資料を網羅し懸命に執筆しているのは伝わって来ます。ただ、著者があとがきで書いている通り、「小説は歴史の奴隷ではないが、歴史もまた小説の玩具ではない」という言葉が逆にそのまま当てはまると感じるのは自分だけでしょうか?言うならば資料の羅列の間に、登場人物がうごめいていると感じたのは自分だけでしょうか?だから、兄弟四人にしても、ただ都合よく出て来て、軽いエピソードに巻き込まれる感しかしないのです。1巻ではそうでもなかったのですが・・・3巻以降に期待しますが、なんだか資料に振り回されないかと、危ない感じもします。
それにしても「~ではなかった」ではなく「~じゃなかった」と書くのは著者の癖なのでしょうか?どうもその文体だけは、違和感を覚えて仕方が無いのですが・・・。
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事変の夜―満州国演義〈2〉 単行本 – 2007/4/1
船戸 与一
(著)
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104104623032
- ISBN-13978-4104623037
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 414ページ
- ISBN-10 : 4104623032
- ISBN-13 : 978-4104623037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 860,476位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 140,418位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1944(昭和19)年、山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。
1985年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。1989(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞する。主な著書に『猛き箱舟』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』『龍神町龍神十三番地』『緋色の時代』『三都物語』『河畔に標なく』などがある。