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昔、火星のあった場所 単行本 – 1992/12/1
北野 勇作
(著)
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1992/12/1
- ISBN-104103896019
- ISBN-13978-4103896012
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1992/12/1)
- 発売日 : 1992/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 234ページ
- ISBN-10 : 4103896019
- ISBN-13 : 978-4103896012
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,310,835位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 318,822位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年生まれ
『昔、火星のあった場所』でデビュー。
SFとか書く。
暗闇で朗読をする。
たまに芝居とかする。
著作
『かめくん』『きつねのつき』『カメリ』
『大怪獣記』『人面町四丁目』
『水から水まで』他
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には北野勇作の作品のなかで一番気に入っています。
というか、今まで読んだそこそこ多い小説の中でも、かなり上位に入る位に好きな作品です。
最初に読んだのは20年位前のはずですが、今でもむきえびを見ると思い出すくらいに。
読み終わった後の切なさが何とも言えずに好きです。
物語の構成や舞台設定で分かりにくいかもしれませんが、私(もと物理屋)は素直に切ない物語に読めました。
というか、今まで読んだそこそこ多い小説の中でも、かなり上位に入る位に好きな作品です。
最初に読んだのは20年位前のはずですが、今でもむきえびを見ると思い出すくらいに。
読み終わった後の切なさが何とも言えずに好きです。
物語の構成や舞台設定で分かりにくいかもしれませんが、私(もと物理屋)は素直に切ない物語に読めました。
2003年6月19日に日本でレビュー済み
懐かしさ、おかしさ、変…どんな言葉を並べても、
まだ北野勇作のイメージには届かない気がします。
北野勇作は、そんな不思議な作家です。
近頃は似たような本しかない、とお嘆きのあなた。
そんなあなたの為の本ですよ。
まだ北野勇作のイメージには届かない気がします。
北野勇作は、そんな不思議な作家です。
近頃は似たような本しかない、とお嘆きのあなた。
そんなあなたの為の本ですよ。
2009年10月12日に日本でレビュー済み
ストーリーの全体としては主人公の「ぼく」が誰かに説明しているような語り口だなと思った。前半も同様の語り口なのだが、私にはストーリーがあるようでないようなふわふわと浮遊しているような印象をだった。後半からは徐々にストーリーの様相を呈していき、地に足が着いた印象だ。
その後半からはこの分解してしまった火星が歪んで存在しているこの世界が、火星に向って飛行している宇宙船内で冷凍睡眠状態にある者たちの夢である事が徐々に明かされていく。そして「ぼく」こそがその宇宙飛行士の内の一人であることもだ。
前半で受けた浮遊した印象とはまさに夢そのものに思える。それを作者は上手く表現している。
また、SFの世界と日本昔話の世界をマッチさせたのはまさに作者の才能としか言いようがない。ストーリーに頻繁に出てくるタヌキ達も愛らしくとても印象に残る。
最後に「ぼく」の「彼女」について、夢の中すなわち分解してしまった火星の歪んだ世界での彼女は度々登場するが名前が出る事はない。それは主人公にとってもそうである。ちなみに名前が出てくる登場人物は極僅かである。その彼女なのだが、現実の世界では故障した宇宙船を直す為に冷凍睡眠から目覚め、宇宙船を直しておそらく死んでしまっている。主人公ぼくが夢から現実へ目覚める列車の車内でいくら彼女の名前を思い出そうとしても思い出せない。仕方がない彼女とは初めから同じ世界に乗っていなかったのかもしれない。せめてさよなを言いたいのに、誰に言えばいいのかすら解らないという所では私に涙を誘った。
なおこの作品は
【第4回(1992年)日本ファンタジーノベル大賞(優秀賞)】受賞作
その後半からはこの分解してしまった火星が歪んで存在しているこの世界が、火星に向って飛行している宇宙船内で冷凍睡眠状態にある者たちの夢である事が徐々に明かされていく。そして「ぼく」こそがその宇宙飛行士の内の一人であることもだ。
前半で受けた浮遊した印象とはまさに夢そのものに思える。それを作者は上手く表現している。
また、SFの世界と日本昔話の世界をマッチさせたのはまさに作者の才能としか言いようがない。ストーリーに頻繁に出てくるタヌキ達も愛らしくとても印象に残る。
最後に「ぼく」の「彼女」について、夢の中すなわち分解してしまった火星の歪んだ世界での彼女は度々登場するが名前が出る事はない。それは主人公にとってもそうである。ちなみに名前が出てくる登場人物は極僅かである。その彼女なのだが、現実の世界では故障した宇宙船を直す為に冷凍睡眠から目覚め、宇宙船を直しておそらく死んでしまっている。主人公ぼくが夢から現実へ目覚める列車の車内でいくら彼女の名前を思い出そうとしても思い出せない。仕方がない彼女とは初めから同じ世界に乗っていなかったのかもしれない。せめてさよなを言いたいのに、誰に言えばいいのかすら解らないという所では私に涙を誘った。
なおこの作品は
【第4回(1992年)日本ファンタジーノベル大賞(優秀賞)】受賞作
2010年3月9日に日本でレビュー済み
すいっと引き込まれて最後まで読んでしまいました。
全編に渡って改行が頻繁になされていることも一因かもしれません。
さるかに合戦とかたぬきとか日本昔ばなしに登場するようなキャラと量子力学のようなSF。
読む人が読めばきちんと理解できるのでしょう。
マジックリアリズム的な小説がお好きな人には十分楽しめると思います。
全編に渡って改行が頻繁になされていることも一因かもしれません。
さるかに合戦とかたぬきとか日本昔ばなしに登場するようなキャラと量子力学のようなSF。
読む人が読めばきちんと理解できるのでしょう。
マジックリアリズム的な小説がお好きな人には十分楽しめると思います。
2006年9月17日に日本でレビュー済み
うーーーん、日本ファンタジーノベル大賞の作品は結構好きなものが多いのですが、この作品はどうにも掴みきれないというか、作者が書いていることが心に届きそうで届かないもどかしい感じがしました。
……うまく感想も書けないですね。
……うまく感想も書けないですね。