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球形時間 単行本 – 2002/6/1

3.9 5つ星のうち3.9 8個の評価

第12回(2002年) Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

ある日の放課後、高校生サヤが出会った英国女性は、時空をさまようイザベラ・バードだった-。あっちへこっちへと転がりながら、はからずも核心へと向かってゆく少女と少年の日常を描く、愉快かつ挑戦的な長編。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2002/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 171ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 410436102X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104361021
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 8個の評価

著者について

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多和田 葉子
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【著者紹介】

多和田葉子(たわだ・ようこ)

小説家、詩人。1960年3月23日東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。

1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。2016年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。2018年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門受賞。

著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。

ヨーロッパ、アメリカ、アジアでこれまで700回以上の朗読会を開いている。アメリカではスタンフォード大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学など1999年以降多数の大学に招かれ、数日から数ヶ月滞在。著作は日本語でもドイツ語でも20冊以上出版されており、フランス語訳、英訳の他にも、イタリア語、中国語、ポーランド語、韓国語、ロシア語、オランダ語、スェーデン語、ノルウェー語などの翻訳が出ている。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
8グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年6月12日に日本でレビュー済み
わたしは女子高生だが、難しすぎず、簡単すぎず、とてもおもしろく読めた。

他の方が仰っているように、主人公サヤにはあまり現代の女子高生らしさを感じない。しかし、逆にそれによって、変に主人公に感情移入させて読ませる他の多くの「高校生モノ」とは違い、いち傍観者として、静かな狂気ともとれる登場人物たちの日常の崩壊を、ガラス戸いちまい隔てた場所で、見ているような気にさせてくれた。
小説の舞台は過去のようでもあり、未来のようでもあり、またわたしたちがいるこの世界とはちがう、時空の歪みの向こうにある、どこか別の場所で…起こっているような気すらした。

何度も繰り返し読みたいと思うような本ではない。いちど読むと何か引きずるものがあり、3日4日"後遺症"のようなものを感じる。

と、あまり誉めていないような気もするが、間違いなく星5つ。わたしはこの本を生涯忘れないだろうから。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月11日に日本でレビュー済み
この人の作品は作品によってスラスラ読めるものと大変読みにくいものがあると感じるのは私だけでしょうか。
それともそれは意図するところのひとつなのでしょうか。

とにかくこの作品は数時間で読めるのでちょっと拍子抜けしたくらいです。
で、読みやすいからといって内容がないかというとそんなことはなく、
登場人物があれやこれやと妄想をめぐらしたりする場面は興味深く読むことができます。

ただ、終盤突然物語が走ってしまっている感じがするのが残念なところか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月11日に日本でレビュー済み
イザベラ・バードがどうのという
宣伝文句に惹かれて読み始めたのだが、
残念ながら出だしが面白くなくて読めなかった。
いまどきの女子高生が駅で化粧していると
当然のごとくオヤジに注意されて反発するという、
むしろ月並みとも言えるような場面から始めるからには
何かこの作者ならではの仕掛けがあるのかと思いきや、
どうやらそういうことでもないのらしく
彼女の独り言が延々と続いていくのだが、
この主人公、舞城王太郎あたりが描く女子高生に比べると
まったく女子高生らしくなく、
むしろ中年女性が無理やり十代に化けているような
薄気味悪さのほうを強く感じさせる。
意図的にドイツ語の翻訳めいた文体を用いたり
ワープロの機能に頼った言葉遊びを多用することで、
「無国籍風」を云々されることの多い作者だが、
この作品に限ってはそれが完全に裏目に出ていると思う。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年5月29日に日本でレビュー済み
読了後、本を閉じながら、恐ろしさで頭の中が白くなるような本だ。
悪い意味ではなく、良い意味で。
著者の得意な言葉遊びも存分に楽しめるが、昔に戻って青春小説を自分の問題として引き受けて読むと神経がヒリヒリして面白い。
どうして、あの時代はあんなに神経が過敏だったのだろう?
どうして、モラルに関して、両極端な考えを持ってしまうのだろう?
学校という狭い舞台を中心に、登場人物の心は題名の通りに転がっていく。
元少女のための少女小説として、上等な紅茶を用意して休憩時間に読んでもらいたい。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート