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農業は人類の原罪である (シリーズ進化論の現在) 単行本 – 2002/10/17
- 本の長さ95ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/10/17
- ISBN-104105423037
- ISBN-13978-4105423032
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
1万年前に始まったとされる農業。なぜこんな面倒なものが突如始まることになったのか。「楽園後」の農業が、人類にとって終わりなき業の始まりだったことを論証する。「進化論」の最先端を紹介する知的興奮のシリーズ第1弾。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/10/17)
- 発売日 : 2002/10/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 95ページ
- ISBN-10 : 4105423037
- ISBN-13 : 978-4105423032
- Amazon 売れ筋ランキング: - 319,358位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 83位農学一般関連書籍
- - 19,967位歴史・地理 (本)
- - 34,019位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月19日に日本でレビュー済み
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「狩猟採取」の生活について「不安定」「生産性が低い」など、マイナスのイメージしかありませんでしたが、目から鱗で、大きく考え方が変わりました。
2010年5月29日に日本でレビュー済み
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創世記における所謂知恵の実は農業を比喩する表現であったとは若かりし頃より努々、思い拠るとこではありませんでした。
単純に禁欲を促がすものとしか捕えていなかったのは私だけでもない思います。
イースター島の悲劇を思えば真実味は増すばかりでとどまる事を知りません。
思い起こせば第二次世界大戦。その引き金になったのはアメリカによって大量生産された農作物の株価暴落によりおきた恐慌
であった事は記憶に新しい。それはしかし贖罪というにあまりにも象徴的であると思います。されど人類はその歩みに忌避を覚えず
、第二次世界大戦でさえ贖罪というより警告としてしか機能してないようにも思えてくるのは、原始共産生活への渇望と喪失感ゆえかと内省する次第では
あります。
単純に禁欲を促がすものとしか捕えていなかったのは私だけでもない思います。
イースター島の悲劇を思えば真実味は増すばかりでとどまる事を知りません。
思い起こせば第二次世界大戦。その引き金になったのはアメリカによって大量生産された農作物の株価暴落によりおきた恐慌
であった事は記憶に新しい。それはしかし贖罪というにあまりにも象徴的であると思います。されど人類はその歩みに忌避を覚えず
、第二次世界大戦でさえ贖罪というより警告としてしか機能してないようにも思えてくるのは、原始共産生活への渇望と喪失感ゆえかと内省する次第では
あります。
2023年5月15日に日本でレビュー済み
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カインとアベルの説話が狩猟採集と農業の対比、同時に遊牧と農業の対比の中で遊牧民が神にとって優位であるという向きがあり、本書でもその対比はよくされています。
しかし、著者はそれらは対立するものでなく、両立しながら発展し、発展することで結局どちらかに特化せざるを得なかったというように成り立ちを説明してくれます。
青森県の三内丸山遺跡では同じ遺伝子の栗の木が植えられている。環境の変化で土地を離れざるをえなくなったのだ。という話を思い出しました。
それを農業と呼ぶかは意見の分かれるところかもしれませんが、この本を通じて壮大で、それでいて身近なテーマの骨組みを知ることができる良書だったと思います。
しかし、著者はそれらは対立するものでなく、両立しながら発展し、発展することで結局どちらかに特化せざるを得なかったというように成り立ちを説明してくれます。
青森県の三内丸山遺跡では同じ遺伝子の栗の木が植えられている。環境の変化で土地を離れざるをえなくなったのだ。という話を思い出しました。
それを農業と呼ぶかは意見の分かれるところかもしれませんが、この本を通じて壮大で、それでいて身近なテーマの骨組みを知ることができる良書だったと思います。
2023年1月26日に日本でレビュー済み
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環境問題を始めとして現代の問題の原点は人類が農業に手を染めたことにある、という本です。翻訳をした竹内さんは進化論ネタの面白本では定評がある方です。
進化論の現在というわりには進化論というよりも文明論になっていますが、進化論自体文明論の側面が強いので、違和感は少ないと思います。グローバリズムや工業社会を否定して自然農法や地域コミュニティーに帰れという主張に違和感を覚える方には、一種の毒抜きになる本かと思います。またそのような主張をする方にとっても、この本の主張に答える必要はあるでしょう。古代道徳思想をベースにした道徳論に反論するための根拠を与える主張と思います。
惜しむらくはどうも絶版であるらしいことで、テーマで選集への収録が為されることを期待します。電書で複製を禁止しておいて絶版書籍は放置では、出版社は鼎の軽重を問われますよ。
進化論の現在というわりには進化論というよりも文明論になっていますが、進化論自体文明論の側面が強いので、違和感は少ないと思います。グローバリズムや工業社会を否定して自然農法や地域コミュニティーに帰れという主張に違和感を覚える方には、一種の毒抜きになる本かと思います。またそのような主張をする方にとっても、この本の主張に答える必要はあるでしょう。古代道徳思想をベースにした道徳論に反論するための根拠を与える主張と思います。
惜しむらくはどうも絶版であるらしいことで、テーマで選集への収録が為されることを期待します。電書で複製を禁止しておいて絶版書籍は放置では、出版社は鼎の軽重を問われますよ。
2016年1月14日に日本でレビュー済み
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発刊された当時は革新的であったろうが、現時点では、あまり感銘を受ける本ではない。
2010年7月21日に日本でレビュー済み
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実に大胆な表現・壮大な仮説の問題作である。
旧約聖書に登場する「エデンの園」は今のペルシャ湾の海底にあったと仰る。海に沈む前、そこは平坦な上に温暖湿潤で食べ物や水にあふれた「この世の楽園」であった。しかし終わりの時が来た。氷河期が終わったのだ。最終氷期は1万年前に終わり、大陸を覆っていた大氷河が溶け、海面が上昇し始めた。それも最大200m。大洪水の発生だ。「ノアの大洪水」としてこれも旧約聖書に登場する逸話である。
人々は園を追われ(失楽園)、中東の地で恒久的な農業を続ける羽目になった。農業はしんどい。しかし、増えた人口を養うためには人々はそうするしかなかった。「すべての災いの始まり」である。農業が始まるまで、男の身長は平均178c、女は168cmだった。それが農業を始めると男160cm、女155cmになってしまった。確かに人口は爆発したが、殆どの人が栄養失調になってしまった訳だ。人が本来の食い物(Niche)でない物(穀類)を食べると悲慘なことになる。今も昔も変わらない真実である。「禁断の果実」とは実は穀物のことであったのだ。
我々は農業という原罪を背負うことで成立した。社会も文明もすべてそうだ。今も、何億人もが穀物・炭水化物の生産・流通・販売に関わって生計を立てている。更には、何十億人もが穀物・炭水化物を主に食べて生きている。いったん始めたら止められないのが農業。「螺旋状の悪循環である」と筆者はいう。地球環境や生態系は破壊され続け、人々は病気(穀物病・糖質関連疾患)に悩まされ続ける。すなわち、農耕の開始は「究極のトレードオフ」だった訳だ。我々人類は未来永劫にわたり、この原罪から逃れることは出来ないのだ。やれやれ。
旧約聖書に登場する「エデンの園」は今のペルシャ湾の海底にあったと仰る。海に沈む前、そこは平坦な上に温暖湿潤で食べ物や水にあふれた「この世の楽園」であった。しかし終わりの時が来た。氷河期が終わったのだ。最終氷期は1万年前に終わり、大陸を覆っていた大氷河が溶け、海面が上昇し始めた。それも最大200m。大洪水の発生だ。「ノアの大洪水」としてこれも旧約聖書に登場する逸話である。
人々は園を追われ(失楽園)、中東の地で恒久的な農業を続ける羽目になった。農業はしんどい。しかし、増えた人口を養うためには人々はそうするしかなかった。「すべての災いの始まり」である。農業が始まるまで、男の身長は平均178c、女は168cmだった。それが農業を始めると男160cm、女155cmになってしまった。確かに人口は爆発したが、殆どの人が栄養失調になってしまった訳だ。人が本来の食い物(Niche)でない物(穀類)を食べると悲慘なことになる。今も昔も変わらない真実である。「禁断の果実」とは実は穀物のことであったのだ。
我々は農業という原罪を背負うことで成立した。社会も文明もすべてそうだ。今も、何億人もが穀物・炭水化物の生産・流通・販売に関わって生計を立てている。更には、何十億人もが穀物・炭水化物を主に食べて生きている。いったん始めたら止められないのが農業。「螺旋状の悪循環である」と筆者はいう。地球環境や生態系は破壊され続け、人々は病気(穀物病・糖質関連疾患)に悩まされ続ける。すなわち、農耕の開始は「究極のトレードオフ」だった訳だ。我々人類は未来永劫にわたり、この原罪から逃れることは出来ないのだ。やれやれ。
2002年12月17日に日本でレビュー済み
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農業によって自然環境に悪影響を与え、そして自らもらせん状の悪循環に取り込まれていったなんて・・・・・・。こういう考え方があるなんて新鮮!
2004年3月8日に日本でレビュー済み
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本書は「進化論の現在」と銘打たれたシリーズの中の一冊である。訳者の竹内久美子氏は日本における「この手の本」の第一人者であると思うので適任。ブックカバーを取ると自明だが、新潮クレストブックスのようなソフトカバーの体裁、さらに南伸坊氏の装丁も洒落ており、サイエンス関連本にありがちな敷居の高さが見事に払拭されている。中身も素人から玄人まで知的興奮が味わえるよう、平易に書かれているので、多くの人と「刺激的な知」を共有したいものである。今回のテーマは「農業」。そもそも農業とは何か。狩猟・採集生活から農業中心の生活に変わっていったのはなぜか。農業とは環境破壊、大型動物の絶滅を招くと共に、タイトルにあるように人々は原罪を背負わなくてはならないものなのだ・・・というような目からウロコが何枚も落ちる、視野を広げる好著。