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1000の小説とバックベアード 単行本 – 2007/3/1

3.8 5つ星のうち3.8 26個の評価

第20回(2007年) 三島由紀夫賞受賞
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2007/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 254ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4104525022
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104525027
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 26個の評価

著者について

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佐藤 友哉
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤友哉らしくないというのか。
前期作品ではなく、後期作品らしさもない。
主題が著者の小説への意識にあるのではないかと愚考しますが、些か作品として人には薦めにくい気がします。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エナメルを塗った魂の比重を先に読んだので、一寸気風の変わった正統派ミステリー?では
正直満足出来ませんでした。
まあでも此方の方が一般受けするのでしょうね。
読むと人によっては嫌悪感を受ける「読書家」も多分存在するでしょう。
「書淫」「活字中毒」「書痴」などの「愛語家」には劇薬かも知れません。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には「買い」で、堪能しましたが、読む人を選ぶ作品であると思います。
悲しいかな、世の中の大多数の人にとって大切なのは「物語」であって、「小説」という形式はさほど愛着を持たれていません。そんな気持ちを改めて意識させられました。
的外れかもしれませんが、高橋源一郎さんが書かなかった「小説」という印象を強く受けました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語は、主人公が「小説」ならぬ「小説のようなもの」である「片説」を書く
仕事をクビになるところから始まる。
ところが、小説を書きたかったけど片説しか書けなかったような主人公、
「僕」になぜか小説の執筆を依頼する女性が現れる。
そんな「僕」が他の登場人物からの妨害や助言を受けながら、なんとか小説を書こうとする、
というのがこの物語の粗筋。
全体の物語のかたち、雰囲気は、村上春樹の『羊』、
『世界の終わり』、『海辺のカフカ』といった
冒険orファンタジー小説のような感じになっている。
ただテーマは「小説」であり、佐藤友哉が小説に対し
悩み、考え、感じたことが題材になっていると思われる。
何か真面目に自分のオリジナルなものを創ろうとしたことがある人間ならわかると思うが、
自分の創っているものが本物なのか偽物なのか、あるいは価値のあるものか、
意味のあるものなのか、と悩んだことがあると思う。
この物語は、小説に対する佐藤友哉のそんな悩みと、
それに対する彼なりの回答を描いたものなのだろう。
自分は、前半100ページまではあまり面白くなかったので
正直投げ出そうかとも思ったのだけれど、
そこからラストまでは非常に面白く読むことができ、
ラストの「循環」のエピソードからは目頭が熱くなった。
自分のオリジナルなもの(とくに小説)を創ろうとしたことがある人間なら、
この小説が佐藤友哉の(あくまで佐藤友哉の)小説賛歌であり、
大いなる肯定であることがラストまで読むとわかると思う。
そして彼の、1000の小説に対する宣言であることも。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月30日に日本でレビュー済み
初めての佐藤友哉著の作品を読みました。かなり変わったストーリーに圧倒。表現も変わってて、さっぱり着いて行けず、最後になりました。小説に対する論評かと思ってしまいました。賞をとるのはこういう作品なんですかね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年11月11日に日本でレビュー済み
様々な先行文学作品への言及があって、筆者がいろいろあがいている苦労が読み取れました。

「二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのは悲劇だ。ぼくは四年間務めた片説家集団を離れ、途方に暮れていた。
(片説は特定の依頼人を恢復させるための文章で小説とは異なる。)おまけに解雇された途端、読み書きの能力を失う始末だ。
謎めく配川姉妹、地下に広がる異界、全身黒ずくめの男・バックベアード。
古今東西の物語をめぐるアドヴェンチャーが、ここに始まる。三島由紀夫賞受賞作。」(表紙カバーの裏より)

この作品の出自をたどるなら、村上春樹の『ハードボイルドワンダーランド』の形式に高橋源一郎の『日本文学盛衰史』を盛り込んで、
西尾維新がラノベテイストで軽妙に語り下すといった所でしょうか。先行作品に範をとりつつ換骨奪胎して、
さてそこで佐藤さん独自の作品になりえているかどうかは、私には疑問があります。
先行作品のいずれをも未消化なまま、あるいは表層を掬い取るだけで、この作家独自のテイスト―それまでの作品とは違った佐藤友哉らしさといえるもの―
を出すまでには、消化/昇華されていないです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年11月27日に日本でレビュー済み
初めて読む作者の本ですが、とても面白かったです。これだけの構成、モチーフ、ストーリーを考えられる才能がすごい。コントロールされた物語のようでかなり遊びの部分もあり、またセリフが全てよかったですね。
セリフのテンポやリズムが面白く、センスが良い。
変に青臭く感動的なところがあるのも本気なのか冗談なのか捉えられない感じがまた良い。
とても個性的な小説で、万人受けするものでは無いかもしれませんが、この作者にしか書けない面白いものだと思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月1日に日本でレビュー済み
小説への著者の情熱というか情念が迸る作品。

小説に対する”片説”なる概念を発生させたりして、混乱の土俵際まで追い詰められてしまった。

仕事を解雇され片説家の主人公は、そのショックからか読み書きの能力を失ってしまう。小説を書きたい如何ともしがたい衝動に突き動かされる主人公。小説とは何だ!と煩悶するうちに、地下図書館に拉致・幽閉される。全身黒ずめフルフェースのメットをかぶる怪人バックベアード登場で、物語は混とんとしてくるのだ。

言っている事はわかる、しかし、それを説明すのは困難な小説だね。文芸批評とも読めるだろうか。【三島由紀夫賞】