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フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く 単行本 – 2011/1/18
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世界経済の今後を左右するのは断層線(フォールト・ラインズ)だ!
とり残される貧困層、一人勝ちの輸出国、市場資本主義とは異質な新興国の台頭----。
世界を分断する「大いなる不均衡」が新たな危機を招き寄せる。
- ISBN-104105063316
- ISBN-13978-4105063313
- 出版社新潮社
- 発売日2011/1/18
- 言語日本語
- 本の長さ318ページ
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商品の説明
著者からのコメント
2010年10月末、本書は《フィナンシャル・タイムズ》とゴールドマン・サックスによる最優秀ビジネス・ブック賞を受賞した。本文にもあるように、ラジャンはIMFのチーフ・エコノミストだった05年、ジャクソンホールで行なわれたカンザスシティ地区連銀主催のシンポジウムで、金融セクターに惨事の種が蒔かれていると警告した。アラン・グリーンスパンFRB議長にとって最後の会合でそんな不吉な予言をしたため、かなり批判を浴びた。本人は「飢えかけたライオンの集いに迷い込んだ初期キリスト教徒のような心地がした、というのは言い過ぎだろうか」と心中を吐露しているが、その3年後に、ラジャンの分析が正しかったことが実証されたわけである。
本書の著者ラグラム・ラジャンは、シカゴ大学ブース経営大学院教授で、一時期休職してIMFのチーフ・エコノミストをつとめた。米国金融学会次期会長でもある。これまでの著作には、ルイジ・ジンガレスとの共著`Saving Capitalism from the Capitalist' (Princeton University Press)がある。03年には、金融理論と実践にもっとも貢献した40歳以下のエコノミストにあたえられるフィッシャー・ブラック賞の第1回目の受賞者となった。
この『フォールト・ラインズ』は、いかにも気鋭のエコノミストらしい精緻な理論を組み立てたものでありながら、幅広い読者層を惹きつける魅力がある。金融用語はカタカナが多いのだが、本文で簡潔に説明されているので読みやすい。金融危機がわれわれの生活にまで大きな影を落としているいま、一人でも多くのかたに読んでいただきたいと思うしだいである。
出版社からのコメント
断層線(フォールト・ラインズ)。この概念を理解することなしに、世界経済の今後を見通すことはできません。富裕層/貧困層、輸出国/輸入国、先進国/新興国----それらの狭間では、新たな経済危機を招く大きな亀裂が、今も静かに、そして深く広がりつつあります。ラジャン教授はそれを「断層線」と呼び、いくつもの`隠された亀裂'を丁寧に、わかりやすく浮き彫りにしました。
これまで何が間違っていたのか。これからどう修正すべきなのか。それに気付き、先手を打って負の連鎖を断ち切らないかぎり、あの「百年に一度」の悪夢はふたたび繰り返してしまうでしょう。
著者について
米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。
金融や銀行論を専門とし、経済成長に金融が果たす役割について研究している。
2003年に最年少で国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストに就任したほか、
インド財務省、世界銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)などの顧問を歴任。06年末より現職に復帰。
「世界金融危機を、発生の3年も前に的確に予言した経済学者」として、
世界中から大きな注目を浴び続けている。
金融危機の関連書籍があふれかえる米国で、
権威ある「Business Book of the Year 2010」を受賞した本書は、日本初の単著。
米シカゴ大学経営大学院教授。1963年インド・ボーパール生れ。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。
金融や銀行論を専門とし、経済成長に金融が果たす役割について研究している。
2003年に最年少で国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストに就任したほか、
インド財務省、世界銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)などの顧問を歴任。06年末より現職に復帰。
「世界金融危機を、発生の3年も前に的確に予言した経済学者」として、
世界中から大きな注目を浴び続けている。
金融危機の関連書籍があふれかえる米国で、
権威ある「Business Book of the Year 2010」を受賞した本書は、日本初の単著。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/1/18)
- 発売日 : 2011/1/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4105063316
- ISBN-13 : 978-4105063313
- Amazon 売れ筋ランキング: - 316,165位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 88,624位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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リーマンショックを予見した男の一人として有名な人であり、インドの中央銀行元総裁としても評価が高い人物である。
その人の考え方だったり、思考である本を読むことができるというのは嬉しい。
著者は断層という変わったフレーズを使って金融危機の原因を表現している。これはいわゆる、経常黒字国と経常赤字国、富裕層と貧困層、政府と民間などのような違いを表している。これらの違いによって生じる歪みが金融危機の原因になると言っている。
読んだ感想は、話が飛んでいると感じる場所がいくつかあった。しかし、これは私の力量不足が原因である可能性が高い。内容はリーマンショックの背景、そして収入のない人に貸したばかりに返済されず、債権が焦げ付いたという他の本でも紹介されている内容である。
この本で面白かったのは、金融危機になると、今まで温めていたやりたいプロジェクトを景気対策として、実行しやすいということと、銀行マンが過度なリスクを取らないように、また危機が起こっても金融機関が対応できるように、ボーナスを後払いにするという対策である。
これは有用なので是非実行して欲しいと思った。
リーマン直後から先進国中央銀行は揃って「低金利」「国債増発等で現金ジャブジャブ」を続けているため、それを長期間続けたらどうなるのかくらいは見通してくれていたら金を払って読む価値があるのだが、その価値をあまり感じられない。
一つ一つの言葉は明快なんだけど、どうも全体としてはわからず。
金持ちとうさん的なhow to 本ではなく、純粋な経済書。
アメリカの経済政策、住宅バブル時のグリースパンの判断、それをもとに広がったモラルハザード。
ドイツと日本の役割や新興国における、国の関与の重要性もちょっと入っている。
内容は難しいが、今と昔、多義にわたる面、少し構成に難がある気がする。
特にアメリカにおける失業率の意味合い、教育、バブル時の行動原理がおもしろかった。
1、金持ちへの税金アップはアメリカ人には受けない。いつか自分もそうなると思っているし、70%以上の人が今でもそう思っている。しかし、40%しか思っていないヨーロッパよりも所得の移動は少ない。
2、アメリカに1ドル投資するよりも、インドに1ドル投資したほうが、単純な計算では58倍もリターンは多い。しかし、そうならならいのは組織、教育、インフラを加味していないからで、インドは1820年から130年間も年率0.1%の成長しかなかった。いかに効率よく、国内資本を、充実させるかは難しく、初期の政府の介入は重要。
3、アメリカにおける失業率の重要性。雇用の流動性があるアメリカでは失業保険の額は小さく、期間も短いが、その分早く仕事を見つけようとする。90年までの不況では平均して6ヶ月で景気の谷を抜け、8ヶ月で失業率は素の水準にもどる。しかし、90年の不況ではなかなか失業率がもどれなかったため、ブッシュ父は再選を果たせなかった。アメリカの大統領は特にこの失業率を気にする。2000年ITショックでは生産高は3ヶ月で回復したのに、失業率は38ヶ月かかった。経済の構造がかわってきた。
4、テールリスク(いつか負わなければいけないリスク、地震保険の支払い等)を無視して、金を稼いでもいつかはリスクを支払うときがくる。そのため、ファンドマネージャーの報酬の何割は数年後もその利益が残っていた場合に支払われるようにすべき。それを見張る役割の監査役は、景気がいいときは保守的なやつから首を切られてもういないという逸話。マネージメントもとにかく利益を持ってくる人しか見ない。これを抑制できる。
5、給料が高い傾向にある会社は景気上昇期では業績が高い。しかし、その逆では逆の順番となる。リーマン破綻前に給料がたかったのはベア、リーマン、シティー、すくなかったのはモルガン。
6、システム的に重要で破綻させるわけにはいかない、という考え方の排除が必要。これは当事者の会社、社員に対してもそうだが、利益ばかり求めていざとなったら政府が助けてくれるという株主に対しても有効。これがないと同業者への競争が不公平になる。こういう保険があってはだめ。
8、アメリカの学校では年間180日しか学校がないため、いくら貧困層に手厚い教育を施そうとしても長い夏休みの間、学校に行かない間の教育で貧困層は富裕層にかてない。
ここでは、翻訳本の編集姿勢として、あまりにも不親切ではないかという点を簡潔に述べます。ほかにレビューがないのが不思議なくらいです。
新潮社のウェブサイトで対応している(?)とはいえ、学術的にしっかりした本書の注(補足や文献リファー)をすべて書籍内でカットしている、というのはどういう理由なのでしょうか? それらにも重要な情報があり、データのリソースがあり、読者が参照すべき内容は多いはずです。しかも本書の読者にはそういう箇所にも関心の深い方は多いのではないでしょうか?
また、同様の対応はしているとはいえ、序章の一部を「編集上の都合」でカットしているというのは、いったいどういう都合なのでしょうか? 意味がわかりません。ウェブで読め、というのは、本を購入した人に対して不親切ではないでしょうか?
わざわざ紙でバインドして販売しているからには、その中で完結しているべきだと思います。ウェブに接続できない読者にはどういった対応をしてくれるのでしょうか。電子書籍ならばリンクしてとばせばよいのかもしれませんが、紙ではウェブにつないでサイトに行くのにも一手間です。書籍としての魅力も落ちてしまいます。せっかく翻訳権をとって日本で紹介してくれる機会だったのにこのような作り方になってしまい、非常に残念です。☆1つにしたいですが、本書は是非読みたいと思うものなので、1つ追加しておきます。
低評価の人たちは「本の内容はすばらしい」「価値がある」としながらも
主に「不親切な編集の姿勢」を理由に挙げていますが、
それが「★1つ」の理由だとしたら、客観的な評価とは言えないと思いますし、
かえってこの本に失礼じゃないでしょうか。
わたしは読んでみて、そう違和感は感じませんでしたけれど、
もしかしたら専門家の人たちには不快な造りに映ったのでしょうか。
でも、そういう人たちは原書も読めるでしょうし、
この本のやさしい言葉づかいからして、出版社は一般層を視野に入れていたように感じるのですが。
「大きな問題を、1000年に1度の大洪水に近い起こりそうにないできごとだと見なしてしまい、自分たちの行動がそのできごとが起きる可能性を高めていると指摘することを怠った。」(p.177)
「リスク管理担当者を経営陣の統制の道具としてではなく、規制を守っているしるしに利用していた。〜軽視される職務だから、才能のある人間は集まらない。」(p.183)
「政府の介入と規制当局の失態が民間企業の失態とおなじくらい、今回の危機では罪が深かったことを示す証拠がある。」(p.204)
みな本書に載っているものだ。題さえ何とも示唆的であるように、本書は3.11後にこそ読まれるべきと(震災前と読み方は当然異なるが)刻印されていたのかもしれない。とはいえ、上の文章は直近の世界的な金融危機を論じた中でのもので、指摘されたのは東電や原子力保安院や日本政府のことでは勿論なく、米国の金融機関(企業)やFRBや米国政府なのであった。これはつまり、日本と欧米が陥った昨今の危機が(事象は異なるが、実のところは本質的に)極めて似ているのであり、そうした世界性で(日本特殊論の強調に足を掬われず)現状を見ないと、我々の知見は断層線の奥深い先端まで到底届かない。そんな視点を、本書は図らずも知らしめてくれるのだ。
すでに長くなっているから、要所を端折ってみたい。金融の技術革新が以前とは比較にならぬ利益(富の創造)の機会を生み、これが社会(具体的には、国家と金融機関が絡み合う境界)の深部に危険な断層線をつくりだした。これが何ら制御されずに鳴動し(先の三者が煽ったことになるのだが)直近の金融危機を発生させた。危機後の世界(現在)を分析しても断層線はそのままで(ある方向は拡がり)、新たな危機リスクが増している。
著者はその種の幾つかの断層線を捉え、本書後半で(前半はこれまでの危機の概要記述)このやっかいなものへの対処方法を考え抜き提案する。その立論は、いわゆる“アメリカン・デモクラシー”の(最良の)伝統を色濃く継承し、その一貫する主張には(読み手の立ち位置を様々に考慮しても)学べることが多いはずだ。
読了後も残る疑問を、一つだけ記す。昨今の失業率の高さに著者は触れるが、これは著者の認識以上にやっかいではないかという点だ。
著者は、日本経済が停滞を抜ける(輸出依存を改める)方策として、内需型産業の生産性を伸ばせば、その分の国内需要(所得や消費)が生まれると言う(p.76,276)。だが、ある町の内需型産業は、例えば個人経営小売店をなくして倉庫型大規模店舗にするといった方策を取れば、生産性を格段に伸ばせるだろうが、それにより失業者は確実に増える。だから、町の需要は生産性の伸びより僅かしか増えないだろう(著者が批判するホテルのエレベーター係(p.75)は、いるよりいない方が本当に国内需要を増やすものだろうか?)。一般に輸出依存国から抜けだすことは著者の言ほど容易いとは思えず、それは今後の世界を貫く大断層とならないだろうか?