静かな雰囲気のファンタジー小説でした。
世界観と設定がかなり凝っていて、作り込まれている一つの舞台を読むだけで面白かったです。
主人公と、彼に大きな影響を与える二人の人物達……。
なんだか薄暗い物語でしたが、このような世界に旅立ってみたいものです。
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紫の砂漠 単行本 – 1993/8/1
松村 栄子
(著)
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1993/8/1
- ISBN-104103938013
- ISBN-13978-4103938019
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
すみれ色にきらめく不思議な砂漠で、創世神話の謎を追いかけるシェプシの冒険とたった一度の恋…。男女の性差をこえて自由に生きる人々の星を舞台に、真実と愛の相克を描く物語。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1993/8/1)
- 発売日 : 1993/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 317ページ
- ISBN-10 : 4103938013
- ISBN-13 : 978-4103938019
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,800,017位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 43,092位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年6月20日に日本でレビュー済み
不遇な本である。ジュニアノベルを読むような年代からは作者が芥川賞作家ということで「難しそう」だと敬遠され、一方、推理小説やエッセイなどを愛読している層からは「ファンタジーである」ことで"読まず嫌い"される。
だがここまで日本語の魅力を引き出した本を自分はいままで見たことが無い。正直、「衝撃を受けた」といっても過言では無いだろう。
使用している単語や表現自体は極めて平易といっていい。義務教育を終える頃にはそのほとんどを読み下せるようになっている程度だと思う。
それでいてこれほどの世界を構築し、そこに住む人々の暮らしを描き出せる――ここに松村栄子という作家の力を、そして日本語という言葉の美しさを見た。
ただ、内容的には少々人を選ぶ。純愛小説...とまではいかないが結構なプラトンニックラブっぷりなので、そのあたりが平気な人は読んでみると良い。ちなみに自分は男だが楽しめた。が、友達(男)に貸したところ「こんな趣味があったんな」とのコメント。
「こんな趣味」てどんな趣味?
だがここまで日本語の魅力を引き出した本を自分はいままで見たことが無い。正直、「衝撃を受けた」といっても過言では無いだろう。
使用している単語や表現自体は極めて平易といっていい。義務教育を終える頃にはそのほとんどを読み下せるようになっている程度だと思う。
それでいてこれほどの世界を構築し、そこに住む人々の暮らしを描き出せる――ここに松村栄子という作家の力を、そして日本語という言葉の美しさを見た。
ただ、内容的には少々人を選ぶ。純愛小説...とまではいかないが結構なプラトンニックラブっぷりなので、そのあたりが平気な人は読んでみると良い。ちなみに自分は男だが楽しめた。が、友達(男)に貸したところ「こんな趣味があったんな」とのコメント。
「こんな趣味」てどんな趣味?
2016年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に、本ほど、物語ほど人によって評価が分かれるものって無いですよね…
私の印象は、幼稚・ヒステリック・もてない・生真面目・権威主義的・批判を許さない狭量さ…
およそ作家に必要な資質の対極にある醜悪なものをこれでもかとつきつけられたような気分でした。
私の印象は、幼稚・ヒステリック・もてない・生真面目・権威主義的・批判を許さない狭量さ…
およそ作家に必要な資質の対極にある醜悪なものをこれでもかとつきつけられたような気分でした。
2007年6月3日に日本でレビュー済み
続編も含めて、書けるところまで書いて投げ出してしまった感じ。キャラクターも魅力的だし、
世界設定もスケール充分なのに、読了後に飢餓感をおぼえるストーリー。もう2,3冊ぶん、
書き進めてもらえると堪能するかも?
下敷きになっている「闇の左手」や「ポストマン」の方が読み応えあって楽しいと思います。
世界設定もスケール充分なのに、読了後に飢餓感をおぼえるストーリー。もう2,3冊ぶん、
書き進めてもらえると堪能するかも?
下敷きになっている「闇の左手」や「ポストマン」の方が読み応えあって楽しいと思います。
2007年3月24日に日本でレビュー済み
世界観自体は確かに素晴らしいし、我々の想像力をかき立ててくれるので、それに関しては文句は無いのだが、ただ、本書の取り扱っているテーマとして、どうしてもジェンダーフリー論的な部分があり、その部分はいささか難点だ。この世界に生を受けてから、「真実の恋」に目覚めるまで性が確定しない(すなわち、性差は後天的であるという)とされる世界。親と子供の関係が確定せず、7歳になると、子供達は運命の親の下へと運ばれるという社会は、なんとなく昔のファランスティールを思い起こさせる。もちろん、フーリエの提唱したファランスティールと、この本書での社会的な営みは確かに異なるものだが、どうしても連想してしまうのだ。
とはいえ、著者の繊細な世界観を描き出す文章力はさすがだと思うし、その点では本書の評価は高くてもいいのではないかと思う。
とはいえ、著者の繊細な世界観を描き出す文章力はさすがだと思うし、その点では本書の評価は高くてもいいのではないかと思う。