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ウェイクフィールド / ウェイクフィールドの妻 単行本 – 2004/10/28
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/10/28
- ISBN-10410544901X
- ISBN-13978-4105449018
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/10/28)
- 発売日 : 2004/10/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 217ページ
- ISBN-10 : 410544901X
- ISBN-13 : 978-4105449018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 661,108位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウェイクフィールドを読んだ後、
ホーソーンの楽しそうにのびのびと想像力を膨らませた文章に満足するのと同時に、
むかっ腹が立つぐらい悪趣味な悪ふざけだと思いました。
作家としての実力を証明するには良い題材かもしれませんが、
理解しがたい人間の行動をここまで表現できるホーソーンは、同じように変人だと思います(笑
そして、ウェイクフィールドの妻。
物語としてはサイコホラー的な背筋が凍る感じで良い筋書きだと思います。
読んでる最中に展開がある程度予測出来てしまいましたが、
肝心な、なぜ20年も何事もなく過ぎてしまったのか、
その明確な理由が隠されていたので(読み取れるかは読者次第)読んで良かったです。
最後に、
ウェイクフィールド自体は15ページ程度ですが、
ウェイクフィールドの妻は200ページ近くあります。
しかしこのページ数の差を感じさせないぐらい、
ウェイクフィールドはぐっと短く内容が凝縮されており、
ウェイクフィールドの妻はぐんぐん読み進められる読みやすさがあります。
口数の少ない男性と話好きな女性のようなものでしょうか。。。
ホーソーンの楽しそうにのびのびと想像力を膨らませた文章に満足するのと同時に、
むかっ腹が立つぐらい悪趣味な悪ふざけだと思いました。
作家としての実力を証明するには良い題材かもしれませんが、
理解しがたい人間の行動をここまで表現できるホーソーンは、同じように変人だと思います(笑
そして、ウェイクフィールドの妻。
物語としてはサイコホラー的な背筋が凍る感じで良い筋書きだと思います。
読んでる最中に展開がある程度予測出来てしまいましたが、
肝心な、なぜ20年も何事もなく過ぎてしまったのか、
その明確な理由が隠されていたので(読み取れるかは読者次第)読んで良かったです。
最後に、
ウェイクフィールド自体は15ページ程度ですが、
ウェイクフィールドの妻は200ページ近くあります。
しかしこのページ数の差を感じさせないぐらい、
ウェイクフィールドはぐっと短く内容が凝縮されており、
ウェイクフィールドの妻はぐんぐん読み進められる読みやすさがあります。
口数の少ない男性と話好きな女性のようなものでしょうか。。。
2005年1月20日に日本でレビュー済み
「ウェイクフィールド」は19世紀のアメリカ人作家ホーソーンの名高い短編で、何の理由もなしに妻の元を離れ家出をし、20年間に渡って隣の通りに住み、そして妻の待つ家に帰ってきたウェイクフィールドという男の話。非常に現代的で、なおかつ寓話のような話で、ボルヘスに絶賛され、ポール・オースターの『幽霊たち』の元ネタになったというものです。
ただ、ちょっと考えると、20年後に何食わぬ顔で妻の元に帰ったという展開はいったい何なんだ?妻はどうしてたんだ?という疑問も出てきます。そして、その疑問を引き継いで書いたのがアルゼンチンの作家E・ベルティ。彼によって妻の視点から書かれた本、それが『ウェイクフィールドの妻』です。この本には、この「ウェイクイールド」と「ウェイクフィールドの妻」の二編が収録されています。
ただ、この本にウェイクフィールド失踪の謎解きのようなものを期待してもダメです。この本の中には、ウェイクフィールドの妻やちらっと出てくる登場人物がきちんとした人間として描かれていますし、産業革命やそれにたいして起こったラダイト運動なども取り上げられ、当時の社会情勢が窺えるようになっています。ただ、ウェイクフィールドの失踪が当時の社会事情とリンクしていた、というような展開もありません。あくまでもウェイクフィールドの妻の失踪後の対応や日常が淡々と描かれ、それが何となく納得できるというような小説です。ウェイクフィールドの帰宅後の展開はちょっと物足りなさもあるけど、この種の試みとしては、かなりいい線いっているものではないでしょうか。
ただ、ちょっと考えると、20年後に何食わぬ顔で妻の元に帰ったという展開はいったい何なんだ?妻はどうしてたんだ?という疑問も出てきます。そして、その疑問を引き継いで書いたのがアルゼンチンの作家E・ベルティ。彼によって妻の視点から書かれた本、それが『ウェイクフィールドの妻』です。この本には、この「ウェイクイールド」と「ウェイクフィールドの妻」の二編が収録されています。
ただ、この本にウェイクフィールド失踪の謎解きのようなものを期待してもダメです。この本の中には、ウェイクフィールドの妻やちらっと出てくる登場人物がきちんとした人間として描かれていますし、産業革命やそれにたいして起こったラダイト運動なども取り上げられ、当時の社会情勢が窺えるようになっています。ただ、ウェイクフィールドの失踪が当時の社会事情とリンクしていた、というような展開もありません。あくまでもウェイクフィールドの妻の失踪後の対応や日常が淡々と描かれ、それが何となく納得できるというような小説です。ウェイクフィールドの帰宅後の展開はちょっと物足りなさもあるけど、この種の試みとしては、かなりいい線いっているものではないでしょうか。