4作の短編集。
「あわになる」
「日傘のお兄さん」
「すこやかだから」
「ハローラジオスター」
それぞれ作風が異なり、つながりはないが、
それぞれ女の子と男の子の、胸がキュンと
締めつけられるような豊島ミホさんらしい世界が広がっています。
個人的には、
「あわになる」が
4作の中では1番好きだな。
4作の中で一番非現実的だけど、
こんなことが本当にあったら素敵だなと
ラストでは、不覚にも眼を潤ませてしまいました。
ココロに潤いを求める
あなたに、お薦めします。
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日傘のお兄さん 単行本 – 2004/3/17
豊島 ミホ
(著)
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/3/17
- ISBN-104104560022
- ISBN-13978-4104560028
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
今でも鮮やかに蘇る、あの竹やぶの家と幼い頃大好きだったお兄さん。今、そのお兄さんが目の前に立っている。犯罪者として…。からっとしてるけどせつない、明るくて可愛いけど哀しい。そんな女の子の心を描く短編集。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/3/17)
- 発売日 : 2004/3/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 230ページ
- ISBN-10 : 4104560022
- ISBN-13 : 978-4104560028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 410,807位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,733位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一風変わった作品を好む自分。
そんな自分がアマゾンで良さげな本を漁っているとき、ふと見つけた本が「日傘のお兄さん」でした。
評価が高かったのとレビューがよく、なによりちょっと変わったイケメンが好きな自分にとってはなんともツボな作品だと思い、購入しました。
作品の中の「日傘のお兄さん」の他にも様々な話が入っていて、どれも雰囲気がとても好みの話でした。
でもやっぱり一番のお気に入りは「日傘のお兄さん」です。
ぶっちゃけその話に出てくる女の子とそう年が変わらない自分ですが、女の子のお兄さんに対する思いが痛いほど伝わってきて、感動とは少しちがう何かで胸がいっぱいになりました。女の子とお兄さん、幸せになれるといいなぁ。
そんな自分がアマゾンで良さげな本を漁っているとき、ふと見つけた本が「日傘のお兄さん」でした。
評価が高かったのとレビューがよく、なによりちょっと変わったイケメンが好きな自分にとってはなんともツボな作品だと思い、購入しました。
作品の中の「日傘のお兄さん」の他にも様々な話が入っていて、どれも雰囲気がとても好みの話でした。
でもやっぱり一番のお気に入りは「日傘のお兄さん」です。
ぶっちゃけその話に出てくる女の子とそう年が変わらない自分ですが、女の子のお兄さんに対する思いが痛いほど伝わってきて、感動とは少しちがう何かで胸がいっぱいになりました。女の子とお兄さん、幸せになれるといいなぁ。
2013年4月30日に日本でレビュー済み
単行本と文庫、迷った末に両方購入。
文庫はこれから読む予定。
タイトルと表紙の淡い絵に興味を持って手に取りましたが
思った以上に読みやすかったです。
短編集で、どれも楽しめましたが
「日傘のお兄さん」「すこやかなのぞみ」が個人的には好きでした。
危うくもあり、でもどこかまっすぐで、それがなかなか心地いい。
切ないけれど、重過ぎない、そのバランスが好きでした。
文庫はこれから読む予定。
タイトルと表紙の淡い絵に興味を持って手に取りましたが
思った以上に読みやすかったです。
短編集で、どれも楽しめましたが
「日傘のお兄さん」「すこやかなのぞみ」が個人的には好きでした。
危うくもあり、でもどこかまっすぐで、それがなかなか心地いい。
切ないけれど、重過ぎない、そのバランスが好きでした。
2004年4月6日に日本でレビュー済み
R-18受賞後、書き続けているようですが、この作品集、なんでしょうか、ゆるい、退屈、どうしてこれで本がでるのか不思議、このレベルでいいの?
2009年3月3日に日本でレビュー済み
男だから解らなかった。 ひたすら長く感じた逃亡劇。4作いまはどんな話だったのか思い出せるのは表題作だけ。 ただ、思いは伝わった。
2007年12月3日に日本でレビュー済み
私の腐女子的な部分がたまらなく順応。
言葉や題材の選び方はやっぱり「若い」。
文学作品としての質は?と問われるとちょっと厳しいけど、
10代の女の子や私みたいな妄想癖のある大人には
たまらないドキドキがある。
等身大の女の子である主人公たちの姿は輝いていて、
私たち文系女子のひそやかな願望をかなえてくれるような展開に
高鳴る胸を押さえられないっ!
落としてほしい展開にきちんと持っていってくれる気持ちよさ!
この本を読んでいる間は、
30代の私も「10代の女の子」に戻れたような気がします。
このトキメキが欲しくて、
私は今後この本をきっと何回も何回も読んでしまうんだろうなぁ。
作品としての出来は「あわになる」が格段に高いけど、
女子的願望をかなえてくれるのは「日傘のお兄さん」。
胸がしめつけられるようなまぶしいラストが待っていた
「ハローラジオスター」も好きです。
「日傘のお兄さん」は映像化したら面白いだろうな。
すごい美形の俳優をお兄さん役にしてさ(ニヤリ)
あとがきによると、今回の文庫化にあたり大幅に書き直してあるようです。
「登場人物の名前は同じでも、性格はまったく異なる」など
かなり大胆に変わっているお話もあるようなので、
興味のある人は単行本の方と読み比べてみてはどうでしょうか?
言葉や題材の選び方はやっぱり「若い」。
文学作品としての質は?と問われるとちょっと厳しいけど、
10代の女の子や私みたいな妄想癖のある大人には
たまらないドキドキがある。
等身大の女の子である主人公たちの姿は輝いていて、
私たち文系女子のひそやかな願望をかなえてくれるような展開に
高鳴る胸を押さえられないっ!
落としてほしい展開にきちんと持っていってくれる気持ちよさ!
この本を読んでいる間は、
30代の私も「10代の女の子」に戻れたような気がします。
このトキメキが欲しくて、
私は今後この本をきっと何回も何回も読んでしまうんだろうなぁ。
作品としての出来は「あわになる」が格段に高いけど、
女子的願望をかなえてくれるのは「日傘のお兄さん」。
胸がしめつけられるようなまぶしいラストが待っていた
「ハローラジオスター」も好きです。
「日傘のお兄さん」は映像化したら面白いだろうな。
すごい美形の俳優をお兄さん役にしてさ(ニヤリ)
あとがきによると、今回の文庫化にあたり大幅に書き直してあるようです。
「登場人物の名前は同じでも、性格はまったく異なる」など
かなり大胆に変わっているお話もあるようなので、
興味のある人は単行本の方と読み比べてみてはどうでしょうか?
2004年5月6日に日本でレビュー済み
R-18文学賞の読者賞を受賞し「青空チェリー」でデビューした著者の2冊目の作品集。
「バイバイラジオスター」「すこやかなのぞみ」「あわになる」
「日傘のお兄さん」「猫のように」と全部で5つの短編が収められているのですが、どれも異なる世界観。
個人的には表題作よりも死んでしまった主人公が昔好きだった
男の子の家に居つく「あわになる」と
冴えない40男の恋を描いた「猫のように」が好きでした。
著者は1982年生まれで、綿矢りさ、金原ひとみの両芥川賞作家と
同年代。現段階の注目度では比べるまでもありませんが、
作品の質としては「蹴りたい背中」「蛇にピアス」にまったく劣っ
ていません。
平易な言葉で身近な題材を扱っているので、一見、凡庸に見える
かもしれませんが、この人の才能は決して普通じゃない。
ずっと隠し持っていた心ををわし掴みにされような衝撃を、
ぜひ味わってください。
「バイバイラジオスター」「すこやかなのぞみ」「あわになる」
「日傘のお兄さん」「猫のように」と全部で5つの短編が収められているのですが、どれも異なる世界観。
個人的には表題作よりも死んでしまった主人公が昔好きだった
男の子の家に居つく「あわになる」と
冴えない40男の恋を描いた「猫のように」が好きでした。
著者は1982年生まれで、綿矢りさ、金原ひとみの両芥川賞作家と
同年代。現段階の注目度では比べるまでもありませんが、
作品の質としては「蹴りたい背中」「蛇にピアス」にまったく劣っ
ていません。
平易な言葉で身近な題材を扱っているので、一見、凡庸に見える
かもしれませんが、この人の才能は決して普通じゃない。
ずっと隠し持っていた心ををわし掴みにされような衝撃を、
ぜひ味わってください。
2008年9月3日に日本でレビュー済み
あとがきにあるように単行本から、大幅に改稿しています。うち二作は大きなテーマだけ元のままで、全く新しい作品になっているし、表題作も、描写が相当書き加えられています。もとのままなのは、本の最初に並べられた「あわになる」だけです。
もとの単行本は、「あわになる」と同じくらいの長さの短編が四つと、「日傘のお兄さん」の中篇で構成されていました。そのときの印象は、少女漫画的な無難なテーマを、作品として読める十分な水準でまとめた短編群と、その後の彼女の売りになるような、普通じゃない何かを持った人の心情を感情移入できるレベルにリアルに描写するという路線でちょっと冒険がなされた中篇の表題作、というものでした。
今回の短編集は、単行本からそのまま収録された「あわになる」で、当時の彼女のみずみずしい感性と、多少たどたどしさの残る文体が味わえますが、短編二作は、「神田川デイズ」や「リリイの籠」に収められていても違和感のない、同じような読後感の作品になっています。表題作は、以前の作品を読んでいる者からすると、元の作品と新しい作品のイメージが二重写しになって印象が混乱しますが、初読の人にはきっと以前の作品よりも、同じテーマをよりリアルにパワフルに伝えられているのではないかなと想像します。最近の作品を知っていて、彼女の原点を知りたい方には、もとの単行本をお勧めしたいです。
もとの単行本は、「あわになる」と同じくらいの長さの短編が四つと、「日傘のお兄さん」の中篇で構成されていました。そのときの印象は、少女漫画的な無難なテーマを、作品として読める十分な水準でまとめた短編群と、その後の彼女の売りになるような、普通じゃない何かを持った人の心情を感情移入できるレベルにリアルに描写するという路線でちょっと冒険がなされた中篇の表題作、というものでした。
今回の短編集は、単行本からそのまま収録された「あわになる」で、当時の彼女のみずみずしい感性と、多少たどたどしさの残る文体が味わえますが、短編二作は、「神田川デイズ」や「リリイの籠」に収められていても違和感のない、同じような読後感の作品になっています。表題作は、以前の作品を読んでいる者からすると、元の作品と新しい作品のイメージが二重写しになって印象が混乱しますが、初読の人にはきっと以前の作品よりも、同じテーマをよりリアルにパワフルに伝えられているのではないかなと想像します。最近の作品を知っていて、彼女の原点を知りたい方には、もとの単行本をお勧めしたいです。