オーケンさんの本はたくさん読んでますが、
やっぱり、うん、いいですね！
やっぱりやっぱり、私は彼の文章、そして
そこから滲み出る優しさ、ユーモア、人間性、
好きやな〜と思います。しみじみと。
作品を読む度、それを再確認する感じ。
以下、少しネタバレしてしまうかもですが。
スイカちゃんの話はじんわり泣けます。
辛い境遇を笑ってみせるスイカちゃん。
別れを前に、オーケンさんは、君のことを書いていいかと聞きます。
「楽しかったことはみんなエッセイに書いて残しておきたいんだよ」
なんとも切なくて、涙が出ました。
そうして泣かせるのかと思えば、マザー牧場への珍道中や
風俗嬢のロボコンでめっちゃ笑わせてくれるし。
あ、心療内科の先生とのかけあいも面白かった！
あと、筋少活動休止から、特撮までの道程。
ご本人もタイトルにしてるように、まさに
「音楽雑誌が書かないロックバンドの日々」を、
オーケンさんは書いてくれてます。
普通の人なら言わないような、人が避けて通るところを。
ほんとに、すごいサービス精神やなあ、と思います。
約２５０ページくらいですけど、すぐ読めますよ。
読みやすくて、面白いです。
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