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骸骨考:イタリア・ポルトガル・フランスを歩く 単行本(ソフトカバー) – 2016/12/22
養老 孟司
(著)
もの言わぬ彼らこそが、「生きること」の意味を、私に教えてくれる──
ポルトガル南部、爆破事故の被害者の納骨堂を、
神父がひとり、守り住む。
イタリア北東部、アンリ・デュナンが赤十字の着想を得た
1859年の戦禍の地に、兵士の頭骨が壁に並ぶ礼拝堂がある。
解剖学を志して以来、世界中の数奇な墓を巡り、
「死者」と格闘した末に到達した、著者の新境地。
【48頁カラー写真満載の珍書】
第一章 死者は時間を超越する
ひたすら現場を歩く
遊びをせんとや生まれけん
「時間とともに変化しない」もの
第二章 イタリア式納骨堂
だれだっていずれは骨になる
生者と死者のあいだ
第三章 ウソ学入門
二重底の菓子折
ロヨラの天井画
第四章 フィレンツェと人体標本
用もないのに行くところ
歴史とはなにか
アルファベットの世界
ムラージュとゾウムシ
美しいものを求めるのは
第五章 ポルトガルの納骨堂
『リスボンに誘われて』
欧州の辺境
納骨堂の新しさ
第六章 王の最後の姿
崩れゆく肉体を
三つの王墓
死の舞踏
死は失敗か
第七章 墓とはなにか
「使った地図が古かった」
ソルフェリーノの納骨堂
骨はなにも語らない
第八章 感覚の優位
感じる自由
遍在する心
世界を感覚でとらえる
写真の場所について
あとがき
ポルトガル南部、爆破事故の被害者の納骨堂を、
神父がひとり、守り住む。
イタリア北東部、アンリ・デュナンが赤十字の着想を得た
1859年の戦禍の地に、兵士の頭骨が壁に並ぶ礼拝堂がある。
解剖学を志して以来、世界中の数奇な墓を巡り、
「死者」と格闘した末に到達した、著者の新境地。
【48頁カラー写真満載の珍書】
第一章 死者は時間を超越する
ひたすら現場を歩く
遊びをせんとや生まれけん
「時間とともに変化しない」もの
第二章 イタリア式納骨堂
だれだっていずれは骨になる
生者と死者のあいだ
第三章 ウソ学入門
二重底の菓子折
ロヨラの天井画
第四章 フィレンツェと人体標本
用もないのに行くところ
歴史とはなにか
アルファベットの世界
ムラージュとゾウムシ
美しいものを求めるのは
第五章 ポルトガルの納骨堂
『リスボンに誘われて』
欧州の辺境
納骨堂の新しさ
第六章 王の最後の姿
崩れゆく肉体を
三つの王墓
死の舞踏
死は失敗か
第七章 墓とはなにか
「使った地図が古かった」
ソルフェリーノの納骨堂
骨はなにも語らない
第八章 感覚の優位
感じる自由
遍在する心
世界を感覚でとらえる
写真の場所について
あとがき
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/12/22
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104104160083
- ISBN-13978-4104160082
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/12/22)
- 発売日 : 2016/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4104160083
- ISBN-13 : 978-4104160082
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 472,383位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前雑誌で読んでいて、じっくりと読めてなかったので、連載をまとめたこの本を知り購入した。安価な価格でとても助かる。
2017年2月24日に日本でレビュー済み
1937年にお生まれの養老先生は、アンデルセンの『赤い靴』をはいた少女がダンスを止められなくなったように、骸骨になるまで本を書き続ける運命にあるもよう。出版社、編集者に担ぎ出されて、このたびはヨーロッパの骸骨をめぐる旅。
冒頭はこう始まる。《中欧のお墓を巡礼して、その連載記録がまとまった(『身体巡礼 ドイツ・オーストリア・チェコ編』新潮文庫)。今度は南欧である。どうしてこんなこと、始めちゃったのかなあ。自分でもよくわからない。人生と同じで、旅はひたすら続く》。
先生の論議は、動きが速い。その論理は飛ぶ。少なくとも評者にはそう思える。飛躍する論理にとまどいつついると、先生は「つまり・・」「だから・・」と結語し、障害物を難なく飛び越える。ところが評者は、飛躍についていけず、壁にドンと衝突する。しかし、それでウラミが生じるかというと、それが小気味いいときている。こまったものだ。論理についてはいけないが、直観的に(妥当かどうかは分からないものの、すくなくとも)障害物を越えるために論理の橋をわたす労苦に値するように思えるのだ。だから、読んでいくと、ビートたけし扮する土建屋のオヤジに、「バカヤロ、このこの」と小突かれている気分になる。
そんなこんなで、「どうしてこんなこと、始めちゃったのかなあ」の思いを引っさげながらの旅のなかで、先生は昔を思い出し、現在を見わたし、昆虫のことなど取り上げながら、「意識」「情報」「言葉」「主語Ⅰ 」「戦争」「自由」のことなどに思いをめぐらす。「研究費申請」「小保方晴子氏」「ユリアヌス帝に追われたアタナシウス」」「脳死」などなどの話題もでる。
そして、最後にはちゃっかりと「どうしてこんなこと始めちゃったのかなあ」の謎をみずから解く。《(お墓や骨は)「言葉にならないもの」、現代風にいうなら「情報化され得ない」ものに対する、儚い憧憬が表されているのであろう。つまり自分は若いころから同じ主題を追い続けている。そう気づいて、自分で驚く(「あとがき」)》と書く。
読んでいくとナルホド、取り上げられているのは、先生がNHKラジオの『文化講演』などで、よく話題にしていることである。そういうことであれば、読む必要もなかろうと思いもするが、「儚い憧憬が表されているので“あろう”」と先生自身書いている。断言はしていない。つまりは、さらに『骸骨考』は深められる余地がある。まあ、考えを深めるのは先生にお任せするとして、こちらは、「バカヤロ」と小突かれたいために、また読むのだろうな・・・。
冒頭はこう始まる。《中欧のお墓を巡礼して、その連載記録がまとまった(『身体巡礼 ドイツ・オーストリア・チェコ編』新潮文庫)。今度は南欧である。どうしてこんなこと、始めちゃったのかなあ。自分でもよくわからない。人生と同じで、旅はひたすら続く》。
先生の論議は、動きが速い。その論理は飛ぶ。少なくとも評者にはそう思える。飛躍する論理にとまどいつついると、先生は「つまり・・」「だから・・」と結語し、障害物を難なく飛び越える。ところが評者は、飛躍についていけず、壁にドンと衝突する。しかし、それでウラミが生じるかというと、それが小気味いいときている。こまったものだ。論理についてはいけないが、直観的に(妥当かどうかは分からないものの、すくなくとも)障害物を越えるために論理の橋をわたす労苦に値するように思えるのだ。だから、読んでいくと、ビートたけし扮する土建屋のオヤジに、「バカヤロ、このこの」と小突かれている気分になる。
そんなこんなで、「どうしてこんなこと、始めちゃったのかなあ」の思いを引っさげながらの旅のなかで、先生は昔を思い出し、現在を見わたし、昆虫のことなど取り上げながら、「意識」「情報」「言葉」「主語Ⅰ 」「戦争」「自由」のことなどに思いをめぐらす。「研究費申請」「小保方晴子氏」「ユリアヌス帝に追われたアタナシウス」」「脳死」などなどの話題もでる。
そして、最後にはちゃっかりと「どうしてこんなこと始めちゃったのかなあ」の謎をみずから解く。《(お墓や骨は)「言葉にならないもの」、現代風にいうなら「情報化され得ない」ものに対する、儚い憧憬が表されているのであろう。つまり自分は若いころから同じ主題を追い続けている。そう気づいて、自分で驚く(「あとがき」)》と書く。
読んでいくとナルホド、取り上げられているのは、先生がNHKラジオの『文化講演』などで、よく話題にしていることである。そういうことであれば、読む必要もなかろうと思いもするが、「儚い憧憬が表されているので“あろう”」と先生自身書いている。断言はしていない。つまりは、さらに『骸骨考』は深められる余地がある。まあ、考えを深めるのは先生にお任せするとして、こちらは、「バカヤロ」と小突かれたいために、また読むのだろうな・・・。
2016年12月31日に日本でレビュー済み
欧州の納骨堂を見て回った後で養老先生の話をまとめたもの。
欧州に行こうが日本に居ようが言う事が変わらないのがいい。
欧州に行こうが日本に居ようが言う事が変わらないのがいい。