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阿修羅ガール 単行本 – 2003/1/1
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/1/1
- ISBN-104104580015
- ISBN-13978-4104580019
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商品の説明
商品説明
好きでもないクラスメートの佐野明彦となぜか「やっちゃった」アイコは「自尊心」を傷つけられて、佐野の顔面に蹴りを入れ、ホテルから逃げ出す。翌日、佐野との一件で同級生たちにシメられそうになるアイコだが、逆に相手をボコって、佐野が失踪したことを知らされる。佐野の自宅には切断された指が送られてきたという。アイコは、思いを寄せる金田陽治とともに、佐野の行方を追うが…。
同級生の誘拐事件、幼児3人をバラバラにした「グルグル魔人」、中学生を標的とした暴動「アルマゲドン」。謎の男・桜月淡雪、ハデブラ村に住む少女・シャスティン、グッチ裕三に石原慎太郎。暴力的でグロテスクな事件とキャラクターたちが交錯する中を全力疾走するアイコの物語からは、限りなくピュアなラブ・ストーリーが垣間見えてくる。純文学やミステリーといったジャンルを遥かに飛びこえた、文学そのものの持つパワーと可能性を存分に味わっていただきたい。(中島正敏)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/1/1)
- 発売日 : 2003/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 284ページ
- ISBN-10 : 4104580015
- ISBN-13 : 978-4104580019
- Amazon 売れ筋ランキング: - 636,604位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,712位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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舞城王太郎というペンネームからして、どこか人をおちょくっていいるようで個性的ですが、その文体もペンネーム同様、おちょくっているようでいたって真面目でもある。
町田康を初めて読んだ時を思いだしますが、町田康ともちょっと違う。
女子高生愛子の一人称文体ですが、これがなんともいいですねえ。
男性が書く女性一人称小説だと村上龍の『トパーズ』や古いところだと太宰治の短編なんかも味があっていいですが、本書愛子の語りはいかにも今風というか、嫌味のない語りです。
『減るもんじゃねえだろうとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心』という冒頭の一文が素晴らしいですね。
しかし、本書が三島由紀夫賞を受賞したのには驚きましたし、逆に「三島由紀夫賞、やるじゃん」と感心しました(宮本輝が猛烈に反対し、筒井康隆が高く評価した、という裏事情はなるほどそうだろうねと想像できますね)。
個人的には、文体の魅力は女子高生愛子の一人称である本書に軍配が上がりますが、作品全体の構成としては『煙か土か食い物』の方がまとまりの良さを感じます。
本書、第一部は猛烈に面白いです。
その後第二部で「なんじゃ!どういうこと?」というぶっ飛んだ展開となり、第三部で第二部のぶっ飛びの意味は分かりますが、綺麗にまとめようとして、なんかちょっと消化不良な印象です。
それでも魅力的な作品であることには間違いありません。
青春を送る若者の性生活、恋愛などがとても現実的に書いてあって、
非常に好感がもてる。
第二部の崖は面白いが、残念なことに、崖の次からは物語はあさっての方へ行ってしまう。
明確な結末もない。
完成度は少し低いけど、それでも、これほど文学している小説はそうはない。
日本人よ、舞城を読め。
「世界は密室でできている。」「阿修羅ガール」「SPEEDBOY!」を読め。
疾走する文体が描き出すちょっと非現実な世界がとても現実的に描かれている。
傑作だ。なんといって褒めていいのかわからない。とにかく読んでほしい。
舞城は、芥川賞なんてとらなくていいから、ノーベル文学賞をもらうべきだと思うよ。
そういう意味では第一作目の「煙と土と〜」
のテイストも引き継いでるのかな、
とは思うのですが。
ただ、第一作目ほどのパンチドランカー的衝撃がなくなってしまったのは、残念です。
やや大衆向けになったってことなんでしょうかね。
諦めず最後まで読みましたが…厳しいです
勉強し直してきます。
舞城氏は、私と同じ北陸出身、しかも福井出身です。あの(失礼)福井弁からこのようなテンポの良い小説が生まれるとは、彼によほどの才能があったのか、早くに故郷を離れたのか・・・(また失礼)
どこが三島賞なのかはわかりませんが、特に舞城王太郎を読んだことのない方には、絶対オススメです。
最後に、舞城王太郎も凄いけど、カツララブ子もスゴイよ。
今でも内容覚えています。
すっごい怖いシーンもたくさん出てくるので
ホラーが苦手な方は覚悟して読んだほうがいいかも。
でも、全体的にすごく面白かったし、この小説を読んで
世の中の「理解も共感もできない」ことのいくつかが
「なんとなく理解はできるが共感はできない」に
変化した。
そういう意味で衝撃を受けた作品でした。