舞城文学最高ーーー!
私にとって舞城王太郎の作品はジャンル文学じゃないです。
彼の作品は分類・定性できないと思います。独特的、唯一無二の文学です。
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淵の王 単行本 – 2015/5/29
舞城 王太郎
(著)
俺は君を食べるし、食べたし、今も食べてるよ――。魔に立ち向かい、往還する愛と祈り! 友達の部屋に現れた黒い影。屋根裏に広がる闇の穴。正体不明の真っ暗坊主。そして私は、存在しない存在。“魔” に立ち向かうあなたを、ずっと見つめていることしかできない。最愛の人がこんなに近くにいたことに気づいたのは、すべてが無くなるほんの一瞬前だった……。集大成にして新たな幕開けを告げる舞城史上最強長篇!
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/5/29
- ISBN-104104580074
- ISBN-13978-4104580071
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/5/29)
- 発売日 : 2015/5/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 317ページ
- ISBN-10 : 4104580074
- ISBN-13 : 978-4104580071
- Amazon 売れ筋ランキング: - 630,706位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 170,264位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞城王太郎のこれまでの作品の中でも三本の指に入ると思う。怖いのに感動するって何だろう。そしてやっぱり根本にあるのは愛なのだ。
2015年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全部ぶち込んで、絶妙なバランスである。人は選ぶ。けれど、少なくとも僕は大好物だ。
三編から成る、優しさと哲学で包まれたホラー。勢いはあるけど、乱暴ではなく、純文学の舞城の側面が見える。
けれど、はなしの流れはホラーとSFの中間を進む。次々と物語を展開させ、その中に差し込む「ズレ」は、他では味わえない独特の迫力があり、ぞっとするものがある。
わかりやすい筋だとかはない。けれど、登場人物の人生が丁寧に描かれ、想いが鮮やかに描き出される。そんな想いが翻弄される様にいつのまにか引き込まれ、見ていて苦しい。ページをめくる手が止まらない。
そして、直接は書かれない、作品のメッセージを解き明かすのも、どこか読者参加型ミステリーじみてて面白い。
多種多様な舞城節が楽しめる本作、ぜひ一度ご賞味あれ。
三編から成る、優しさと哲学で包まれたホラー。勢いはあるけど、乱暴ではなく、純文学の舞城の側面が見える。
けれど、はなしの流れはホラーとSFの中間を進む。次々と物語を展開させ、その中に差し込む「ズレ」は、他では味わえない独特の迫力があり、ぞっとするものがある。
わかりやすい筋だとかはない。けれど、登場人物の人生が丁寧に描かれ、想いが鮮やかに描き出される。そんな想いが翻弄される様にいつのまにか引き込まれ、見ていて苦しい。ページをめくる手が止まらない。
そして、直接は書かれない、作品のメッセージを解き明かすのも、どこか読者参加型ミステリーじみてて面白い。
多種多様な舞城節が楽しめる本作、ぜひ一度ご賞味あれ。
2015年6月5日に日本でレビュー済み
今作も至高。
3編立てで、それぞれ結末がどんな風でも何故かとても満足してしまう不思議。
それはやっぱり、とても大事なことが正しい言葉で書かれているからじゃないかと思います。
今作はホラー要素もあり、私がそっち方面は読み慣れていないこともあり本当にゾクっとして怖いところもありました。
普段、借りるなどして読んでから買うことが多いですが今作は何故か待ちきれず買ってしまい、でも買って良かった。これは絶対どうせ買うもの。
舞城さん、小説を書く人になってくれて本当にありがとうございます。
舞城さんの小説が人生の大きな楽しみであり、10代の時に私の人格を構成した大切な要素です。
3編立てで、それぞれ結末がどんな風でも何故かとても満足してしまう不思議。
それはやっぱり、とても大事なことが正しい言葉で書かれているからじゃないかと思います。
今作はホラー要素もあり、私がそっち方面は読み慣れていないこともあり本当にゾクっとして怖いところもありました。
普段、借りるなどして読んでから買うことが多いですが今作は何故か待ちきれず買ってしまい、でも買って良かった。これは絶対どうせ買うもの。
舞城さん、小説を書く人になってくれて本当にありがとうございます。
舞城さんの小説が人生の大きな楽しみであり、10代の時に私の人格を構成した大切な要素です。
2015年7月10日に日本でレビュー済み
で、何が素晴らしいのかと言えば今作において、感情としての文体と二人称文体としての必然性が完全に一致していることにある。
今作の主人公は「さおり」「果歩」「護堂」、三人の男女はそれぞれ「外なる意識」によって描写されている。その「意識」は物語を「わたし」や「おれ」として語る。この違和感は村上春樹で言うところの「アフターダーク」に近いかもしれない。最初は前者の三名を見守るにすぎないが、話が進むにつれ親愛なる隣人である「アンタ」「あのコ」から――もっと進んで愛すべき相手のように捉え描写することになる。……そして3人は邪悪と対峙する。
文体としてのエモーション(感情)は黒い穴という「邪悪」を捕捉し、物語のドライブ感とともに、「視点」と「邪悪」はそれぞれ姿と表現を変えながら対立を深めつつ進んでいく。その構図はさながらバリのランダとバロンようで、いっそ神話的といってもいい。今まで舞城の一人称自己言及のくどさに食傷気味の読者は、今作の技法と表現の一致にかなり良い感触をを覚えるのではないかと思う。
そして明言こそされていないが、あまり説明されないこの「意識」達は名前のない「X」でしかない。だが後半、物語が進むにつれ、そこに当てはまるであろう3人の名前が自然と浮かび上がってくる。鶏が先か卵が先か何故そんなことが起こったのか、という点について理詰めの説明はないが、これまた舞城の凄味が理屈を飛び越えてねじ伏せてくる。
我々読者はこの親しみやすい「神様」の視点とともに、登場人物に親近感を感じ、爆笑し、恋と愛を抱き、彼らの成長を喜ぶ。この観察者「達」は読者に組してくれている。こんなにも本を読んでいて「護堂頑張れ。マジ頑張れ!」と応援したくなったのは初めてだった。このありそうでなかった手法を試し、見事にものにした舞城に拍手を送りたい。次作でも度肝を抜いてくれ!
今作の主人公は「さおり」「果歩」「護堂」、三人の男女はそれぞれ「外なる意識」によって描写されている。その「意識」は物語を「わたし」や「おれ」として語る。この違和感は村上春樹で言うところの「アフターダーク」に近いかもしれない。最初は前者の三名を見守るにすぎないが、話が進むにつれ親愛なる隣人である「アンタ」「あのコ」から――もっと進んで愛すべき相手のように捉え描写することになる。……そして3人は邪悪と対峙する。
文体としてのエモーション(感情)は黒い穴という「邪悪」を捕捉し、物語のドライブ感とともに、「視点」と「邪悪」はそれぞれ姿と表現を変えながら対立を深めつつ進んでいく。その構図はさながらバリのランダとバロンようで、いっそ神話的といってもいい。今まで舞城の一人称自己言及のくどさに食傷気味の読者は、今作の技法と表現の一致にかなり良い感触をを覚えるのではないかと思う。
そして明言こそされていないが、あまり説明されないこの「意識」達は名前のない「X」でしかない。だが後半、物語が進むにつれ、そこに当てはまるであろう3人の名前が自然と浮かび上がってくる。鶏が先か卵が先か何故そんなことが起こったのか、という点について理詰めの説明はないが、これまた舞城の凄味が理屈を飛び越えてねじ伏せてくる。
我々読者はこの親しみやすい「神様」の視点とともに、登場人物に親近感を感じ、爆笑し、恋と愛を抱き、彼らの成長を喜ぶ。この観察者「達」は読者に組してくれている。こんなにも本を読んでいて「護堂頑張れ。マジ頑張れ!」と応援したくなったのは初めてだった。このありそうでなかった手法を試し、見事にものにした舞城に拍手を送りたい。次作でも度肝を抜いてくれ!
2015年7月22日に日本でレビュー済み
ホラー作品という側面より、ヒューマンストーリーとしての側面が好きになる作品。
誰でもない第三者の存在という表現が自分にとっては新しかった。そして、その第三者が好きになった。
読んだ後に余韻を残す3つのストーリー。あなたには、何が残りましたか?
誰でもない第三者の存在という表現が自分にとっては新しかった。そして、その第三者が好きになった。
読んだ後に余韻を残す3つのストーリー。あなたには、何が残りましたか?
2017年12月20日に日本でレビュー済み
久しぶりに怪談を読みました。
人間の闇の部分が見えてきます。
秋の夜長にはちょっと怖い、目眩がするような一冊です。
人間の闇の部分が見えてきます。
秋の夜長にはちょっと怖い、目眩がするような一冊です。