映画になりましたコールドマウンテンの原作本。
これがまた、描写が細かく美しい。
自然の描写だけにとどまらず、
主人公たちのちょっとしたしぐさや
美しいもの、醜いもの、死体や動物にいたるまで
ありとあらゆる物が繊細な描写で美しく時にグロテスクに語られていて、
物語の内容以上にその文章に引き込まれること必至。
お気に入りの作品になりました。
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コールドマウンテン 新潮クレストブックス 単行本 – 2000/2/1
デビュー作でありながら権威ある全米図書賞をいきなり受賞、という異例の評価、さらに大ベストセラーを記録し、『イングリシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ監督が映画化することにもなったという「三冠王」の話題作です。南北戦争で負傷した兵士が、恋人の待つ故郷、コールドマウンテンを目指し、さまざまなできごとに遭遇しながら困難な旅を続ける神話的な物語―― というとなんだか私たち日本人には遠い話に感じられるかもしれません。しかし、さにあらず。『朗読者』が戦争と恋愛を描き時代を越えて感動を与える小説だとすれば、本書には、「戦争と恋愛」に「冒険」という要素が加わります。人生とは何か? 悪とは? 善とは? 主人公とともに冒険を続けながら、そんな大きな問題を考えさせられるという点で、『朗読者』にも比肩する話題作です。『朗読者』の映画化もミンゲラが担当、というのは単なる偶然ではないはず。だまされたと思ってぜひ読んでください。
- 本の長さ557ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/2/1
- ISBN-10410590017X
- ISBN-13978-4105900175
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
南北戦争の最中、負傷した南軍の兵士インマンは故郷で大自然の中に暮らし続ける恋人エイダの許へ戻ろうと、病院から脱走した。危機と困難を越え、再会を果たすが…。映画化の話題もある、全米図書賞受賞作品。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/2/1)
- 発売日 : 2000/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 557ページ
- ISBN-10 : 410590017X
- ISBN-13 : 978-4105900175
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,371,568位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年5月15日に日本でレビュー済み
ステキなラブ・ストーリーにまだレビューがついてないなんて意外でした。
とても哀しい話だし、こんな時代に生まれ合わせなくて良かった、なんて
思いもあるのだけれど、現代に生きる私が失ってしまった大切なものをしっ
かり持っているヒロイン二人がとても魅力的です。
ホントはインマンが主役なのかもしれないけれど、ヒロイン二人の生き方
に焦点があった読み方をしてしまったのは、同性だからかも知れません。
読み終わってからも何ヶ月かするとまた読み直してみたくなる一冊です。
とても哀しい話だし、こんな時代に生まれ合わせなくて良かった、なんて
思いもあるのだけれど、現代に生きる私が失ってしまった大切なものをしっ
かり持っているヒロイン二人がとても魅力的です。
ホントはインマンが主役なのかもしれないけれど、ヒロイン二人の生き方
に焦点があった読み方をしてしまったのは、同性だからかも知れません。
読み終わってからも何ヶ月かするとまた読み直してみたくなる一冊です。
2008年10月28日に日本でレビュー済み
聞き覚えのない外国の作家の作品を読むとき、それがクレストブックスの背表紙だと、たいてい安心して買いもとめることができる。
思いもよらない作風だった、ということはあっても、外れたことはこれまでに一度もない。
憧れのジュンパ・ラヒリにも、寡作の名人アリステア・マクラウドにも、そうやって出会った。
そして「コールドマウンテン」も、もちろん「当たり」であった。
南北戦争で傷を負ったインマンは、病院を脱走し、はるかノースカロライナの故郷をめざして命がけの旅を始める。彼を支えているのはただひとつの思い、コールドマウンテンに残してきた恋人エイダに会うという希望だ。
同じころコールドマウンテンでは、都会から移り住んできた牧師の娘エイダが、突然父を亡くし途方に暮れている。彼女はルビーという少女の力を借りて慣れない農作業を覚え、生きる力を身につけてゆく。
ロードムービー調の長い作品なので、途中でちらりとラストを盗み見てしまった。
なーんだ、そうなるのか。と半分安心して読みすすめていたら、突然のどんでん返し。盗み見た文章の意味が、180度ひっくり返ってしまう。思ってもみない結末に、しばらく物語の世界から抜け出すことができず、呆然とする。
思いもよらない作風だった、ということはあっても、外れたことはこれまでに一度もない。
憧れのジュンパ・ラヒリにも、寡作の名人アリステア・マクラウドにも、そうやって出会った。
そして「コールドマウンテン」も、もちろん「当たり」であった。
南北戦争で傷を負ったインマンは、病院を脱走し、はるかノースカロライナの故郷をめざして命がけの旅を始める。彼を支えているのはただひとつの思い、コールドマウンテンに残してきた恋人エイダに会うという希望だ。
同じころコールドマウンテンでは、都会から移り住んできた牧師の娘エイダが、突然父を亡くし途方に暮れている。彼女はルビーという少女の力を借りて慣れない農作業を覚え、生きる力を身につけてゆく。
ロードムービー調の長い作品なので、途中でちらりとラストを盗み見てしまった。
なーんだ、そうなるのか。と半分安心して読みすすめていたら、突然のどんでん返し。盗み見た文章の意味が、180度ひっくり返ってしまう。思ってもみない結末に、しばらく物語の世界から抜け出すことができず、呆然とする。
2003年5月24日に日本でレビュー済み
コールドマウンテンの風景が目に浮ぶような美しい描写に心奪われました。南北戦争を背景に、旅を通して様々な人と出会うインマンと野生児ルビーと出会うエイダ。それぞれが出会いを通して自分自身を見直し成長していく姿に感動しました。そして誰よりも、学問の知識は皆無にも関わらず、押し寄せる時代の大波の中でsurviveしていく術を身に付けているルビーの逞しさに惹かれました。
そして、それぞれ本当の自分を見つけたインマンとエイダが再会する時・・・。悲しく優しくそして力強いラストでした。
今年の年末にはジュード・ロウ、N・キッドマン、R・ゼルウィガーという豪華キャストを揃えた映画が公開される予定です。恐らくブルーグラスで構成されるだろうサントラも合わせて、要チェックです。
そして、それぞれ本当の自分を見つけたインマンとエイダが再会する時・・・。悲しく優しくそして力強いラストでした。
今年の年末にはジュード・ロウ、N・キッドマン、R・ゼルウィガーという豪華キャストを揃えた映画が公開される予定です。恐らくブルーグラスで構成されるだろうサントラも合わせて、要チェックです。
2003年2月2日に日本でレビュー済み
南北戦争は物語の縦糸であって、横糸となるのは様々な人間模様です。戦前、農場育ちのインマンが都会育ちのエイダに惹かれた理由は、彼女の洗練された物腰と美しさに対する憧れにあり、エイダがインマンに惹かれた理由は、恋に対する憧れと興味にあったと言えるでしょう。言わば二人の身勝手な幻想から始まった恋が、静かに、しかし劇的に姿を変えていく様が緻密に描かれていて感嘆させられました。旅の途中で様々な人物に出会い、エイダに対する憧れと幻想をより強くするインマンと、農場での自給自足の生活に追われ、彼の安否を気遣うどころでは無いエイダ。この相反する過程を辿った二人の想いが、最後にピタリと重なり合う点は見事です。南北戦争の終焉を外側から描いた物語としても面白いと思いますし、恋愛物語としても面白いと思います。