本の状態が思った以上に良かった。
帯もついていたし、紙焼も少なかった。
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ひらがな日本美術史 1 単行本 – 1995/7/1
橋本 治
(著)
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『ひらがな日本美術史 全7巻セット』 こちらをチェック
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1995/7/1
- ISBN-104104061018
- ISBN-13978-4104061013
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
まるいもの、きれいなもの、マンガであるようなもの、など大胆な分類で日本美術を読み直す、画期的な書。太古の日本人が抱いた夢、心、祈りの姿を鮮やかに、感動的に明らかにする。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1995/7/1)
- 発売日 : 1995/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4104061018
- ISBN-13 : 978-4104061013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 158,272位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54位東洋・日本美術史
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年7月29日に日本でレビュー済み
本全体のレビューはキチンと書かれている方がいるので、ちょっと個人的な感想を書いてみる。
2巻の「稚児草紙」と「小柴垣草子絵巻」で衝撃を受け1巻に臨んだが、またまた「餓鬼草紙」で脳天直下の衝撃を受けた。
橋本治は天才的だ。
上記は全てポルノ的意味合いを持つ作品なのだが、そこには平安の世の人々の生理と絡み合った文化が活写されている。
「ソドムの百二十日」を書いたマルキ・ド・サドと、それを「ソドムの市」に映画化したピエル・パオロ・パゾリーニの違いは何か?
でひも解く貴族の嗜好など、深く首肯し、
鹿島茂の「セックスレス亡国論」や、澁澤龍彦の著書などにつながっていく展開が、自分の中ではあった。
また「源氏物語絵巻」では、中学生時代の筆者のつぶやきに、自分も感じた不可解さを重ね合わせ、
ついには見事な答えを導き出す手際に、声も無く頷くばかりであった。
「退廃すれすれの、肉が崩れそうになっても平気でやわやわとしている、平安貴族…」という描写で、
「ひと」が「いきもの」として息づく異界の平安京を想った。
紙の上だけの存在になった、歴史上の人物は、精神だけの哲学的存在に感じられていたが、
橋本治の文章からたちのぼる、まずどうしようもなく肉体が在る、そのありさまに感動した。
このシリーズには「そう考えるとしっくりいくな」という体験をたくさん貰った。
胸が空く思いだ。
2巻の「稚児草紙」と「小柴垣草子絵巻」で衝撃を受け1巻に臨んだが、またまた「餓鬼草紙」で脳天直下の衝撃を受けた。
橋本治は天才的だ。
上記は全てポルノ的意味合いを持つ作品なのだが、そこには平安の世の人々の生理と絡み合った文化が活写されている。
「ソドムの百二十日」を書いたマルキ・ド・サドと、それを「ソドムの市」に映画化したピエル・パオロ・パゾリーニの違いは何か?
でひも解く貴族の嗜好など、深く首肯し、
鹿島茂の「セックスレス亡国論」や、澁澤龍彦の著書などにつながっていく展開が、自分の中ではあった。
また「源氏物語絵巻」では、中学生時代の筆者のつぶやきに、自分も感じた不可解さを重ね合わせ、
ついには見事な答えを導き出す手際に、声も無く頷くばかりであった。
「退廃すれすれの、肉が崩れそうになっても平気でやわやわとしている、平安貴族…」という描写で、
「ひと」が「いきもの」として息づく異界の平安京を想った。
紙の上だけの存在になった、歴史上の人物は、精神だけの哲学的存在に感じられていたが、
橋本治の文章からたちのぼる、まずどうしようもなく肉体が在る、そのありさまに感動した。
このシリーズには「そう考えるとしっくりいくな」という体験をたくさん貰った。
胸が空く思いだ。
2008年10月23日に日本でレビュー済み
この著者の癖でときどき想像が突っ走ったり情念が噴き出したりするが、それを差し引いても一読の価値のあるシリーズ。体裁は年代順に代表的な美術品を採り上げて語ってゆくという方法で、一項目につき図版を含め10頁ほどで解説するが、目線が物凄く一般人視点設定(例:源氏物語絵巻の女性図を評して、中学生発言で「なんでこれが美人なんだよ」とか・・)にもかかわらず、広範な知識と小説家ならではの読み手を引き込む力量で、文化論やら社会論にまで展開する。先へ先へと無意識に引っ張られてるうちに美術史も頭に入っている寸法。タイトルからしていかにも入門書で、事実中高生あたりからの初心者でもすいすい読めそう(読まされてしまう文章力)だが、実は読み手にかなりの周辺知識と鑑賞眼を要求しているところがあり(そもそもが「芸術新潮」誌の連載だ)、入門篇として読むのと自分なりの観点をある程度持った上で読むのとではかなり印象が違ってくる。まあいずれにしろ面白いのは確かなので、深く考えず、好きな時代の巻をピックアップして読みたい欄だけ拾って行き、興味がわいたら他の巻も読んでいく方向でいいかも知れない。全体としてみると6巻末(全7巻だが)でオチのある日本論になっているので通して読むのがベストだが、各巻値段が結構するので(その分印刷が良いので図版は見応えがある)そこが難点。第1巻は古墳時代(埴輪)から鎌倉時代(慶派の彫刻・東大寺南門)まで21項目。このうち個人的には8番の法隆寺金堂天井板の落書き(千年前の画工サンも現代の中学生みたいにバカな似顔絵やエロいらくがきをして遊んでたという話)、12番の伴大納言絵巻(今では通説になった感じだが、ストーリー漫画の源流がこの辺にあるという話)、19番の運慶(実際は「運慶プロダクション」)作の無著・世親像(人生の疲労とか絶望とか悲しみとかそれでもあきらめない心とかを表現した彫像の話)あたりがとっつきやすいと思います。
2004年5月9日に日本でレビュー済み
とても日本美術がわかりやすいです。
私は美術がなんだか難しく、うんちくの必要なものに感じていましたが、それを払拭してくれました。
学校の授業や修学旅行でただいいから見ろ、重要だから知っとけみたいに教えられ、いやだなーこういう教わり方、でも一応日本人だし、他の方法でちゃんと理解できないかなーと思って読みました。読み終わった時には過去の美術の時間の(または日本史)イヤーな思い出から開放感してくれた、という実感があります。
好きなように美術を愛でるというのには、子供と違い、大人になってからはコツがいるようです。そういうコツを思い出したい人にもおすすめです。少しクセのある教え方ですが。
私は美術がなんだか難しく、うんちくの必要なものに感じていましたが、それを払拭してくれました。
学校の授業や修学旅行でただいいから見ろ、重要だから知っとけみたいに教えられ、いやだなーこういう教わり方、でも一応日本人だし、他の方法でちゃんと理解できないかなーと思って読みました。読み終わった時には過去の美術の時間の(または日本史)イヤーな思い出から開放感してくれた、という実感があります。
好きなように美術を愛でるというのには、子供と違い、大人になってからはコツがいるようです。そういうコツを思い出したい人にもおすすめです。少しクセのある教え方ですが。