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東電OL殺人事件 単行本 – 2000/5/1
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- 本の長さ444ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/5/1
- ISBN-104104369012
- ISBN-13978-4104369010
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商品の説明
商品説明
本書は、事件の発端から一審判決に至るまでの一部始終を追ったものである。その3年もの間、著者は、事件にかかわりのある土地に足繁く通い、さまざまな証言を集めた。事件現場となった円山町は言うにおよばず、ゴビンダの冤罪を晴らすべく、はるかネパールにまで取材に行った。立ちはだかる悪路難路を越えて、彼の家族友人から無罪の証言を得ようとする著者の姿には、執念を感じてしまう。
ネパール行脚が終わると、裁判の模様が延々と書かれている。ゴビンダを犯人と決めつけている警察の捜査ひとつひとつに、著者はしつこく反論していく。このくだり、読み手は食傷気味になるかもしれない。だがその執念も、ともすればステロタイプにくくられがちな「エリート女性の心の闇」に一歩でも迫りたいという一念からきたのだろう。著者は、確信犯的に堕落していった渡辺泰子に対して、坂口安吾の『堕落論』まで引用して、「聖性」を認めている。その墜ちきった姿に感動している。この本は、彼女への畏敬と鎮魂のメッセージなのである。(文月 達)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/5/1)
- 発売日 : 2000/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 444ページ
- ISBN-10 : 4104369012
- ISBN-13 : 978-4104369010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 270,790位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1947(昭和22)年東京生れ。
出版社勤務を経てノンフィクション作家に。主著に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』(大宅賞)、エリートOLの夜の顔と外国人労働者の生活、裁判制度を追究した『東電OL殺人事件』、大杉栄虐殺の真相に迫り、その通説を大きく覆した『甘粕正彦 乱心の曠野』『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』など多数。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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やすこ地蔵に佇む被害者が浮かんでくるようだ
と思う。私もその一人。当初ネパール人が犯人として逮捕されるも1審で無罪となり釈放された事件。
当時、バブルが弾け、経済的に日本が苦境に陥り、いろいろな猟奇的事件が起きていたころだ。
筆者は、この事件の詳細を追跡調査しながら、当初から犯人とされたネパール人ゴビンダの無罪を
信じ、警察・検察の根拠の薄い立件と起訴に憤慨する。ネパールまで出向きいろいろな関係者の証言
も入手しながら真実に迫ろうとする気迫はジャーナリストとして尊敬に値するであろう。しかし、この
事件の本質は、このネパール人の冤罪ということではない。慶応大学を卒業し、東電初の女性総合職
として管理職にまで上り詰めた被害者がなぜ、毎夜渋谷の路上に立って、売春行為を行っていた
のか。この大いなる闇は、残念ながらこの本では、納得できるような追及が出来ていない。
心理学者、学生時代の同僚、母親等々のインタビューから情報を得ようとしているものの、残念ながら
事件の真相に迫るようなものはあまりないのだ。これは小説ではない。だから、真実がすべて結論
として出てくるわけではないことは理解している。しかし、もっと幅広く、かつ深く取材、分析を重ねる
べきではなかったのか。この加害者とされたネパール人の裁判を追うことにページを費やしすぎて、
事件の肝心の闇を掘り起こしきれていないというのが私の印象だ。
全体的に話が無駄に長く、それぞれの節が
・気がした
・感じた
・見えたと思った
・かもしれない
という言葉で締められており、「自分の憶測かーいっ」と何度突っ込んだことか。(お笑い芸人パンクブーブーの「・・・と言われた気がして・・・した気がして」ネタを彷彿させる)
他の方が言うとおり、繰り返しの記述が非常に多く、正確な印象で伝えたいのかもしれないけど、頑張るとこそこじゃなくね?と思った。
驚いた事としては、登場人物が実名で書かれていたこと。いいのかな。
実名でわかってしまったこととしては、かつての私の勤め先近くにあるカレー屋の親父が、被害者女性の第一発見者と言うことをこの本で知り凄く凄く驚いた。作中に何度も登場している。(ここのカレー屋さんは非常にファンが多く、人気店だった。多分今も。)
嫌だなと思った事としては、
1.被害者女性のお母様がマスコミに対して報道自粛をお願いした文面の直後に、私はこのお母さんになんとか取材に協力頂けないか手紙を送ったが未だに連絡は来ないと自分が正義のように書いてあった事。当たり前じゃん、嫌がってるのに。。。
2.通勤する妹さんを家から尾行して、職場は田町なのになぜこんな回り道して通勤するのだ???そうか、渋谷を通りたくないんだな。
と、推測している事。おじさん、余計なお世話。
良かった事としては、警察の取り調べがいい加減で、証言者に裏取引をしたりと、警察のずさんさがわかった事。執念に感心した。これだけが唯一の読む価値。
つまり本書のほとんどがゴンビダは冤罪ですという話なのだけど、それはタイトルからは読み解けないので勘違いして買ってしまった私は、釣られたなーと悔しかった。
この本に5点評価している人は著者のお友達なのかな。
この衝撃的事実を踏まえた上で、11年前に執筆された本書を読んでいくと、
本事件の暗部を追い続けた本書が、
いかに深い取材をしていたのかが胸に迫ってきて、頁をめくる手がとまらなくなる。
ノンフィクションで540頁を超えるこの大著は、
被害者のプライバシーを暴くなどという低劣なレベルには、断じてない。
他方で、犯人とされたネパール人の冤罪を訴える本でもない。
演歌歌手三善英史が歌った、渋谷区円山という日陰の「土地」に潜む「物語」を追い続け、
筆者は、遠くカトマンズまで旅をする。
大手マスコミが、初公判と論告求刑、判決くらいしか注目しない中、
筆者は、全30回・3年に及ぶ全公判に通い詰め、裁判で明かされていくストーリーと、
自らが追いかける「物語」との狭間に見え隠れする矛盾点を、ひとつひとつ問い続ける。
これほどの調査報道に対し、読者の多くが否定的なレビューを書くひとつの理由は、
被害者のプライバシー問題の扱い方にあると推察する。
しかし、被害者遺族からの抗議で、一転、貝のように何も語らなくなった大手マスメディアの姿勢が、
果たしてほんとうに正しかったのだろうか。
事件の深層に迫ろうとして、都会でうごめく人間像をひたすら追い続けた筆者の執念は、すさまじいばかりだ。
その結果、被告に有利な証人を隠していく警察の驚くべき捜査手法が白日の下に晒されていく。
これがほんとうに日本の警察の姿なのか。
もし11年前に本書を読んでいたら、読者の多くがそう感じたのかも知れない。
しかし、いま提示された、DNA鑑定の驚くべき結果から演繹していくと、
本書が描いた「物語」にこそ、真実が語られているのではないかと思わざるを得ない。
中途半端な気持ちで読破できる本ではない事だけは事実だ。
様々な意味を込めて、日本の犯罪ノンフィクション史上に残る作品である事だけは断言したい。