原作を読むことによって映画では描き切れないミヒャエルとハンナの間で起きた様々な出来事や、それにまつわる心の動きや大きな葛藤に触れることができる。最初に映画でこの物語と出会い、数日間はハンナの生き方と背負った運命を考えさせられた。ハンナのことをもっと知りたくなり原作も読んでみたが
ミヒャエルからの視点なのでハンナという女性はやはり理解しづらく描かれている。
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朗読者 (Shinchosha CREST BOOKS) 単行本 – 2000/4/25
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/4/25
- ISBN-104105900188
- ISBN-13978-4105900182
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
15歳のミヒャエルが体験した初めての切ない恋。けれども21歳年上のハンナは、突然失踪してしまう。彼女が隠していた忌まわしい秘密とは…。出版後20言語に翻訳された世界的ベストセラーの日本版。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/4/25)
- 発売日 : 2000/4/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 213ページ
- ISBN-10 : 4105900188
- ISBN-13 : 978-4105900182
- Amazon 売れ筋ランキング: - 262,403位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品をもとに映画化された「愛を読む人」を観た後にこちらを読みました。映画を一度観ただけでは理解できなかったことが、こちらを読むことにより理解につながりました。映画とは異なる部分もいくつかありますが不思議と違和感はありません。映画鑑賞と読書を併用することで、より、双方の深みが増すように感じられました。
2020年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
15歳年上の女性ハンナを愛したミヒャエルは、情事の後決まって本の朗読をせがまれるが、その理由は物語の最後に明かされる。「愛した者が戦争犯罪者だったら?」の問いは、今もドイツ社会に重い。
2023年11月12日に日本でレビュー済み
女ざかりの女性が、無垢で深く考えるより性で誤魔化しがつく少年が出会い、話すことは朗読すること。
裏切られました。
出版されすぐ購入したので25年前でしょうか?
平和しか知らず、忘れていました。
字が読めないことを恥に思って貫いた嘘。
裁判までそんな予想をしていました。
裏切られました。
出版されすぐ購入したので25年前でしょうか?
平和しか知らず、忘れていました。
字が読めないことを恥に思って貫いた嘘。
裁判までそんな予想をしていました。
2017年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナチスドイツの爪痕とそれに巻き込まれてしまった人々の深い苦悩と、
ジェネレーションギャップの問題がベースになっているので、読み進むのが
正直息苦しかったです。こういう作品に真摯に向き合うのが大切と思いつつ、
いまいち醒めている自分を意識してしまいました。
こういうのを平和ボケというのでしょうね。
ジェネレーションギャップの問題がベースになっているので、読み進むのが
正直息苦しかったです。こういう作品に真摯に向き合うのが大切と思いつつ、
いまいち醒めている自分を意識してしまいました。
こういうのを平和ボケというのでしょうね。
2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一見強く見える美しい女性。
しかし、彼女は育った環境という自分ではどうしようもなかった要因で一般社会から忌み見下される特性を持って生きることになる。
その特性を持つことで生まれる劣等感から、自分の人生に自分で制限をかけている女性。
強い劣等感をもっていることで、彼女は自分自身の知性や能力の高さを認識しない。
それが、自分でも認識しないプライドの高さを生む。
その「自分でも認識しないプライドの高さ」が、その女性に「強く美しい」という印象を与える。
また自分で強烈に認識している劣等感が「近寄りがたさ」をいう印象をつくる。
この女性の魅力はこの2つのポイントではないかと思う。
不意に、偶然に彼女の心に触れるくらい近づく存在が、この手の悲劇の語り部、もしくは主人公となる。
劣等感により制限をかけているのは「普通の幸せ」や「愛」を素直に求めることである。
普通に親に愛され、健康な体で生まれた人間なら、生まれた時から当たり前のように持っているもの。
「強く美しく」、「自立した」女性に見える彼女がそんなものを望んでいるとは周りの普通の人間は想像ができない。
また、忌み見下される特性をもった人間はそれを望めるべくもないと、それを得る努力さえしない。
だが、実際は心の奥底では狂おしいほど求めている。
彼女は語り部(主人公)にだけ、自分のその奥底の希望を垣間見せるのである。
結局、彼女はそれを手に入れることはできない。
だから悲劇なのだ。
例えば醜い獣の、自分が醜いと認識しそれでも愛を求めてしまう弱い姿を見てしまったとき。
椿姫、シーラという子、朗読者、私の感情を揺さぶる悲劇の主人公はみな外見は醜くはない。
「19世紀のフランスの貴族から見た娼婦」、「特別クラスの若い先生から見た障害児」、そして「学者の父を持つ将来有望な少年から見た○○(今作の重要な要素なので伏せます)のおばさん」。
本人が自らを「醜い存在」と判断するのは外見でなく、その特性だ。
同様のプロットも持つ悲劇が強く心を打つのは、「自分ならどうしただろう(どうしたら彼女を幸せにできただろう) 」という問いかけに明確な答えを導きだせないからだろう。
自分の無力さを認識させられるからだろう。
しかし、この感情に向き合うことが自分の人生の意味なんじゃないかとぼんやり思ってしまう。
しかし、彼女は育った環境という自分ではどうしようもなかった要因で一般社会から忌み見下される特性を持って生きることになる。
その特性を持つことで生まれる劣等感から、自分の人生に自分で制限をかけている女性。
強い劣等感をもっていることで、彼女は自分自身の知性や能力の高さを認識しない。
それが、自分でも認識しないプライドの高さを生む。
その「自分でも認識しないプライドの高さ」が、その女性に「強く美しい」という印象を与える。
また自分で強烈に認識している劣等感が「近寄りがたさ」をいう印象をつくる。
この女性の魅力はこの2つのポイントではないかと思う。
不意に、偶然に彼女の心に触れるくらい近づく存在が、この手の悲劇の語り部、もしくは主人公となる。
劣等感により制限をかけているのは「普通の幸せ」や「愛」を素直に求めることである。
普通に親に愛され、健康な体で生まれた人間なら、生まれた時から当たり前のように持っているもの。
「強く美しく」、「自立した」女性に見える彼女がそんなものを望んでいるとは周りの普通の人間は想像ができない。
また、忌み見下される特性をもった人間はそれを望めるべくもないと、それを得る努力さえしない。
だが、実際は心の奥底では狂おしいほど求めている。
彼女は語り部(主人公)にだけ、自分のその奥底の希望を垣間見せるのである。
結局、彼女はそれを手に入れることはできない。
だから悲劇なのだ。
例えば醜い獣の、自分が醜いと認識しそれでも愛を求めてしまう弱い姿を見てしまったとき。
椿姫、シーラという子、朗読者、私の感情を揺さぶる悲劇の主人公はみな外見は醜くはない。
「19世紀のフランスの貴族から見た娼婦」、「特別クラスの若い先生から見た障害児」、そして「学者の父を持つ将来有望な少年から見た○○(今作の重要な要素なので伏せます)のおばさん」。
本人が自らを「醜い存在」と判断するのは外見でなく、その特性だ。
同様のプロットも持つ悲劇が強く心を打つのは、「自分ならどうしただろう(どうしたら彼女を幸せにできただろう) 」という問いかけに明確な答えを導きだせないからだろう。
自分の無力さを認識させられるからだろう。
しかし、この感情に向き合うことが自分の人生の意味なんじゃないかとぼんやり思ってしまう。
2020年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ最後まで読んでいません。
だけどもう、泣いてしまいそうです。
歴史や罪の捉え方など、人間が学ぶべきものの書き方が良いのは勿論ですが、
ただ純粋に、美しいものを見たときの息苦しさが感じられるストーリーです。
恐らく私はもうこの本を手放さないでしょう。
だけどもう、泣いてしまいそうです。
歴史や罪の捉え方など、人間が学ぶべきものの書き方が良いのは勿論ですが、
ただ純粋に、美しいものを見たときの息苦しさが感じられるストーリーです。
恐らく私はもうこの本を手放さないでしょう。
2016年3月22日に日本でレビュー済み
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DVDビデオを観ると、ハンナに感情が行ってしまいましたが、
では、
ミヒャエルは、どうなのかと原作を読んでみましたが、
原作を読んでも
私には、ミヒャエルは、どうしてもインチキ・ゲンチャアそのものにしか
感じられなかった。
「偽りの愛」を読んだヒト(ミヒャエル)でした。
DVDを三度ほど観たあとの原作読みでしたから、どうしても
DVDの印象に引っぱられてしまうのですが・・・
勿論、物語作品的には、読んで良かった作品です。
字幕を見ながらの、鑑賞より活字を読んだ方が、じっくりと解釈できますしね。
では、
ミヒャエルは、どうなのかと原作を読んでみましたが、
原作を読んでも
私には、ミヒャエルは、どうしてもインチキ・ゲンチャアそのものにしか
感じられなかった。
「偽りの愛」を読んだヒト(ミヒャエル)でした。
DVDを三度ほど観たあとの原作読みでしたから、どうしても
DVDの印象に引っぱられてしまうのですが・・・
勿論、物語作品的には、読んで良かった作品です。
字幕を見ながらの、鑑賞より活字を読んだ方が、じっくりと解釈できますしね。