この本のあとがき「薄い本ではあるけれども、連載時と同じように一日一篇、
と読んでくだされば、五十日間は持つ」
読み方は皆さんにお任せします、と断られた上での言葉なのですが、
梨木さんのユーモラスな一面を最後にまたのぞけたようで、ニヤリとしてしまいました。
地図を眺めながらまだ行ったことのない地名を辿り、その土地に思いを馳せる。
そのようなことが好きな自分にとって、この「49の葉篇随筆」はお気に入りの一冊です。
梨木さんらしい流れるような文体と丁寧で静かな語り口で紹介される、
地名特有の音の響きや文字の並びから、日本人固有の繊細な感性や趣きが感じ取れます。
本書表紙に付された一片の羽は風に乗り、見る人を旅にいざなうかのよう。
九州ほか関東以西の地が中心に紹介され、読者の中には東日本を求める声もあるけれど、
P134「どこか決定的に過去形になってしまう」まだその時期ではないのですね。
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鳥と雲と薬草袋 単行本 – 2013/3/29
梨木 香歩
(著)
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- 本の長さ137ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/3/29
- 寸法13.8 x 1.8 x 19.1 cm
- ISBN-104104299081
- ISBN-13978-4104299089
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2013/3/29)
- 発売日 : 2013/3/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 137ページ
- ISBN-10 : 4104299081
- ISBN-13 : 978-4104299089
- 寸法 : 13.8 x 1.8 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 617,360位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年生れ。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジェル』『りかさん』『からくりからくさ』『家守奇譚』『村田エフェンディ滞土録』『沼地のある森を抜けて』『f植物園の巣穴』『春になったら莓を摘みに』『ぐるりのこと』『水辺にて』等がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月5日に日本でレビュー済み
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2014年3月1日に日本でレビュー済み
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ほぼ西日本中心ではありますが、国内各地の地名を◯◯の地名と分類し、その地にまつわる事柄をまとめたエッセイ集です。
手前味噌になりますが、旅行関係の職についていた際に資格試験で随分と苦労して覚えた土地の名前もあり、懐かしく読みました。
梨木さんらしい視点で集めた地名と逸話。もっと数があればいいのにと私も他のレビュアー様同様に思います。
手前味噌になりますが、旅行関係の職についていた際に資格試験で随分と苦労して覚えた土地の名前もあり、懐かしく読みました。
梨木さんらしい視点で集めた地名と逸話。もっと数があればいいのにと私も他のレビュアー様同様に思います。
2014年11月16日に日本でレビュー済み
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作者の本が好きでほとんどそろえているが、本書は「地名」の由来に思いをはせて作者なりの考察を加えたもので、①地名の由来のみの内容であること②結局本当の由来はどうなのかまでの調査が一切されてないこと で読んでいて非常に単調でつまらなかった。
作者独特の、現実と非現実を往来するような感覚も薄い。本の装丁や着想は悪くないけれど、もう少し、調査と地名から派生した作者の経験譚が絡まると面白かったのにと思う。雑誌の連載か何かだったので、制約もあったのかもしれないけれど。買って損をしました。
作者独特の、現実と非現実を往来するような感覚も薄い。本の装丁や着想は悪くないけれど、もう少し、調査と地名から派生した作者の経験譚が絡まると面白かったのにと思う。雑誌の連載か何かだったので、制約もあったのかもしれないけれど。買って損をしました。
2020年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何度も読み返したくなるような本でした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。