プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥2,450¥2,450 税込
発送元: Amazon 販売者: ブックスーパー神奈川
¥2,450¥2,450 税込
発送元: Amazon
販売者: ブックスーパー神奈川
¥1¥1 税込
配送料 ¥320 6月14日-16日にお届け
発送元: ネットオフ 販売者: ネットオフ
¥1¥1 税込
配送料 ¥320 6月14日-16日にお届け
発送元: ネットオフ
販売者: ネットオフ
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
トラウマの国 単行本 – 2005/2/15
高橋 秀実
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,450","priceAmount":2450.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,450","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"XToyy5KVzzkma429r7rlTwoUOGHDweFnSd9aaESD2J%2BjKmwaxmOeXrtToiw2yLSuCdLv0IsueuMtPF4YSq9x4RNTf97tjkd0oH6sQaxHnsFOfjPQ3exAzNO5rylx9ix00HK5F5g9dLJDxyf%2BjijC2N0dt6OL2UB3xFMwuI2HIou2Lb0wlLwaePABXCGzG7px","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"XToyy5KVzzkma429r7rlTwoUOGHDweFnsr02S8XrgbpDzhmkTi0SsSwnul3O0dHJzJ4kXzvFs%2BT7St0MgeMbAm0o23FYjLHFJLbwp0nHGol43nmeiKGA2PLUciRCdHKY3QekcddN9iLQltvlxBTip%2FQQk0RY10CEN4nZvMQmBNiGj3IsGybqHQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/2/15
- ISBN-104104738018
- ISBN-13978-4104738014
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/2/15)
- 発売日 : 2005/2/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4104738018
- ISBN-13 : 978-4104738014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,323,325位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,156位その他のビジネス・経済関連書籍
- - 23,801位思想・社会
- - 344,485位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
16グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者ならではのテーマの選び方と、丁寧な取材で、読んでいてちょっと笑えて、そのあとで「日本は大丈夫か?」という危機感にさいなまれる1冊。
2006年8月9日に日本でレビュー済み
著者の「センチメンタル・ダイエット」を読んで
他の作品も読んでみたくなった。ので購入。
人には誰しもトラウマというものがあるが…とかいう内容でなく
(トラウマについての話も冒頭にあるけど)
現代社会のいろいろについて、著者独特のおとぼけ入りで
書いてある、エッセイではないのだけどエッセイ風と
とらえて読んだほうが面白い。
個人的には、私も妻なので、「妻の殺意」が面白かった。
妻はどういう時に殺意を抱くのか…。
懇願しても浮気を一向にやめてくれない…という内容はなく
「今日のみそ汁はうすいなぁ」という夫のひとこと。
食べたら茶碗を水につけておいて、というのに
流しの水の上に浮いているとか…
でも、わかる気がした。おそろしいことだ(笑)
他にも年をとってから田舎暮らしに憧れて
田舎に土地を買って暮らした人の話も載っている。
空気の良いところで周囲と団欒しながらのんびりと老後を…
という話はどこにも載っていない。
「勤めていた頃より忙しい」「畑で育てる野菜は収穫できない
ほど出来てしまう」「日本語を忘れそうだからテレビつけっ放し」
よくも著者はこんなことばかり喋ってくれる面白人間?を
探してくるもんだと(ノンフィクション作家である)
そんな余計なことも頭に浮かんだりする。
あとがきを入れて、13のテーマ?について、こんな調子で
話が書かれているが、流れるようにさらっと読める。
現代社会の面白い?(って書いたら怒られそうだけれども)
話を垣間見た気がした、もっとこの著者の本は読んでみたい。
他の作品も読んでみたくなった。ので購入。
人には誰しもトラウマというものがあるが…とかいう内容でなく
(トラウマについての話も冒頭にあるけど)
現代社会のいろいろについて、著者独特のおとぼけ入りで
書いてある、エッセイではないのだけどエッセイ風と
とらえて読んだほうが面白い。
個人的には、私も妻なので、「妻の殺意」が面白かった。
妻はどういう時に殺意を抱くのか…。
懇願しても浮気を一向にやめてくれない…という内容はなく
「今日のみそ汁はうすいなぁ」という夫のひとこと。
食べたら茶碗を水につけておいて、というのに
流しの水の上に浮いているとか…
でも、わかる気がした。おそろしいことだ(笑)
他にも年をとってから田舎暮らしに憧れて
田舎に土地を買って暮らした人の話も載っている。
空気の良いところで周囲と団欒しながらのんびりと老後を…
という話はどこにも載っていない。
「勤めていた頃より忙しい」「畑で育てる野菜は収穫できない
ほど出来てしまう」「日本語を忘れそうだからテレビつけっ放し」
よくも著者はこんなことばかり喋ってくれる面白人間?を
探してくるもんだと(ノンフィクション作家である)
そんな余計なことも頭に浮かんだりする。
あとがきを入れて、13のテーマ?について、こんな調子で
話が書かれているが、流れるようにさらっと読める。
現代社会の面白い?(って書いたら怒られそうだけれども)
話を垣間見た気がした、もっとこの著者の本は読んでみたい。
2013年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと冷めた視線で、真面目すぎる日本人を観察した12話だ。少し自虐的にも思えるが、どの話も苦笑せざるを得ない。
「生きる資格」は正しい資格の活かし方の話。資格はアルバム写真と一緒で「形」が残ることに意義がある。世間で評価されているかどうかは関係ない。大切なのはどの資格かではなく、とにかく何かを目指す姿勢。武士道に似て実利を重んじないあたりが、サムライ資格たるゆえんだそうだ。
「せわしないスローライフ」では、田舎暮らしの理想と現実のギャップを思い知らされる。お隣から野菜をもらったら、黙って受け取るのが相手への気遣いであり、田舎暮らしの正しいマナーであるらしい。いちいちお礼などしてはいけない。
自分とは何か?人生とは何か?壮大なテーマである。愛知県春日井市に、「日本自分史センター」があるという。全国から自分史だけを集めた図書館だそうだ。自分史なのに、なぜか「シダ植物図集」や「魚拓」まである。自分を形にするためには、「私」はむしろ不要なのかもしれない、というオチには哀愁を感じる。
どちらかといえば、自分は高橋秀実さんに観察されている側の人間だろうなと思った。
「生きる資格」は正しい資格の活かし方の話。資格はアルバム写真と一緒で「形」が残ることに意義がある。世間で評価されているかどうかは関係ない。大切なのはどの資格かではなく、とにかく何かを目指す姿勢。武士道に似て実利を重んじないあたりが、サムライ資格たるゆえんだそうだ。
「せわしないスローライフ」では、田舎暮らしの理想と現実のギャップを思い知らされる。お隣から野菜をもらったら、黙って受け取るのが相手への気遣いであり、田舎暮らしの正しいマナーであるらしい。いちいちお礼などしてはいけない。
自分とは何か?人生とは何か?壮大なテーマである。愛知県春日井市に、「日本自分史センター」があるという。全国から自分史だけを集めた図書館だそうだ。自分史なのに、なぜか「シダ植物図集」や「魚拓」まである。自分を形にするためには、「私」はむしろ不要なのかもしれない、というオチには哀愁を感じる。
どちらかといえば、自分は高橋秀実さんに観察されている側の人間だろうなと思った。
2009年4月18日に日本でレビュー済み
現代日本のさまざまな人たちを、12テーマにわたりレポートした本。
たとえば「トラウマへの道」では、普通の人たちがトラウマ発見教室に通い、無理に自らのトラウマを発見しようとしている姿をレポート。
「ふつうの人になりたい」では、夢を持たない、老成した大人のような子供たちをレポート。
そのほか、
・ユーモア学校に通う人たちや、
・セックス技法のベストセラー本に入れ込む女たちや、
・仲良しサークルになってしまっている日本共産党の党員や、
・あこがれの田舎暮らしをしても結局せわしなく暮らす人たち、
などなど、なかなか興味深いテーマをとりあげている。
著者の視点も、対象に近づきすぎず離れすぎず、淡々と描いており、それが独特の「味」になっている。爆笑するような本ではないが、読んだあと、じんわりとおもしろさがこみ上げてくる。
おすすめします。
たとえば「トラウマへの道」では、普通の人たちがトラウマ発見教室に通い、無理に自らのトラウマを発見しようとしている姿をレポート。
「ふつうの人になりたい」では、夢を持たない、老成した大人のような子供たちをレポート。
そのほか、
・ユーモア学校に通う人たちや、
・セックス技法のベストセラー本に入れ込む女たちや、
・仲良しサークルになってしまっている日本共産党の党員や、
・あこがれの田舎暮らしをしても結局せわしなく暮らす人たち、
などなど、なかなか興味深いテーマをとりあげている。
著者の視点も、対象に近づきすぎず離れすぎず、淡々と描いており、それが独特の「味」になっている。爆笑するような本ではないが、読んだあと、じんわりとおもしろさがこみ上げてくる。
おすすめします。
2009年5月2日に日本でレビュー済み
この作品読んでも、もう笑えないな。10年前に読んだとしたら、もちろん笑えないし、最後まで読むこともできなかったかもしれません。今は読めます。でも決して楽しい本ではありませんし、笑わせてくれることもありません。悲しいというかむなしいと言うか、その現代の日本人の姿が淡々と描かれています。大上段に構えたメディアのような胡散臭さはありません。そして教訓めいた批判もありません。でもどのストーリーも悲しい話です。トラウマがないのがトラウマという逆説的な状況は現代の日本が迷い込んだ袋小路の象徴です。朝の二度寝が楽しみという子供たちも皮肉な現実感が満載です。「せわしないスローライフ」なんてもうブラックユーモアの世界ですわ。三無主義の世代の著者は僕と同じですが、これほどの冷静な距離感は見事なものです。
2005年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書も『からくり民主主義』同様、世の中の思い込みやステレオタイプを鮮やかに覆していく。しかしその手つきはあくまでも愛情のこもったものであり、各章、爽やかな読後感が残る。前著と比較するならば、対象がニュース性をもったものよりも、より身近なトピックになっている。
ただし、読み手は新たなステレオタイプに陥らないよう批評精神を持って読み進める必要はあろう。
ただし、読み手は新たなステレオタイプに陥らないよう批評精神を持って読み進める必要はあろう。
2009年5月12日に日本でレビュー済み
「トラウマセラピー」、「ユーモア学校」「田舎暮らし」「日本共産党の地域活動」「子供たちが語る将来の夢」「ゴーン氏を迎えた日産」「地域通貨」など、マスコミネタとして取り上げられる割には、実像がなかなか伝わってこないテーマの実際を描いたレポート。
12テーマが取り上げられていますが、どれも基本的には行った、見た、聞いた、書いた、というシンプルな構成。そしてそれに対する、余計な考察ぬきの、作者の素直な感想が述べられています。
抱腹絶倒とまではいきませんが、どれもなかなか読み応えありました。
テレビなどのメディアを通じて入ってくる情報が、いかにフィルターがかかっているかよく分かりました。
特に日本共産党の実態が、老人カラオケクラブや行き場のない若者の多目的サークルになっている現状にはびっくりしました。
これらのテーマを取り上げた作者の目の付け所に、星一つ追加。
12テーマが取り上げられていますが、どれも基本的には行った、見た、聞いた、書いた、というシンプルな構成。そしてそれに対する、余計な考察ぬきの、作者の素直な感想が述べられています。
抱腹絶倒とまではいきませんが、どれもなかなか読み応えありました。
テレビなどのメディアを通じて入ってくる情報が、いかにフィルターがかかっているかよく分かりました。
特に日本共産党の実態が、老人カラオケクラブや行き場のない若者の多目的サークルになっている現状にはびっくりしました。
これらのテーマを取り上げた作者の目の付け所に、星一つ追加。
2009年5月20日に日本でレビュー済み
マスメディアがジャーナリズムを振りかざすとき、そこには必ず特有のバイアスが働く。どれだけ中立的な視点に立とうと試みても、誰かが言説を作る以上、その誰かの主観が介在せざるをえない。したがって、マスメディアの意見というのは、マスでありながら個人のものでもある。マスというビークルに乗っているからこそ、その意見には権威が付与され、影響力を持つことになる。
そんなマスメディアの権力的な報道を相対化するのが、彼の著作。「世間的にはこう言うけれど、本当のところはどうなのか」を追い求めるのが、彼の著作だ。とはいっても、彼の見たものが正しいわけではない。マスメディアが伝えることも、彼が伝えることも、概ね真実であるし、概ね誤謬である。
事実は一つだとしても、真実は物事を解釈する人間それぞれに存在する。だとしたら、マスメディアが間違っているとは誰にも言えないし、高橋氏が正しいとは誰にも言えない。どちらが正しいか、どちらが妥当かを切り取るのは、我々自身だ。我々にとっての真実は、我々にしかわからない。
そんなとき、彼の視線は誠実だと僕には思える。
彼は物事を劇化したりしないからだ。自分の中で、何かしらのストーリーを作り上げたりしないからだ。マスメディアにありがちな、煽動性が皆無なのだ(もちろん、マスメディアすべてが煽動的だといいたいわけではない)。彼はただ、自分の見たことを報告するだけ。判断や読後の思考を、どこかに向けさせようとはしない。彼は概ね、レポートするだけだ。はっきりとは言わないけれども、「判断はみなさんに任せます」という姿勢を、僕は感じた。
だから僕らは、判断する力を持たねばならない。さもなければ、この混沌とした情報の世界で流され続けることになる。いわゆるリテラシー能力がそれにあたるとも言える。が、それ以上に、自分なりの判断基準、自分なりの土壌、バックグラウンドを持って考えなければならない。単純に一つの物事を分離して考えるのではなく、もう少しマクロなレベルで思考を組み立てることが肝要だ。そうすることで、僕らは、マスメディアとも、他のメディアとも、あるいは高橋氏とも、距離を保つことができる。妄信や劇化なしで、自分自身に対してフラットに物事を判断できるようになる。
何事も、鵜呑みにする前に、自分の中で反芻することが大事だと僕は思う。
彼の著作も同じだ。咀嚼は彼がしてくれているから、僕らに求められるのは、それを反芻し吸収する力だと思う。
そんなマスメディアの権力的な報道を相対化するのが、彼の著作。「世間的にはこう言うけれど、本当のところはどうなのか」を追い求めるのが、彼の著作だ。とはいっても、彼の見たものが正しいわけではない。マスメディアが伝えることも、彼が伝えることも、概ね真実であるし、概ね誤謬である。
事実は一つだとしても、真実は物事を解釈する人間それぞれに存在する。だとしたら、マスメディアが間違っているとは誰にも言えないし、高橋氏が正しいとは誰にも言えない。どちらが正しいか、どちらが妥当かを切り取るのは、我々自身だ。我々にとっての真実は、我々にしかわからない。
そんなとき、彼の視線は誠実だと僕には思える。
彼は物事を劇化したりしないからだ。自分の中で、何かしらのストーリーを作り上げたりしないからだ。マスメディアにありがちな、煽動性が皆無なのだ(もちろん、マスメディアすべてが煽動的だといいたいわけではない)。彼はただ、自分の見たことを報告するだけ。判断や読後の思考を、どこかに向けさせようとはしない。彼は概ね、レポートするだけだ。はっきりとは言わないけれども、「判断はみなさんに任せます」という姿勢を、僕は感じた。
だから僕らは、判断する力を持たねばならない。さもなければ、この混沌とした情報の世界で流され続けることになる。いわゆるリテラシー能力がそれにあたるとも言える。が、それ以上に、自分なりの判断基準、自分なりの土壌、バックグラウンドを持って考えなければならない。単純に一つの物事を分離して考えるのではなく、もう少しマクロなレベルで思考を組み立てることが肝要だ。そうすることで、僕らは、マスメディアとも、他のメディアとも、あるいは高橋氏とも、距離を保つことができる。妄信や劇化なしで、自分自身に対してフラットに物事を判断できるようになる。
何事も、鵜呑みにする前に、自分の中で反芻することが大事だと僕は思う。
彼の著作も同じだ。咀嚼は彼がしてくれているから、僕らに求められるのは、それを反芻し吸収する力だと思う。