本を読むのは早いほうだと思う。
この作者のデビュー作「龍の契り」は、会社帰りに書店で買って翌日の会社へ向かう電車では既に読み終わっていた記憶がある。
若い頃だけでなく、最近でも北方謙三先生の水滸伝など3-4時間で読んでいる。
買った本を読まずに置いておくほうではない。
人にもらった、あるいは図書館で借りて期限が来た本以外で手元にあるのに読みきれなかった本はない。
歴史小説は大好きである。
司馬遼太郎先生は老後の楽しみの「竜馬が行く」と「坂の上の雲」以外ほぼ読んだ。
杉本苑子先生の作品もほぼ読んだ。
日本中心ではないが宮城谷昌光先生の作品もほぼ読んでいると思う。
他作家でも歴史小説、時代小説はよく読む。
この作家には好きな作品が多い。
これだけの条件がそろっているので、当然のように単行本を上下巻セットで買った。
読み始める、止まる、置いとく、思い出して読み直す、また止まる、置いとく。何回繰り返しただろうか。
特別に難解な文体でもない。
人物関係が複雑と言うわけでも、プロットをこねくり回してという作品でもない。
私は京極夏彦作品だって苦にせず読めるのだ。
久しぶりに思い出して読み直したときに、どこまで読んだかそれまでどんな内容だったか思い出せなかった。
自分の記憶の容量が極端に減ったのかと思った。
他の本ではそんなことはない。
結論として、面白い面白くないは評価できない。
私が過去に読もうと思って買って、1年以上経過して最後まで読めていない唯一の作品であるという事実だけが今残っている。
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海国記(上) 平家の時代 単行本 – 2005/7/21
服部 真澄
(著)
- 本の長さ327ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/7/21
- ISBN-104104616036
- ISBN-13978-4104616039
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/7/21)
- 発売日 : 2005/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 327ページ
- ISBN-10 : 4104616036
- ISBN-13 : 978-4104616039
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,109,588位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 466,452位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年10月3日に日本でレビュー済み
著者の本に対して、緻密なストーリー展開や魅力あふれた人物に好感を持っていた私ですが、この本にはそれが余り感じられなく残念に思います。史実を基にしての本作品ですが、淡々と記されている吉川英治の「平家物語」の方が断然おもしろいと感じました。
2012年6月9日に日本でレビュー済み
大河ドラマで平清盛が放映されている関係で、
副題の「平家の時代」という箇所に興味をもって読み始めました。
清盛の祖父正盛から始まり、平家と海の道が次第につながっていく様は、
あまりこの時代を扱う本が無いだけに興味深いです。
てっきり正盛の時代で話の終焉を迎えるのかと思っていましたが、
主要な人物の血や想いが清盛に集約されていく展開は秀逸と思います。
読み応えがある本だと感じました。
副題の「平家の時代」という箇所に興味をもって読み始めました。
清盛の祖父正盛から始まり、平家と海の道が次第につながっていく様は、
あまりこの時代を扱う本が無いだけに興味深いです。
てっきり正盛の時代で話の終焉を迎えるのかと思っていましたが、
主要な人物の血や想いが清盛に集約されていく展開は秀逸と思います。
読み応えがある本だと感じました。
2006年3月23日に日本でレビュー済み
平家はもとは坂東に根を張っていきましたがその後伊勢に勢力を広げ
ました。その後源氏に変わって勢力を築いたのが平家中興の祖平正盛
です。この正盛、忠盛、清盛と続く三代で西国の海に勢力を広げ厳島に
厳島社を築くまでになりました。この時代を描いた歴史本は今回が初めてじゃないでしょうか?そういった意味では大変貴重な物語だと思います。
ました。その後源氏に変わって勢力を築いたのが平家中興の祖平正盛
です。この正盛、忠盛、清盛と続く三代で西国の海に勢力を広げ厳島に
厳島社を築くまでになりました。この時代を描いた歴史本は今回が初めてじゃないでしょうか?そういった意味では大変貴重な物語だと思います。