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号泣する準備はできていた 単行本 – 2003/11/19
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- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/11/19
- ISBN-104103808063
- ISBN-13978-4103808060
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商品の説明
商品説明
満ち足りていたはずの恋に少しずつ影が差す様を描いた表題作「号泣する準備はできていた」、妻のある男性との濃密な関係がずれはじめる一夜をつづった「そこなう」など、当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。また、若かりしころの自分と知人の娘の姿を重ねた「前進、もしくは前進のように思われるもの」や、17歳のときの不器用なデートの思い出を振り返る「じゃこじゃこのビスケット」では、遠い記憶をたどることによって、年を重ねることの切なさを漂わせる。
各編の主人公は、もう若いとはいえない年齢の女性たちである。家族や恋人を持ち、同性の友人にも恵まれている幸福そうな生活の隙間に忍び寄る、一抹の不安やわずかなすれ違いは、誰もが経験したことがあるだろう。主人公の心境が「残りもののビスケット」や「捨てられた猫」といった身近なものに投影されるのも、江國作品の特徴である。決してドラマチックではない日常の瞬間を切り取った物語が、シンプルながらも美しくまとめられている。(砂塚洋美)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/11/19)
- 発売日 : 2003/11/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 4103808063
- ISBN-13 : 978-4103808060
- Amazon 売れ筋ランキング: - 542,377位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,553位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
どの作品も女性の視点から書かれていて男性側の心理描写はありませんが、主人公の姿を通してその恋人や夫である男性の人となりも浮かび上がってきます。
また文章そのものが機知に富んでいて素晴らしい。はっとするような新鮮な表現が目白押しでした。
「泣くべきだったのかもしれない」と私は思った。
それなのに「知ってるわ」と答えた。
知っているじゃない。
泣きたかっただろう。
ただ重しで抑えられて、涙が出なかっただけだ。
この重しが、強さなのか。
寂しい苦しさを味わうものなのか。
私はたぶん泣きだすべきだったのだ。
身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。
濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。
号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。
そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。
*
これは非常に難しい。
後書きに書かれた解釈が上手い、「お菓子の詰め合わせ」というより「ひと袋のドロップ」。
甘いお菓子が詰まっているのではなくて、小手先だけの安っぽいようなキラキラとした味違いのドロップが袋に詰まったような……うまく言えないけど何か分かる。
賞は取ったけれど短編集という事から、まとまって意味があるのかと思考しながら、だらだらと印象にも残りにくい内容ながら読んでいった。
結局、後書きを読むまでハテな?だったが。
雰囲気と、想像力が要るのだと分かった。
もし長年と生きて熟練した女性なら、同感を得られる事も易しいんだろうな。
それ以外にはきっと読むのが厳しい。
私には頭では分かっても、読むと退屈してしまうから、まだまだ先の話だな。
思っている。
それはそれでいい。直木賞もおめでとうとはいいたい。ただ個人的には「何か一つ、あと一言だけ加われば
すごくいい作品なのに」という感覚だった。でも同じ作者でも作風が変わることもあるだろう。
江國 香織 さんのもっていた作品の「登場人物のピュアさ」から、脱皮していき「現代の人がかかえる綱渡り的な日常の辛さ」にいくならそれでいいと思う。きらきらひかるから、この作品までの彼女の作品をできたら年ごとに読んでみたいと思う。
初めての江國作品です。
本当に短くて、背景説明もなく、特に盛り上がりもなく、号泣するような感じもなく、戸惑いました。
それでも、文章自体は、簡潔で、無駄がないので、次の物語、次の物語と読み進みましたが、その関連性、共通テーがわからず、困りました。
タイトルとなった「号泣する準備はできていた」を読んでも、まだ、ピンと来ず、それでも、最後の「そこなう」は、なんとなく共感を覚えました。
そして、作者の意図を知ったのは、著者のあとがきを読んだときでした。
「かつてあった物たちと、そのあともあり続けなければならない物たちの、短篇集になっているといいです。」
アマゾンの商品説明にある、「当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。」という表現が良くそれを著しているように思えます。
もう一度読み直して、この本が好きになりました。
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