もう戻れないあの頃。振り返ればあれが人生の分岐点だったのかも。
戻れないあの頃に戻って今をどうどうと歩く為に二人はお互いを心の奥深くで求めていた。
登場人物たちのすべてに共感できるわけじゃないけど、それぞれに抱えているものは理解できる気がする。最後の場面、あるがままの自分を受け入れて前に進んでいく二人に爽やかな気持ちになった。
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冥王星パーティ 単行本 – 2007/3/1
平山 瑞穂
(著)
- 本の長さ293ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104104722030
- ISBN-13978-4104722037
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 293ページ
- ISBN-10 : 4104722030
- ISBN-13 : 978-4104722037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,731,946位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41,395位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年4月7日に日本でレビュー済み
櫻川衛がPC画面で見かけたコスプレマニア女のHP。
写真の女は身体は全身さらしているが顔はくちびるのあたりで切れている。
SYOUKO TSUZUMI・・・これは、あの都築祥子なのか?
高校時代の、忘れられない出会いと別れをした、あの祥子の・・・
だけど自分は、体だけで祥子だとはわからない・・・
美人で勉強は出来るのに、つまらない男にいちいちつまづいて軌道を少しずつ
ずれている祥子。声はよいし知的だけど引きこもりっぽくて対人魅力に
自信のない衛。ふたりの出会いから、大人になるまでを丁寧に描いた
一風変わった青春小説。祥子の親友の女の子のイケてない感じとか
大学の先輩の浅薄なエキセントリックぶった雰囲気とか、脇役のイヤーな
感じの描き方まで容赦なくうまい。ワクワクときめいて恋愛して泣いて笑って、
というドラマティックさはないけれど、心に穴が開くような、自分が無傷じゃ
いられないような祥子の恋愛道の蛇行ぶりがおかしくて、悲しい。
人生は思い通りにならないと気づくまでの物語、とも言えるかもしれない。
写真の女は身体は全身さらしているが顔はくちびるのあたりで切れている。
SYOUKO TSUZUMI・・・これは、あの都築祥子なのか?
高校時代の、忘れられない出会いと別れをした、あの祥子の・・・
だけど自分は、体だけで祥子だとはわからない・・・
美人で勉強は出来るのに、つまらない男にいちいちつまづいて軌道を少しずつ
ずれている祥子。声はよいし知的だけど引きこもりっぽくて対人魅力に
自信のない衛。ふたりの出会いから、大人になるまでを丁寧に描いた
一風変わった青春小説。祥子の親友の女の子のイケてない感じとか
大学の先輩の浅薄なエキセントリックぶった雰囲気とか、脇役のイヤーな
感じの描き方まで容赦なくうまい。ワクワクときめいて恋愛して泣いて笑って、
というドラマティックさはないけれど、心に穴が開くような、自分が無傷じゃ
いられないような祥子の恋愛道の蛇行ぶりがおかしくて、悲しい。
人生は思い通りにならないと気づくまでの物語、とも言えるかもしれない。
2007年5月16日に日本でレビュー済み
そこそこ美人で、頭も悪くない翔子。
だがどういうわけか、いつも男で失敗してしまう。
高校時代に翔子と付き合い、突然切り捨てられた桜川衛は、ある日赤裸々なポートレートに彩られた彼女らしき女のブログを見つけて……
あまり明るくない内容にもかかわらず、読みやすい文章と不思議な雰囲気のおかげでさわやかな気分になれました。
一人一人のキャラクターがとても濃いのも楽しかったです。
個人的には前半部分の、まだ年若い、今思えば恥ずかしくなるような知ったかぶりや理想に溢れている桜川くんと翔子の関係が好きでした。
だがどういうわけか、いつも男で失敗してしまう。
高校時代に翔子と付き合い、突然切り捨てられた桜川衛は、ある日赤裸々なポートレートに彩られた彼女らしき女のブログを見つけて……
あまり明るくない内容にもかかわらず、読みやすい文章と不思議な雰囲気のおかげでさわやかな気分になれました。
一人一人のキャラクターがとても濃いのも楽しかったです。
個人的には前半部分の、まだ年若い、今思えば恥ずかしくなるような知ったかぶりや理想に溢れている桜川くんと翔子の関係が好きでした。
2008年2月22日に日本でレビュー済み
あらすじ・・・というか本編は、とくに大きな事件が起こるわけでもなく
友達の恋バナ、レベルなんだけど。
もんのすごく面白かった!!!
思わず、自分の高校のときや、20代の恋愛を振り返ってしまう。
まだ、自分の気持ちが、あわあわしてるのに、相手が先に盛り上がってると知って
急速に気持ちが冷めるとことか、
ダサ目の男のコとのデートで、「そのコーデはないだろー」「この喫茶店って・・・」と
ツッコミながらも、その男の子が、「世の女のコは僕をダサいと蔑んでる」と言い出すと
わたしまで、そんな女達と一緒にしてくれるな!!本質みてるのに!!とムキなるとことか。
あーあーあー。の連続。
気持ちの盛り上がり方、冷め方の表現に、ものすごく共鳴してしまう。
友達の恋バナ、レベルなんだけど。
もんのすごく面白かった!!!
思わず、自分の高校のときや、20代の恋愛を振り返ってしまう。
まだ、自分の気持ちが、あわあわしてるのに、相手が先に盛り上がってると知って
急速に気持ちが冷めるとことか、
ダサ目の男のコとのデートで、「そのコーデはないだろー」「この喫茶店って・・・」と
ツッコミながらも、その男の子が、「世の女のコは僕をダサいと蔑んでる」と言い出すと
わたしまで、そんな女達と一緒にしてくれるな!!本質みてるのに!!とムキなるとことか。
あーあーあー。の連続。
気持ちの盛り上がり方、冷め方の表現に、ものすごく共鳴してしまう。
2007年8月22日に日本でレビュー済み
落ち込んでいるときに読みました。
恋愛小説というよりは、同窓会小説っていうのかな。
笑えます。泣けます。いろいろ思い出します。
何となくいい雰囲気だった昔の男友達のこととか。
でもなんで発展しなかったんだっけとか、
そういえばサークルであんなイタイことあったよなとか。
痛々しいけど、今、大人目線で見たら、じつは萌えじゃん(笑)。
ありがち青春の出来事が続々出てきます。
好き、これ。
今までの平山瑞穂の作品で、一番好きかもしんない。
恋愛小説というよりは、同窓会小説っていうのかな。
笑えます。泣けます。いろいろ思い出します。
何となくいい雰囲気だった昔の男友達のこととか。
でもなんで発展しなかったんだっけとか、
そういえばサークルであんなイタイことあったよなとか。
痛々しいけど、今、大人目線で見たら、じつは萌えじゃん(笑)。
ありがち青春の出来事が続々出てきます。
好き、これ。
今までの平山瑞穂の作品で、一番好きかもしんない。
2009年6月13日に日本でレビュー済み
人生の分岐点というのがだれにでもあって、あのときもし別の選択をしていたらどうなっていただろうと、考えてしまうことが多々あるのだなあと、あらためて思った。自分自身に照らし合わせて考えてみると、その当時に戻ったところで、きっとまた同じ道を選ぶ気がする。けれど、そのころの記憶が今の自分をささえてくれていることもたしかだ。どんなふうに変わったとしても自分は自分で、何かがあって立ち止まってしまったとしても、またそこから一歩を踏み出していけばいいのだと、背中を押されたように思う。自分を見つめなおすことができ、思いのほか、心に残る一冊になった。
2007年6月10日に日本でレビュー済み
過去と現在が交錯するドラマチックな構成が面白い。先の展開が気になり、一気に読んでしまった。
ストーリー自体の面白さはさることながら、それぞれの登場人物の生き様が緻密に描かれているのが素晴らしい。
彼らの青臭さや挫折はとてもリアルで、「こういう奴、居る居る!」と頷いたり、もしくは自分にも思い当たる節があったり…ある種、ノスタルジックな気持ちにさせられます。
どちらかというと文系な青春時代を過ごした人には、何かしら心に引っかかるものがあるはず。
単純にハッピーな話ではないが、痛みに裏づけられた力強さ・希望が静かに丁寧に描かれていて、グッと来る読後感がたまらない。
繰り返し読みたくなる、とても内容の濃い一冊。
ストーリー自体の面白さはさることながら、それぞれの登場人物の生き様が緻密に描かれているのが素晴らしい。
彼らの青臭さや挫折はとてもリアルで、「こういう奴、居る居る!」と頷いたり、もしくは自分にも思い当たる節があったり…ある種、ノスタルジックな気持ちにさせられます。
どちらかというと文系な青春時代を過ごした人には、何かしら心に引っかかるものがあるはず。
単純にハッピーな話ではないが、痛みに裏づけられた力強さ・希望が静かに丁寧に描かれていて、グッと来る読後感がたまらない。
繰り返し読みたくなる、とても内容の濃い一冊。
2008年8月8日に日本でレビュー済み
自分が好きだった清楚で聡明な彼女が卑猥な画像を公開するサイトに出ているという、驚きの展開から始まる話だったが、おもしろくて一気に読んだ。どこか冷めていて人とうまく付き合うことができない祥子、自分の殻に閉じこもって自信をもてない桜川、それぞれの性格がきちんと表現されていて違和感なく読めた。祥子の恋愛に対する失敗ぶりは人生いろいろで片付けられるほど簡単ではないが、人生の最後の瞬間に後悔しなければいいと考えることができるようになった祥子を応援したくなった。