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みんな元気。 単行本 – 2004/10/28

4.2 5つ星のうち4.2 25個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2004/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 285ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4104580023
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104580026
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 25個の評価

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大暮 維人
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年2月17日に日本でレビュー済み
 ファンの間では余り相対評価の高くない作品集だけど、それでもやっぱりその辺の「純文学作家」よりは遥かに凄いことをやっていると思う。一見、血生臭くハチャメチャでぶっ壊れた筋の中に、「世界に暴力が存在してしまうこと」のどうしようもない哀しさと、だからこそ語られる家族や夫婦・恋人の間の愛情へのポジティブな思いがいつも通り書き込まれている作品が並んでいます。僕は舞城作品の持つこのポジティブさが好きです。不可解だけど確実に存在する暴力のシステムをきちんと描いているからこそ、彼が書くポジティブさが上っ面なものにならないで済んでいると思うんですね。

 出身地の福井や調布を舞台として一人称で語られる登場人物の内面の語りは、そのまま「世界」「暴力」「愛」に関する作家本人の思索の吐露のようです。暴力が絶対的に存在することに対して舞城氏が持ってくることが多いのが「親子・家族の愛」というのも慧眼だと思っています。だって、血縁関係というのは主体的選択の結果存在するわけではないので、そういう意味では暴力のシステムと同じくらい不条理なものなのですから。でも、だからこそ暴力への対抗力になるはずだという作家の祈りにも似たメッセージを僕は彼の作品から感じずにはいられません。

 本書一番のお気に入りは表題作。思春期の主人公が選択するラストの出来栄えはやっぱり感動もんでしょう。「スクールアタック・シンドローム」も悪くないけど、包丁を振り回す年頃の息子のパッションを漠然とした「感情の連鎖」を鍵に理解しようとする主人公には若干納得できなかったですかね。それでも、一冊全体としての仕上がりは十分五つ星に値する本だと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 大炸裂です。何を考えてこれ芥川賞の候補にすらならなかったのでしょう。
 表題作は家族のあり方というものを徹底的に書いた作品。だと、一回読んだときは思った。だけど、再読してみると、むしろ人生においての選択をテーマを取り入れたテーマだと思う。選択肢を選ぶとき、選ばなかった人生と選ばれる人生も存在するわけで、とそんな感じ。やっぱりなぜかしら愛に溢れているこの作風はやはり独特ですばらしいです。
 個人的に一番おすすめはスクールアタックシンドローム。学校が次々に襲われる話ですが、あまりにあまりにもで面白い。
 ただ、舞城王太郎の中で一番読みにくい、とっつきにくい作品なのは確か。初めて舞城を読む人はやはり熊の場所や煙か土か食い物なんかがお勧め。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年11月5日に日本でレビュー済み
この本には表題作となっている「みんな元気。」に加え、短編が数編収録されています。
その作品のほとんどに暴力描写が含まれているけれど、舞城氏の表現したい真実はもっと別のところにあると思っています。
家族愛・友愛・恋愛などの愛情や、人間的な葛藤・曖昧さ……など、
読み手によって、感じるところはさまざまでしょうが、私にとっては、舞城氏の作品を読んでいて常に愛情を感じています。
それは時として苦しいほどであったり不条理であったりするけれど、確かに愛情です。
暴力描写があるというイメージで避けたりしないで、ぜひ読んでみてほしい作品です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぼくも、ようやく前作ぐらいから薄々感じてたんですけども、舞城作品は結構強いメッセージを放射してるんです。
それはとても前向きなもので、元気でいこう、よく考えよう、正しく生きよう、人類を愛そう、愛こそすべてって感じで、彼独特のグロテスクでキッチュな世界に散りばめられている。相変わらず、人は飛ぶわ、全国のイトウタカコが次々と殺されるわ、猫がトトロになっちゃうわ、三人の高校生が学校襲撃して六百二十三人を殺してしまうわと、あまりにも世紀末的なカタストロフィーが次々とあらわれるが、でも真のメッセージはそういうこと、『愛こそすべて』なのだ。う~ん、舞城君ってチャーミングじゃのう。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悪くないけど、他の作品に比べると完成度が低かった。

元々は『みんな元気。』って言う単行本に、この文庫版『みんな元気。』と『スクールアタックシンドローム』がまとめられてたみたいだけど、文庫なら『スクールアタックシンドローム』の方がはるかに完成度が高いと思う。

発想・構想はいいんだけど、舞城のよさである「無茶苦茶なんだけど最後は上手い具合にまとまってくる感」があまり感じられない。

とりあえず書いてやったぜ!!で終っている。

でも才能の片鱗を感じることは出来る。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年5月17日に日本でレビュー済み
短編集ですが、全体を通した感想です。

舞城作品を殆ど読んでいましたが、

今回の飛びっぷりには驚きました。

内容的に支離滅裂に感じる人もいるでしょう。

他の作品を読んでからの方が良いかもしれません。

舞城作品では人が傷つき死んでいく描写が多く、

今作品も例外ではありませんが、

そのような描写から対極にある優しさが際立ち、

何だか心が暖まってしまうのです、不思議なことに。。。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年4月23日に日本でレビュー済み
夜中に目覚めると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた―。あの日から本当に色んなことが起きた。竜巻が私たちの町を襲い、妹は空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった(『みんな元気』)。西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎。(『矢を止める五羽の梔鳥』)。氏の世界観炸裂の短篇集です。

「この世の全ては偶然と必然が同時に作用してるって知ってた?」
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年4月24日に日本でレビュー済み
面白かったんですが、今作は舞城作品の中では群を抜いて支離滅裂に見えるかもしれません。いや、どの短編もしっかりと何かしらのメッセージが込められているのですが、土台となる話が支離滅裂を極めていて・・・場面展開が急激過ぎて付いて行くのが大変でした。特に表題作。

家族愛みたいなものがテーマなんでしょうけど、内容はわけがわかりません。冒頭から意味不明。それでも舞城氏の筆力のおかげかグングン読み進めることができました。

客観的に見れば舞城作品ってのはどれも強烈なメッセージが込められているがゆえ、人によってはそれを「説教臭い」と捉えるのも仕方ないでしょう。しかし、僕個人としては強烈なメッセージが込められた作品の方が読んでて伝わるものがあるし、感動できます。

個人的にはかなりオススメですが、やはり内容はちょっととっつきにくいと思うので、初めて舞城作品を読む人はこれとは別の作品から入った方が賢明でしょう。('-,_ω-`)プッ
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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