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暗号解読: ロゼッタストーンから量子暗号まで 単行本 – 2001/7/31
- 本の長さ509ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2001/7/31
- ISBN-104105393022
- ISBN-13978-4105393021
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商品の説明
商品説明
英国女王エリザベス1世暗殺に関する暗号文書が破られ、処刑されたメアリー・スチュワートの事件をはじめ、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『仮面の男』(原作はデュマの『鉄仮面』)にも出てくるフランスの鉄仮面に関する文書、埋蔵金のありかが示されているという謎の「ビール暗号」、第1次世界大戦、第2次世界大戦の様相を変えた暗号解読者たちのテクニックなど、読者の知的好奇心をくすぐるトピックが数多く登場する。暗号が我々の歴史にいかに大きな影響を与え続けてきたのかがよくわかる。
転置式暗号、換字式暗号といった単純な暗号化の方法から、複雑なヴィジュネル暗号、エニグマ暗号、単純だが決して破られることのなかったナヴァホ暗号のほか、ヒエログリフ、線文字Bなど、数多くの難解な古代文字や表記が、暗号解読者たちの血のにじむ解析努力と併せて詳述されている。
本書では、読者がこれらの暗号を実際に作ったり、解読したりしながら読み進めていくことができるよう工夫されている。パズルや謎解きが好きな読者はもちろん、歴史の裏側をのぞいてみたい読者や考古学ファンにとっても興味深い1冊である。(土井英司)
メディア掲載レビューほか
暗号技術は解読技術とのせめぎ合いを通じて高度に発展してきた。その歴史的経緯と未来の動向をひも解く読み物。カエサル暗号,ヴィジュネル暗号,暗号機械エニグマ,公開カギ暗号,量子暗号などを追う。
(日経インターネットテクノロジー 2001/09/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/7/31)
- 発売日 : 2001/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 509ページ
- ISBN-10 : 4105393022
- ISBN-13 : 978-4105393021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 83,892位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 128位数学一般関連書籍
- - 955位科学 (本)
- - 7,248位語学・辞事典・年鑑 (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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かつてコンピューターの歴史は暗号とともに発達してきた。
一般の生活の中では、暗号は使う機会が少ないかもしれないが、
頭も体操にもなるので、是非一読してほしいです。
一躍サイエンスライターとしての名声を'んだサイモン・シン。彼の2作品目になります。
線文字Bやロゼッターストーン、メアリー女王の暗号、ナチスのエニグマ、インターネット上の公開鍵暗号と
古代から現代にいたる暗号の歴史を俯瞰しながら、難解な内容を分かりやすく解説し、さらに暗号の発明者と
解読者の執念ともいえる人間模様が絶妙に織り交ぜられ、読み物としての面白さも兼ね備えた力作です。
暗号というと、戦時中の通信手段や、スパイ達の情報交換といった非日常的な状況を思い浮かべますが
現在のような情報化社会では、パソコンにログインして、ネットショッピングをして、カードで決済すれば
素因数分解をベースにした最高レベルの暗号を日常的に利用している事は、あまり意識されていないように思います。
ですがこの本を読むことで、「安全に情報を伝達する」ということが、歴史上の転換点で重要な役割を演じ、
さらに大戦における国家の浮沈にも関わっていたことが臨場感を持って伝わってきます。
そして「誰にも解読できない暗号」という夢に向かって、アラン・チューリングのような当時最高レベルの
天才達が国家の元に集まり、人生をかけて臨んでいた事にも感動を覚えずにはいられません。
情報量が指数関数的に増大し、一瞬で世界に伝播し、タダ同然で手に入る現代に生きるものとして、この作品を
読むことで、決定的でありながら決して日の目を見ることのない暗号の歴史に思いをはせるのも良いのでは
ないでしょうか。
暗号には過去からの色々な歴史や、これからの未来があります。
それに暗号には秘密や謎のにおいがして、興味を惹かれないわけにはいきません。
暗号に関する書籍いろいろ読みましたが、これは外せないと思います。
中世の歴史的暗号~コンピューターの基礎的な話まで様々。
内容は簡単ではないが、論理的に簡潔に説明されているので非常に分かりやすい。
初めから順に読んでももちろんよいが、気になる章から読んでも楽しめる。
人はまずロゼッタストーンの章から読み始めたと。
フェルマーの最終定理に比べて難しくくどくなったなあという印象でした。
第二次大戦中のドイツの暗号機エニグマと、それを解読したイギリスのチームの話が、暗号解読が歴史を左右した例として詳述されており、その他にもドラマティックなエピソードが満載で、読み物として非常に面白い。
暗号解読に似たものとして、エジプトのヒエログリフなどの古代文字の解読に至る過程についても1章が割かれており、ここも感動的。
現代については、量子コンピュータが実現すれば、RSA暗号の解読のための素因数分解の計算時間が大幅に短縮されてRSA暗号が解読可能になってしまうので、光子の振動角度(偏極)を利用した、原理的に解読不可能な量子暗号が研究されている、ということがわかりやすく説明されている。
現代の情報化社会で利益や自由を守るために暗号を推進する企業や活動家の勢力と、犯罪捜査のために暗号を規制しようとする公権力との抗争についても触れられており、色々な点で興味は尽きない。