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ニシノユキヒコの恋と冒険 単行本 – 2003/11/26

4.0 5つ星のうち4.0 171個の評価

ダブルポイント 詳細
なぜ僕はきちんと人を愛せないんだろう――とめどないこの世に、真実の愛を求めてさまよった男一匹の恋とかなしみの道行き。切なさあふれる傑作連作集。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

無類の女性好きのニシノくんの一代記。彼と関係を持った女性10人がニシノくんを語る。ニシノくんの少年時代、中年、壮年、そしてゆうれいになったニシノくんについても語られる。『小説新潮』等に掲載された連作短篇集。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2003/11/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/11/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 249ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4104412031
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104412037
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 171個の評価

著者について

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川上 弘美
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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パスタマシーンの幽霊 (ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
171グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川上弘美さんの作品で一番好きな作品です!
様々なニシノユキヒコを愛した女性たち、そしてニシノユキヒコ。
柔らかいけど、ぞくぞくする。
引きずりこまれました!
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず映画を観た。なぜこれを映画にしたかったのだろうと思ったのだが、原作を読むとそれがなんとなくわかった。

ただ原作のニシノの方が人間臭さがあり、ちょっと変り者で基本女ったらしなんだけどなんか憎めない様子がよく書かれていて、読んでいてイラつかずにストーリーを楽しめた。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月31日に日本でレビュー済み
高校生の頃から川上弘美の書く文章、独特の作品世界が大好きだったんだけれど、特に短編小説が。
大学を出て、本を読むことからだいぶ離れて、早十年になるか。久々に本を読みたくなって、やはり川上弘美だろうと手に取ったのがこの文庫だった。
表紙の淡白な垢抜けない雰囲気。タイトルの羅列。どれもとても川上弘美らしい。センセイの鞄よりずっと川上弘美らしい。
でもやはり、センセイの鞄から川上弘美はどこか安い小説しか書かなくなった。昔読んだ小説たちはどれも味わい深かったのに、この小説は安い表面的な言葉のパッチワークでしかない。
これとこれ、このシチュエーション、でほら短編が出来たでしょう?
重なり合うことで、ほら、あなたはニシノユキヒコがなんなのか、おぼろにでも、しっかりと、わかってくるでしょう。
そういうふうにあけすけに言われている気がする。
思えば、川上弘美って言うのはそういう、なんとなくそれっぽくストーリーを組み立てるのが上手な作家だったのかもしれない。
高校生のときはそのなんとなくそれっぽい雰囲気と、他の作家とは違う文章に、ひどくのめり込んでいたのだけれど、狭い学生と言う身分を離れて、結婚もしてみると、なんとなく、しっくりこなくなってしまうということ、そういう現実に直面してややショック。
淡白に浮気して、淡白に密通の場に娘を連れて行って、淡白に友人の男を寝取って、とか、そういうのを喜んで読むのはもう無理みたい。かと言って、おどろおどろしくがんがん情事を責め立てるようなアホらしい「女流作家」の下衆な小説を読む気もしない。
書いていて判ったことがあるとすれば、川上弘美には「セックス」なんて安っぽい単語をあけっぴろげに書かないでほしいということだ。短編小説とは、もっとずっと言葉を選りすぐって書くべきだ。
偉そうと思われそうだけれど、小説は、書き上げたら最早作家のものではない。ただただ、なんと言えば良いんだろう、前に楽しめたものが楽しめなくなって、他に楽しめるものを見つけられたかと言うと、そういうこともない。残念で仕方ない。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 川上弘美さんは、たった一人で、性格や年齢の違う10人余りの女の子の感情を、見事に描き分けている。
彼を見つめる視点が異なるため、物語に登場するニシノ像も実にさまざまなのがこの物語のおもしろさだ。
魅力的だったり、不思議だったり、恐ろしかったり、哀れだったり…どんなニシノユキヒコだろうと、みなどうしようもなく引き込まれ、最後はやはりどうしようもなく、自ら離れていく。
 
一番印象に残ったのは、「おやすみ」のマナミさん。
さよなら、ではなくおやすみ、と別れの最後にいう強さと優しさがなんともセツナイ…。
彼女が語るニシノへの思い。

“かわいそうなユキヒコ。 でも、自分のせいなんだから、わたしは知らない。“

愛する人がこれからも、だれにも心を開かないまま、一生ひとりでさ迷っていくであろう哀れみ。でも彼が選んでそうしていることだから、自分にはどうしてあげることもできない。だから、祈るしかないのだろう。
「ユキヒコが幸福でありますように」、と

すべて私の妄想にしかすぎないのだが、彼女達の思いが流れ込んできて、セツナクて仕方がないのだ。
そしてそんなニシノユキヒコにどうしようもなく引き込まれていることに気付いてしまう。(あぁ、ダメな女の典型)
 女の子達はニシノへの愛からむりやり目をそらし、自分の心を守ろうとした。 でもこの本に引き込まれてしまった私達は?どうやって逃れればいいのだろう。

わたしは。 ねえ、どうしたらいいんでしょう―――(「ぶどう」より)

そりゃ私なんかにはどうしようもない、そもそも架空の人物だし。でも、ばかげているだろうが、私にはどこかにいるような気がしてしまう。男の人に限らず人は、多かれすくなかれ彼のような側面を、潜めているのではないだろうか。
だからわたしはこの本を読むたびに祈らずにはいられない。
ニシノユキヒコがとめどないこの世界の中で、自分の居場所をみつけることができた、ことを。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ男に関わった色々な女の独白 相手が変わればこんなにまあ 同じ男に対して 千差万別の対応あり感情あり。へえ〜、面白い、面白すぎる。翻って ねえ あなたの彼は夫はどうなの?あなたが知っているのはきっとほんの一面に過ぎないよ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浅く読めば内容の薄い小説だし、深く読めば様々な心理を想像できる。
そんな表情豊かな物語だと感じた。
また、読み手の価値観にも感想が大きく左右されるだろう。
淡々と、さらっと描く文体だからこそ、似たような感覚、経験を
もつ人は想像力が刺激され、共感がわくと思う。

もし、主人公が実在すれば、同性と多くの異性からは批判の対象になり、
そして一部の異性からは強い興味を示されることだろう。

個人的には、感想がわかりやすく二極化される小説は好きだ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月9日に日本でレビュー済み
少し、というかかなり無理がある。ニシノにロクな中身がないのを無理やり何かがあるように作ろうとしながら、それを否定して、尚価値づけようとする、無理はそこにあるだろう。
現実の男女恋愛の捉え方としてはそれが最も普通で忠実なありようと言えなくないが、小説としてはやはり無理がある。小説には著者の作り出す小説的真実が無くてはならず、そこらのカレシ・カノジョの無内容な実写では話にならない。
川上作品らしく勉強になる文章は多いが、他の秀作群とは雲泥の差。最後までは付き合えなかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
回避依存症と思われる人との10年以上の腐れ縁を持て余していたところに、映画を観ました。

原作ではニシノさんの言動の理由(かもしれない過去)や、女性たちの心情の遷移が明かされています。

初め図書館で借りたのですが、マナミさんの冷徹な自尊心におののき、カノコちゃんの後悔に共感して、例さんが自己防衛した瞬発力とエリ子さんの頑なな臆病さをうらやむうちに、テキストに線を引きたくてたまらなくなり、購入しました。

ニシノさんは、少なからず苦しみを自覚していて、何人かの相手には吐露もします。

あの人も、こんな風に自覚してるのだろうか。
自分は、どうしたらあの人への執着を手放せるのだろう。

ひとりでも多くの回避依存の人が、誰かとの深いつながりを恐怖だと感じることから、解放されますように。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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