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ヴァインランド 単行本 – 1998/12/1

4.5 5つ星のうち4.5 16個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

マフィアのドンと彼が抹殺を謀る連邦検察官、綿密な殺しのために秘密兵器に選ばれた天才少女格闘家と彼女を忍者に育てるニッポンの武道家。14歳の少女による母親探しを軸に、アメリカにおける「抑圧」の構図を描く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1998/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 645ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4105372017
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4105372019
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 16個の評価

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トマス・ピンチョン
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある日NHK教育を見ていたら、英会話番組なのに“Queen”や“David Bowie”を熱く語るおっさんを発見。
また別の日のアニメ番組“リトルチャロ”でも、マッドサイエンティストの格好でビートルズナンバーを口ずさむ、同じおっさんを見た。
そのおっさんの名前は佐藤良明。あれっ、どこかで見たような。
そのお茶目でポップなおっさん、失礼、おじさんこそ、この本の翻訳者だった。

私たちが事件を思い出すとき、頭の中にTVの映像が浮かぶようになったのは、どの世代からだろう?
ケネディ暗殺、アポロ月面着陸…、私たちは歴史的事実を映像で捉えられるようになって久しい。
だけど、映像は「編集」という他人の主観が絶対に入るものだし、
虚構は写せないからその代わりに真実を隠すという手法で、真実と違った真実=虚構の真実を簡単に作れるようになった。
その虚構の真実がTVという道具を媒体に撒き散らされ、大衆の心理を操作し支配するに至った現代の世界で、
アルコール、ドラッグの誘いを何とか避けたものの、TVの毒に晒され犯されつつある私たちの精神をどう保てばよいのか。
その意味で、私たちは有史以来最悪の、葡萄の蔦が絡まるような混沌世界で生き負わされていると言えるのかもしれない。

私にはこの本の猥雑な描写の裏に「永劫回帰」の思想が芯を作っているような気がした。
でも、そんな直球のまじめ視点だけで500ページ以上のこの本を読み終えるのは不可能だし、第一楽しくない。
そうでなく、もっと肩の力を抜いて、
60年代以降のアメリカンポップカルチャーのおたく的ネタの集中射撃を浴びるのもよし、
アメリカ人視点によるニンジャや経絡秘孔や日本のエロ産業のエピソードにニヤニヤするのもよし、
ディランやジミヘンなどのミュージシャンの名前が出るたびに部屋のCDラックをかき回すのもよし。

そういう楽しい読み方を助けてくれるのが、巻末62ページにわたる渾身の力作?訳者ノート。
その言わずもがなな周辺のさらに周辺な情報や、アホやなー的なウンチク披露は、「やりすぎ」と怒る心の狭さなんか放り捨てたくなるくらい、この本に笑いと楽しさをもたらしてくれる。
楽しみながら読まないと、読了前に、サブリミナル効果満載のTV画面のようなこの作品の毒が脳髄に回ってしまうから、ね。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナム戦争後のアメリカ西海岸のヒッピー文化を象徴するような突飛な世界が描かれています。そう思いその世界を楽しめばそれでよいのかも知れません。しかし、特に日本文化についての表現があまりに非現実的なこともあり、私たちが今生きている時代とは大きく異なり違和感を否めません。物語の時間が頻繁に前後するため、小説の技法としては巧みなのかもしれませんが、その変遷を理解するのが容易ではありませんでした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 個人的にはピンチョンの作品はこのヴァインランドに限らず、「理解」よりもむしろ「イメージして感じる」ことが重要なのではと思っている。
 「重力の虹」「V」など、イメージのカオスに身を委ねて読み進めて行くうちにひとつの巨大なイメージが出来上がる。その「イメージ」を「感じる」ことがひとつの理解につながるのでは…?ピンチョンの快楽…。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年12月11日に日本でレビュー済み
はじめにいっておきますが、ピンチョン嫌いではありません。一応、スローラーナーもV.も競売ナンバー49の叫びも読んでいるし、面白いと思ってきました。
でも、この作品には、「???」という気分なんですよ。
まず、翻訳が良くない、と言うか、悪いといいたい。
どう悪いかと言うと、中途半端にポップさを強調している文体が悪いのであって、この文体では、文学にもライトノベルにもなっていない。
よく調べてある翻訳だとは思うし、大変な努力をなさった、とも思うのですが、しかし、センスがない。
方向性を選び違えている。
特に、せりふ中に、傍線で語尾を延ばしたりするのが散見されますが、これはダサい。
ダサすぎです。
と、まぁ、それはおいておいて、この作品を読むと、面白いなと思わせられる部分があります。
それは何かと言うと、「日本でのピンチョン認識って、ちょっと間違ってるんじゃない?」ってことなんですね。
日本ではピンチョンってすごく巨大な、深い作家っていうイメージ認識がある。
でも、この作品は、舞台の一部が日本ですけど、われわれにわかりやすい題材の料理の仕方を見ると、そこにはむしろ、非常に漫画的と言うか、アニメ的と言うか、一種のチープさが強く表に出てくる。
すると、これまで競売ナンバーやV.にも、さまざまなサブカルチャーが出てきたわけですけど、それらについては、われわれ日本人は、直接的に理解することは難しかったわけですが、実は、思ったよりももっとチープなイメージをまとっていたのではないのかな、と思わせられるわけです(もちろん、そういった面とは別に、物語の構成や裏の持つ意味とかが、ピンチョンの深さだとは思うのですけれど)。
そういう意味では、この翻訳者の、いかにもチープな翻訳はまぁ、ある意味正しい。
でも、センスが悪いんですね。(苦笑)
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月28日に日本でレビュー済み
大好きな本です。
『競売ナンバー49の叫び』の続編とも言えますが、競売…が南カリフォルニアの話であったのに対して、こちらは北カリフォルニアのお話です。
スラップスティックとも言えるハチャメチャ感の中に左翼 in アメリカの哀愁を感じさ、民主主義においてやはり60年代は特別な時代だったのだと考えさせられました。
日本人が一人登場するところにもニヤリとさせられます。『ティファニーで朝食を』がダイレクトに映画『ブラックレイン』に押し込まれてゆく様な可笑しさ!
ふんだんに盛り込まれるロックのアイコンも忠実に史実に基づいており、60年代好きにもたまりません。
一貫してNTR感覚が貫かれるNTR小説でもあります。

気になるのは巻末の解説部分でしょうか。
親切と言えば親切ではあるし読書の助けになる部分もあるのですが、特に音楽関連の解説の部分でいちロック好きの視点から言えばあまりにも偏っていると言わざるを得ません。
一言で言えばサイケデリックロックに対してあまりにも冷たいと思います。サイケデリックロック抜きに北カリフォルニアを語る事は出来ないのではないでしょうか。
バブルガムが大好きでサイケデリックに冷たいと言うのは日本のザッパ好きにはありがちな事ではありますが、これはひとえにミュージックマガジンの読み過ぎと言いますか、日本独自の変なロック史解釈ではないかと思っております。
そのような「ロック日本病」とでも言いたくなる様な体が垣間見えるのが悲しいところではあります。

ともあれ非常に面白い本だと思います。オススメです!
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月20日に日本でレビュー済み
ピンチョンてあまり読んだことなかったけど、というよりかなり寡作な作家なので、読む機会がなかったが、なかなか面白かった。

アメリカって国は面白い。まったく左翼なんて存在しないかのようだが、実は、今でも生き延びていて、社会のバランスを巧妙に図っている。ただ、9・11以後はどうなんだろう?

9・11以後のアメリカをピンチョンはどう描くのだろう?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月25日に日本でレビュー済み
「現実のカリフォルニアの上に想像上の地名を乗せ、現実のアメリカ史を背景に、司法省の悪の首領、心優しきマフィアのドン、赤毛にソバカスの女忍者をはじめとするポップなキャラを転がしていく。アメリカ史全体を貫く由々しき事態をテーマにしながら、権力を撃つ構えを見せて、タケシのウクレレや空から降りてくるゴジラの足の悪戯で笑わせる。そして、そんな風に「ぶっとんでいる」と同時に、とても「まとも」で落ち着いてもいる。」と訳者の方が解説で述べていらっしゃいますが、私も(たぶん)同感です。ピンチョンの場合、普通の小説と全然違う進行の仕方で物語が語られていくし、登場人物も膨大なので、筋を追うだけでもとても大変で、この本のように長い解説を参照しながら読まないととてもじゃないけどついていけないので、長大な解説をつけてくれて感謝します。
私の私見では60年代のカウンターカルチャーが生み出したものが、80年代にどうなったか今現在のポップカルチャーを通してを見直した小説に思えました。なので、膨大な量のヒット曲や、TV番組や、映画や、アイコン化したスターや役者や歌手が出てきて手におえないくらいでした(この辺のことは巻末の解説に詳述されてるのでご安心を)。途中で出てくる日本の武術や忍法も一時期アメリカではやったと聞くのでそういうポップカルチャーをそうざらえして80年代のアメリカがどうなったのかピンチョン自身が振り返ってみたかに思えました(1984年に始まるのもジョージ・オーウェルの同名小説を思わせて示唆的)。もちろん全然笑えないギャグ等ピンチョン節も健在で失笑できます。作中で暗躍する日本人の「タケシ」は「ビートたけし」からとったのか単なる偶然でしょうか?偶然でも何か意味深になってしまうところにピンチョンの業の深さを感じます。あと、「Rapture」という単語がキーワードになってるようですが、Blondieのヒット曲にもひっかけてるのでしょうか?
またバカ扱いされる覚悟で書き込みましたが、私の読後感はこんなんでした。
また、蛇足ですが、この人は税金はらったり、病院に行くときはどうしてんですかね?
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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