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鳶がクルリと 単行本 – 2002/1/1
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104104423025
- ISBN-13978-4104423026
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商品の説明
商品説明
彼女を取り巻くのは、元学生運動家で鳶頭(社長)のおじ勇介、アメリカに戦争を仕掛けようと日夜「まじめに」戦略を練っている風太・雷太兄弟、何でも偏差値に置き換えて表現してしまう剛、そして小学生のクセに生意気な口をきくツミなど、元気がよくて仕事もできるが、とんでもなく風変わりな連中だ。学者の父を持ち、超優良といわれた会社に勤めていた良家の子女には、想像もしなかった鳶職人の世界。貴奈子と彼らは、いくつかの衝突を繰り返しながら、お互いを認め合っていく。
著者は、数々の受賞歴のあるイラストレーター。アートミュージアム施設の設計、ロールプレイングゲームやCD-ROMの制作にも進出している。そんなヒキタの創作経験が、本書のドイツ人芸術家、ブリックのキャラクターに反映されているといえる。
彼の彫刻作品の取り付け依頼が、ある日「日本晴れ」に舞い込む。彼の作品は複雑すぎて、建物への取り付け作業をあちこちで断られていた。そんな彼の窮状を見かねて、「日本晴れ」の男たちは一肌脱ごうとする。現代美術の最先端の作品と、自らの身体を張った職人芸という両極端同士の奇妙な遭遇。ブリックはそれまで抱いていた「日本=商業主義」という考え方を改める。商業主義的とは正反対の、粋でいなせな世界が、どっこい生きている。貴奈子やブリックの静かな感動は、そのまま読み手にも伝わるだろう。(文月 達)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 301ページ
- ISBN-10 : 4104423025
- ISBN-13 : 978-4104423026
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,700,620位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,597位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、ご指摘のあったように軍事談義は若干しつこい。偏差値のこだわりも東京に住まない者にとってはピンとこないのも事実です。
テレビ欄をながめて、今日は見るものがないな~って晩に読み始めるのに向いていると思います。
最後は、少し涙しました。
いたが、貴奈子は辞表を出してしまう。引きこもり寸前の娘の様子を
見かねた母は、鳶職の叔父のところで働くようにすすめるが・・・。
それまでとはまったく違う世界に飛び込んだ貴奈子。最初はいやいや
働いていたが、地上からはるかに高いところで命の危険にさらされ
ながら働く男たちを見て、しだいに人生観が変わっていく。いろいろな
個性がひしめく集団だけれど、一人一人は気のいい人ばかり。ひとつの
事をやり遂げるために力をあわせる様は感動的だ。果たして仕事は
うまくいくのか?そして貴奈子の恋の行方は?軽いテンポで最後まで
楽しく読めた。
ある日突然ひきこもりに。
そんな娘を案じた母の一計で、
叔父が率いる鳶集団「日本晴れ」の助っ人になった彼女の奮闘記。
鼻っ柱が強くて高いところが大好きな女の子・ツミちゃんや
小柄でチャーミングな親方など、
粋で、なおかつ個性豊かな
キャラクターがいきいきと光る、江戸っ子小説です。
著者の方の博識ぶりがうかがえたり、
現代芸術のテーゼが窺い知れたりと、
個人的にとても収穫が多い一冊でした。
人としての行き方を
物語を通して語っています
人は難しく考えずに
素直に生きた方がいい
そんな話に引き寄せられ
その一方であぁ終わって欲しくはないなぁと
思ってしまった自分がいました
浅田二郎の「プリズンホテル」を好きな方は
私はお勧めではないかと思いました
久しぶりに最後にもらい泣きをしてしまいました
軍事や偏差値を用いた表現は賛否両論だと思うが、それもキャラクターを形成するのに大事な要素となっている。
題名どおり鳶についての話しが主体になっているが、新しく知識を取り入れることもできて非常に興味深い内容。
それに、話しの展開も単純明快で誰にでも読み易い。
主人公がどんどん鳶の世界にのめり込んでいくように、読み手側も鳶の世界に興味を持っていく。
そこが、この小説の面白い所だと思う。
題名どおりの小説なので気になる人は読んで損はないと思う。