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象の旅: 長崎から江戸へ 単行本 – 1992/5/1
石坂 昌三
(著)
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1992/5/1
- ISBN-104103856017
- ISBN-13978-4103856016
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1992/5/1)
- 発売日 : 1992/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4103856017
- ISBN-13 : 978-4103856016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 324,877位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56位近代以前の日本史
- - 379位江戸時代
- - 2,085位その他の歴史関連書籍
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中山道を象が歩いた記録を探しており、詳細に書かれており、大変参考になりました。
2024年1月21日に日本でレビュー済み
暴れん坊将軍、徳川八代将軍吉宗の希望でベトナムから長崎まで唐船で運ばれてきた象が、
長崎路~山陽路~東海道~中山道~美濃路~東海道に戻り~姫街道~三度東海道に戻るという旅路をたどり
将軍に拝謁するために長崎から江戸への350里を74日かけて歩いた象の話です。
著者は各地の郷土史家の伝手を辿って根気よく古文書を調べ
長崎出立から江戸到着まで、そしてその後異国の地でこの象が最期を迎えるまでを丹念に描き出してます。
著者はスポーツ新聞の文化部の記者を定年まで勤めた方で、ペンクラブの他、日本野鳥の会、東海道ネットワークの会などに所属していると経歴に書かれていました。
自然や文化に関わる造詣の深さが本書を彩る描写に存分に発揮されています。
さて、象の旅。
当時の日本には象ほど巨大な動物を運搬する交通機関は無く
長崎から江戸への旅路には海峡、大河、険しい峠道などの難所が次から次に登場します。
特に船が転覆したら象を失うことになる海路は禁物で、手に汗握る関門海峡越えの後は象を海路で輸送することはありませんでした。
そこで先に記したように東海道からあちこちを迂回して江戸に向かうことになるわけです。
京では天皇の前で芸を披露し、
大河越は数々のアイデアで乗り切り
箱根の峠越えでは力尽きて護送する人々の肝を冷やし…
長い旅路の各所での象の姿を描き出しながら
何をどれくらい食べたのか、日常の生態はどのようだったのかを資料から丹念に拾いだすとともに
象が歩いた道筋の絶景、自然や地形の美しさ、鳥類のさえずりまでを丹念に記しています。
更に食料を調達する街道筋の役人の苦労をユーモラスに書き
その地に関わる歴史的事件や歌舞伎、浄瑠璃などの文芸作品に触れ
著者の出身地である湘南近辺では自らの幼少時代の思い出から、今年も白熱した争いとなった箱根駅伝のコースについても記しています。
このようにただ象の足跡をたどるだけでなく
その恐るべき博覧強記ぶりを遺憾なく発揮して、実に豊かな肉付けを象の旅に与えているのです。
ところでこの享保の象、最後まで名前は出てきません。
道中を共にした人々は彼をなんと呼んでいたのでしょうね。
お正月にゆっくりと味わって読むのに最適な本でした。
長崎路~山陽路~東海道~中山道~美濃路~東海道に戻り~姫街道~三度東海道に戻るという旅路をたどり
将軍に拝謁するために長崎から江戸への350里を74日かけて歩いた象の話です。
著者は各地の郷土史家の伝手を辿って根気よく古文書を調べ
長崎出立から江戸到着まで、そしてその後異国の地でこの象が最期を迎えるまでを丹念に描き出してます。
著者はスポーツ新聞の文化部の記者を定年まで勤めた方で、ペンクラブの他、日本野鳥の会、東海道ネットワークの会などに所属していると経歴に書かれていました。
自然や文化に関わる造詣の深さが本書を彩る描写に存分に発揮されています。
さて、象の旅。
当時の日本には象ほど巨大な動物を運搬する交通機関は無く
長崎から江戸への旅路には海峡、大河、険しい峠道などの難所が次から次に登場します。
特に船が転覆したら象を失うことになる海路は禁物で、手に汗握る関門海峡越えの後は象を海路で輸送することはありませんでした。
そこで先に記したように東海道からあちこちを迂回して江戸に向かうことになるわけです。
京では天皇の前で芸を披露し、
大河越は数々のアイデアで乗り切り
箱根の峠越えでは力尽きて護送する人々の肝を冷やし…
長い旅路の各所での象の姿を描き出しながら
何をどれくらい食べたのか、日常の生態はどのようだったのかを資料から丹念に拾いだすとともに
象が歩いた道筋の絶景、自然や地形の美しさ、鳥類のさえずりまでを丹念に記しています。
更に食料を調達する街道筋の役人の苦労をユーモラスに書き
その地に関わる歴史的事件や歌舞伎、浄瑠璃などの文芸作品に触れ
著者の出身地である湘南近辺では自らの幼少時代の思い出から、今年も白熱した争いとなった箱根駅伝のコースについても記しています。
このようにただ象の足跡をたどるだけでなく
その恐るべき博覧強記ぶりを遺憾なく発揮して、実に豊かな肉付けを象の旅に与えているのです。
ところでこの享保の象、最後まで名前は出てきません。
道中を共にした人々は彼をなんと呼んでいたのでしょうね。
お正月にゆっくりと味わって読むのに最適な本でした。
2005年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1728年、中国商人が雌雄の象を将軍・吉宗に献上した。雌は長崎で死んでしまったが、雄は江戸の将軍のもとまで送られることになる。送るといっても、もちろん、象には自力で歩いてもらうのである。どうやって象に長旅を我慢させるか。関門海峡や大井川はどうやって渡るのか。問題は山積みであった。
本書はこの長崎から江戸までの旅を丁寧に再現したものである。沿道に残る資料なども真面目に収集して、かなり精度の高い内容となっている。象の輸送という厄介な仕事を音付けられた役人の苦悩、沿道住民の準備の苦労なども描かれており、興味深い。
江戸に着いて後の象の運命についても触れられている。
本書はこの長崎から江戸までの旅を丁寧に再現したものである。沿道に残る資料なども真面目に収集して、かなり精度の高い内容となっている。象の輸送という厄介な仕事を音付けられた役人の苦悩、沿道住民の準備の苦労なども描かれており、興味深い。
江戸に着いて後の象の運命についても触れられている。