東日本大震災・福島第一原発事故に対して、自衛官はどのように向き合ったかを描くルポ。
解説で有川浩が「決して読者の感情をいたずらに揺さぶり、物欲しげに共感や涙を煽るようなドキュメンタリーにはすまい」という「強い意志に貫かれた原稿(p.354)」だと述べる。
確かに、自衛官の八面六臂の活動ぶりや使命感・責任感の強さを描きだしつつ、著者の筆致は常に冷静である。
もっともそれは、単に「意志」の問題ではなく、著者がこれまで長らく自衛官に取材してきており、彼らは非常時にあっても日常と同じように、訓練してきた通りに行動するであろう/行動できるに違いないということに確信を抱いていたからもしれない。つまり、著者にとっては、本書に描かれた彼らの行動は「こんなにすごかったのか!」というより「やはりそう行動したか」というものだったのかもしれない。
そうでない読者は時に驚愕し、しばしば涙してしまうのであるが。
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兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦 単行本 – 2013/2/18
杉山 隆男
(著)
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- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/2/18
- 寸法14.3 x 2.5 x 19.7 cm
- ISBN-104104062057
- ISBN-13978-4104062058
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2013/2/18)
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- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4104062057
- ISBN-13 : 978-4104062058
- 寸法 : 14.3 x 2.5 x 19.7 cm
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2020年8月6日に日本でレビュー済み
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現代人が失いつつある美徳を思い出させてくれるドキュメンタリーです。
2017年7月29日に日本でレビュー済み
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震災直後に海外へ転勤となり、震災そのものとその後の復旧の大変さをよく知らなかった。
この本で、自衛隊員一人一人の献身的な人名救助への取り組みだけでなく、それを通して、あらためて震災の悲惨さ・被害の甚大さを知ることができた。
この本で、自衛隊員一人一人の献身的な人名救助への取り組みだけでなく、それを通して、あらためて震災の悲惨さ・被害の甚大さを知ることができた。
2016年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知らなかった自衛隊派遣の事実をしりました。
事におよんでは‥
事におよんでは‥
2013年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
震災の日の思いは様々。
日本に住む人間であれば,3.11のあの日は特別な日でありましょう。
職務的には救うべき立場の人間ではあるが,同時に被災者でもある人間が
こうも強く,優しくあったのは日々の鍛錬もあってのことだとは思いますが,
一番は使命感でありましょうか。
職業に対する使命感を維持するのは大変なことです。
特に自衛官というものは,自他ともにその職務に対するプレッシャーがあると思います。
果たして自分は,自分の職務を使命感を彼らほど持って全うできているのか,考えさせられます。
命という究極のものを賭して,職責を全うしようとする自衛官の姿が見えてきます。
内容や対象は素晴らしいのですが,読み物としてはテンポがよくはないです。
もう少しまとめられて,読みやすくできたら良かったなと思いました。
日本に住む人間であれば,3.11のあの日は特別な日でありましょう。
職務的には救うべき立場の人間ではあるが,同時に被災者でもある人間が
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一番は使命感でありましょうか。
職業に対する使命感を維持するのは大変なことです。
特に自衛官というものは,自他ともにその職務に対するプレッシャーがあると思います。
果たして自分は,自分の職務を使命感を彼らほど持って全うできているのか,考えさせられます。
命という究極のものを賭して,職責を全うしようとする自衛官の姿が見えてきます。
内容や対象は素晴らしいのですが,読み物としてはテンポがよくはないです。
もう少しまとめられて,読みやすくできたら良かったなと思いました。
2013年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年3月11日の自衛隊の記録だ。
72時間のラインを超えるまでの前半は、人が救われていく話には達成感がある。
しかし、72時間を越えてからの記述には、ページをくることがためらわれ、時間がかかってしまった。
72時間というのは、災害救助の際に、生存者の救出から遺体の回収へと切り替わるラインである。
原子力発電所の対応については、非常に興味深かった。専門家であることの矜持が素晴らしい。
書き手の方の世間の不理解に対するもどかしさを、後半になるに連れて感じられた。
ここまで献身的に救助する人たちへの評価の不当さをもどかしく思うのは、わからないでもない。
読み終えて、読んでよかったと思うのだが、自衛隊員を兵士と呼ぶことに、私はいささかのためらいを持った。
なかなか難しいところである。
72時間のラインを超えるまでの前半は、人が救われていく話には達成感がある。
しかし、72時間を越えてからの記述には、ページをくることがためらわれ、時間がかかってしまった。
72時間というのは、災害救助の際に、生存者の救出から遺体の回収へと切り替わるラインである。
原子力発電所の対応については、非常に興味深かった。専門家であることの矜持が素晴らしい。
書き手の方の世間の不理解に対するもどかしさを、後半になるに連れて感じられた。
ここまで献身的に救助する人たちへの評価の不当さをもどかしく思うのは、わからないでもない。
読み終えて、読んでよかったと思うのだが、自衛隊員を兵士と呼ぶことに、私はいささかのためらいを持った。
なかなか難しいところである。
2016年3月8日に日本でレビュー済み
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震災発生時の自衛官の方々の様々な経験談を知り、それぞれ自分の立場、責任感の基に職務を全うされ、頭が下がります。民主党のノー天気な代議士共はこれらの真の姿をどの様に感じるのか是非聞きたいもんです。
2013年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自衛隊を、自衛隊員の視点から見つめてきた著者が満を持して上梓した、自衛隊員の見た「3・11」。
突然の揺れで津波に巻き込まれて、自身が九死に一生を得ながらも震災直後から人命救出を行い、生存率が急激に低下する72時間壁がすぎてからは遺体収容を行い、福島第一原発への注水活動にも参加する。 描かれているのは、躊躇せず、日頃から求められている仕事に出向く自衛隊員の姿であり、《「いつか」が遂にやってきた三月十一日、彼らは戦闘服を着ていても私服でいても、自衛官に任官したときの宣誓の言葉そのまま、〈事に臨んでは危険を顧み〉ない「兵士」であうとしていた》ということなんでしょう(p.41)。
福島第一原発へのヘリコプターからの注水が、線量の影響から航空機による爆撃に似たような形をとらざるを得なくなっていたことはわかっていましたが、防護服のヘルメットをなんとか工夫しないとマイク越しの会話も難しい状況下で行われていたということは知りませんでした。 また、地上からの放水車は航空自衛隊所属のもので、戦闘機などが事故を起こした際にも、遠くから放水できるタイプだったというのはなるほどな、と。 その後も、海水に浸った集落で遺体捜索をしなければならなかった部隊では、釘が容赦なく配給された「胴長」の底から刺さったというのも初めて知りました。
ただ、惜しむなくは地図がないこと。地図があれば、個々の「作戦」がどういうものかということは、もっとよく理解できたと思います。それがなかったのは残念だったのでマイナスひとつ星としました。
突然の揺れで津波に巻き込まれて、自身が九死に一生を得ながらも震災直後から人命救出を行い、生存率が急激に低下する72時間壁がすぎてからは遺体収容を行い、福島第一原発への注水活動にも参加する。 描かれているのは、躊躇せず、日頃から求められている仕事に出向く自衛隊員の姿であり、《「いつか」が遂にやってきた三月十一日、彼らは戦闘服を着ていても私服でいても、自衛官に任官したときの宣誓の言葉そのまま、〈事に臨んでは危険を顧み〉ない「兵士」であうとしていた》ということなんでしょう(p.41)。
福島第一原発へのヘリコプターからの注水が、線量の影響から航空機による爆撃に似たような形をとらざるを得なくなっていたことはわかっていましたが、防護服のヘルメットをなんとか工夫しないとマイク越しの会話も難しい状況下で行われていたということは知りませんでした。 また、地上からの放水車は航空自衛隊所属のもので、戦闘機などが事故を起こした際にも、遠くから放水できるタイプだったというのはなるほどな、と。 その後も、海水に浸った集落で遺体捜索をしなければならなかった部隊では、釘が容赦なく配給された「胴長」の底から刺さったというのも初めて知りました。
ただ、惜しむなくは地図がないこと。地図があれば、個々の「作戦」がどういうものかということは、もっとよく理解できたと思います。それがなかったのは残念だったのでマイナスひとつ星としました。