行開始。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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沢山の人に読んで貰いたい。
作者が美しい文体で日本人離れした視点で綴るこれら作品は、正にギリシャ哲学的思考回路の発露であろう。
ムクドリ通信やインパラは転ばない等の面白い作品をまた期待したいな…
大変迅速・丁寧でした。本は1992年11月発行とは想像出来ないほど大変美本でした。
全てにおいて大満足です。ありがとうございました。
いいものでした。おすすめできます。
自然と人間に関する評論をまとめた池沢夏樹の著作。
文明や人間の未熟や、自然の豊穣と多様がとても平易なことばで綴られている。
300ページほどの文庫だし読みやすそうなので一気に読めるかと思ったが、
そうではなかった。ところどころのセンテンスや段落でひっかかる。
本を閉じて今読んだ内容を反芻し、自分なりに考えてみる。
あるていど飲み込めないと前に進めない。
何度も同じ所を読み返してみる。
著者は、ある結論を導くために書き進めるというより、
明らかに書きながら考え、考えながら書いている。
川や山、旅、風景といった日常感覚から遠く離れない切り口から、
自然とは、生命とは、人間とは何かについて思考を巡らせてゆく。
読み終わっても次の本を手に取る気にならず、
今度は赤いボールペンを手にとってもういちど読み始める。
今度は気になる部分に傍線を引き、傍線の部分だけあとで読み返すことにして、
止まらずに読み進める。
僕たちはどこにいるのか、どこへ行くのか。
人は自然から遠く離れることはできない。
離れようとしても道を誤るばかりだ。
僕たちもまた、たゆまぬ地球生命の時間の中にいる。
この身体に流れる血もまた、川なのだ。