なんか、分かるなぁ、この感じ。
多分、私にだけしか分からないだろうなぁ、この感じ。
何にそんなに共感するのかも自分では説明できない、
でもすごく分かる、私も、そんなことを昔思ってたな、と思う。
どの短編も、説明できないものへの共感で、
胸が、すうすうするような、
足元がザワザワするような、不安定で頼りないような感じになる。
でも決して不快じゃない、
もっと、すうすうしたいような、ザワザワしたいような、
そんな気になる。
子供目線の、とても感覚的な小説です。
夏になると、毎年、取り出して読みたくなる。
子供の頃、夏になると必ず飲んでいたラムネのような、集めていたおはじきのような、
果敢なく、透明な、綺麗な色彩の、いい匂いのする短編集。
クーラーの効いた部屋より、
夕方、風に涼みながら読むといいかもしれません。
最後、川上弘美さんのあとがきも、まさにドンピシャリ、
江国さんの魔法が少しだけ、解き明かされたような気がします。
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すいかの匂い 単行本 – 1998/1/1
江國 香織
(著)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1998/1/1
- ISBN-104103808039
- ISBN-13978-4103808039
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
誰にも言えない、とてもどきどきしたから-。記憶は次第にうすくなっていくのに、あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。なつかしい風景の中に鮮やかに描く、十一人の少女の夏物語連作短篇集。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1998/1/1)
- 発売日 : 1998/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4103808039
- ISBN-13 : 978-4103808039
- Amazon 売れ筋ランキング: - 708,481位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,362位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女視点で描かれながらも作者の体験も踏まえているのか、誰もが子供の頃に感じた何気ない夏の風景・感性が短編としてパッケージされています。何故か夏になるとたまにこういう短編が読みたくなりますね。
しょうもないものに異様に惹かれたり、大人の理屈によくわからない違和感を覚えたり(今でも思い出すと分からないものはたくさんある気がする…)なんてことない風景が忘れられないものとして頭に残されていたり。そんな話たちです。
しょうもないものに異様に惹かれたり、大人の理屈によくわからない違和感を覚えたり(今でも思い出すと分からないものはたくさんある気がする…)なんてことない風景が忘れられないものとして頭に残されていたり。そんな話たちです。
2021年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで読み切れませんでした。
2024年4月26日に日本でレビュー済み
こどもの中学受験の問題集に載っていた国語の文章問題に「薔薇のアーチ」の一部分が使われており、「その部分は」とても面白かったので全文読んでみたくなりこの短編集を買いました。同じ理由で読んだ本は他にもたくさんあります。米原真理さんの「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、梨木果歩さんの「りかさん」、角田光代さんの「キッドナップ・ツアー」など。どれもこれも面白かったですが・・・。
これは全然面白くなかった。読んでいて楽しくなかった。
それぞれの少女たちの経験や想い、共感できるところがないわけではありませんが、世の中には変質者があふれかえっているようで不気味で気持ち悪く、読後感は最悪でした。楽しく読めたものは一編もありません。
これは全然面白くなかった。読んでいて楽しくなかった。
それぞれの少女たちの経験や想い、共感できるところがないわけではありませんが、世の中には変質者があふれかえっているようで不気味で気持ち悪く、読後感は最悪でした。楽しく読めたものは一編もありません。
2006年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
みんな似通ってるけれど、全然違うお話。
全て夏に体験したあの香りとか味とか雰囲気が鮮明に描かれていて
読んでてワクワクした。
ゆるい感じだけど、その1人1人の少女になった気分で
感情移入がうまくできて、とても読みやすかった。
子供の頃に戻りたいときに読みたい。
全て夏に体験したあの香りとか味とか雰囲気が鮮明に描かれていて
読んでてワクワクした。
ゆるい感じだけど、その1人1人の少女になった気分で
感情移入がうまくできて、とても読みやすかった。
子供の頃に戻りたいときに読みたい。
2016年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要所要所に出てくる単語に懐かしさを感じ、あの日の気温、あの日の匂い、あの日の景色。私の中のあの日が蘇る作品です。
2015年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江國さんの作品は、ほぼ初めて。
夏らしいさわやかでみずみずしい表紙とタイトルに惹かれて、この本を選びました。
ぞぞっと寒くなるお話も、結構ありました。カラッと明るく気持ちいいだけが夏じゃない。
そんな夏も好きだけど。
「言葉」にしにくい感情を、とても細やかにすくい取り、文字にされる方だなあという印象を
受けました。心に残る表現も多々あって。
あれは怖いなーと思うシーンも、人も持っているのかな?こんな感情、と感じる心情も含め、
初・江國香織さん、楽しめました。
読むなら夏がいいと思います。1人しずかに☆
夏らしいさわやかでみずみずしい表紙とタイトルに惹かれて、この本を選びました。
ぞぞっと寒くなるお話も、結構ありました。カラッと明るく気持ちいいだけが夏じゃない。
そんな夏も好きだけど。
「言葉」にしにくい感情を、とても細やかにすくい取り、文字にされる方だなあという印象を
受けました。心に残る表現も多々あって。
あれは怖いなーと思うシーンも、人も持っているのかな?こんな感情、と感じる心情も含め、
初・江國香織さん、楽しめました。
読むなら夏がいいと思います。1人しずかに☆
2018年8月28日に日本でレビュー済み
著者の小説に漂う「夏」の雰囲気が好きです。
『なつのひかり』が好きなので、本屋でぱーっと捲って
同じ雰囲気を感じたこの本も読んでみました。
あとがきにある、江國さんのひみつ=「こんなにこれが
わかるのは自分だけじゃないのかな」の境地には至って
いませんが、著者が選ぶ言葉を心地よく感じながら
読み終えることができました。
『なつのひかり』が好きなので、本屋でぱーっと捲って
同じ雰囲気を感じたこの本も読んでみました。
あとがきにある、江國さんのひみつ=「こんなにこれが
わかるのは自分だけじゃないのかな」の境地には至って
いませんが、著者が選ぶ言葉を心地よく感じながら
読み終えることができました。