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春の数えかた 単行本 – 2001/12/1

4.4 5つ星のうち4.4 63個の評価

商品の説明

商品説明

1996年から2000年にかけて雑誌「波」に連載されたエッセイを中心に構成された本書には、身近な動植物に関する謎や学生時代の思い出などといった、四季折々の話が36編収められている。

著者の日高敏隆は動物行動学が専攻で、現在、総合地球環境学研究所所長。昆虫や魚類、ほ乳類などの幅広い研究で知られている人物である。また、生物が生きて殖えていこうとしているのは、個体が遺伝子によって操られているからであるという論旨からなる、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)を翻訳した人物としても知られている。

著者は自然を、調和のとれた美しい場所とはとらえていない。むしろ、自然を「闘争と競争の場」ととらえている点が特徴であり、「昔はよかった」で終始しがちなエッセイとは一線を画している。

さらに著者は、人間のロジックと自然のロジックがせめぎあう「人里」をつくろうという、ユニークな案を提唱している。人工的な親水公園や森ではなく、かといって人間を完全に拒む原生林でもない「人里」である。生物同士、生存と繁栄をかけて常に争っているのだという事実を前にすると、「自然との調和」や「自然にやさしく」という言葉は、人間側のおごりにすぎないようにも感じる。

しかし、そんな主張を声高に叫んでいるわけではない。動植物の性の不思議や、季節を感じる能力の不思議などを、学問的に難しいことは抜きにして、わかりやすく描いているのが本書である。柔らかなタッチの挿画にも心和む、肩の凝らないエッセイ集である。(朝倉真弓)

内容(「MARC」データベースより)

自然にやさしく、というけれど、自然ていったいなんだろう。三寒四温を計算する虫、さなぎで春を待つ蝶、都市の中の鳥…。動物行動学者による発見に充ちたエッセイ。『波』連載を中心にまとめる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2001/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 197ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4104510017
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104510016
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 63個の評価

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日高 敏隆
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本文もさることながら、椎名誠さんの解説が素晴らしいです。
ので文庫判がおすすめです。
2022年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素敵なタイトルだなと思いました。
もともと、この著者の本が好きなので、
いろんなエッセイが入っていて、面白かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図書館で借りていた本を汚してしまい、本屋で探したけど絶版になっていてAmazonで見つけたのです。
リサイクル本なので、ダメもとで何冊かあったうち定価に近いタイプで注文してみました。
到着も早く、借りた本より綺麗でした、包装はカチッとしてありましたが、表紙より少し出てたのか中の上部が少し寝ていました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2月の晴れた日にフユノハナワラビやハンノキなど、画像検索しながら氏の本を読むのは幸せのひととき。ヒキガエルの抱接行動など笑ってしまうが、人間の動植物や虫との関わりを学者が平易な文章で綴る端正な思索の書。生き物は三寒四温を積算し、春が来たとわかるのだ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了後に郷里に帰省したとき、庭の夏みかんの木に(たぶん)ナミアゲハと(たぶん)クロアゲハと、いろんな蜂がきていました。
いつもなら気にかけないけれど、このときは一日のうちのどの時間帯にどの蝶や蜂が来て、梢の高さのどのあたりにどの虫が集まるか注目してしまいました。
身の回りにたくさん面白いものが散らばっているなあと再認識。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この方(著者)はお話が実に上手で、実際にお話を聞いたときこちらの質問にもうまく乗ってくれて更に面白い答えを用意してくれました。実に引き出しの多い方。そして動物行動学の権威としての椅子に収まらず行動する科学者として敬意を払います。

本書の内容も自然界での動植物(身近な植物と身近にいる小動物、といっても蝶や昆虫が多い)がさまざまな場所、さまざまな空間で、時間と季節を問わず生きるための戦いを繰り広げている、そのような事例の紹介で詰まっています。それがまた実にわかりやすく書かれています。人間が生きるために領域を広げて開発すること、それと、自然界とバランスをとるということ。その難しい課題へのこの方なりの考えもチラッと含ませてあり(本当はそのあたりが言いたいのかと思います)、近代技術への皮肉も込めてあるようで、お勉強させていただきました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年5月18日に日本でレビュー済み
生き物、特に昆虫について多くかかれたエッセー集。
すべての生き物に平等にそそぐまなざしが、とっても暖かい。。

P134
「自然にやさしく、というが
自然は闘争と競争の場である
そのどれかにやさしくすれば
それは、当然その相手をいじめることになる」

物事を多面的にとらえることの大切さを
改めて感じました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
春の考え方が面白かった。こういう風に考えると春の迎え方が楽しくなりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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