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林檎の木の下で (新潮クレスト・ブックス) ハードカバー – 2007/3/30
17世紀、エディンバラの寒村に暮らしていた遠い祖先。やがて19世紀前半、一家三代でカナダへ。語り部と物書きの血が脈々と流れるマンロー一族の来し方を、三世紀に亙る物語として辿りなおす。実直な父、世故に長けた母、階級の違う婚家、新しい夫との穏やかな暮らし……人生のすべてが凝縮されたような自伝的短篇集。
- 本の長さ429ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/3/30
- ISBN-104105900587
- ISBN-13978-4105900588
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/3/30)
- 発売日 : 2007/3/30
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 429ページ
- ISBN-10 : 4105900587
- ISBN-13 : 978-4105900588
- Amazon 売れ筋ランキング: - 49,355位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンローの本は時々読み返したくなるので、手元に置けてうれしいです。
2013年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素敵な本が届きました。まだ読んでませんが今年のノーベル賞作家
マンロー女史の「林檎の木の下で」楽しくデスクに置いています。
早く読みたいですが、お正月がチャンスです。
マンロー女史の「林檎の木の下で」楽しくデスクに置いています。
早く読みたいですが、お正月がチャンスです。
2013年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たいへん清潔な美しい状態での発送をありがとうございます。人気が出ていることもあって多少、手元に届くのが遅れたことも、クレストの表紙を撫でれば、凪いでゆきました。これから、ゆっくり読み進めます。
2014年7月12日に日本でレビュー済み
マンローの作品は他に『イラクサ』と『小説のように』を読みましたが、
私はとりわけこの本が好きです。
マンローの小説は、短編でありながら比較的長い時間のスケールを取り、
そうした人生の厚みを集約する心情や主題を掬い取ることが一つの特徴として挙げられると思います。
その点、本書は民話的伝説の名残りを残している先祖の時代から現代に至るまでの過程を対象としているため、
他の作品より一段と深い奥行の中でそれぞれの物語を語りだしているように見えます。
『イラクサ』『小説のように』が個人の人生の中でとらえられた主題を扱っているのだとしたら、
こちらは個人を越えた歴史的な共同性のなかで語るべき内容をつかんでいます。
原書のタイトルになっている短編『キャッスルロックからの眺め』は、アメリカに移住するために船で海を渡る先祖たちを描いたもので、
航海日誌をつけているウォルター、妊婦のアグネス、だれかれかまわずつかまえては故郷の伝説を語る祖父のジェイムス、その話を聞かされる孫のジェイムス、甥っ子のジェイムスに深く共感し一種視点を共有しているともいえるメアリ、といった人物を中心に話が構成されています。
老ジェイムスの話やその他船上の光景などを子供のジェイムスが独特な視点で消化し、その視点の性質がメアリを通して部分的に説明されると同時に、ウォルターの記録がところどころに挿入されるという複雑な構成を取っているのですが、おそらく子供のジェイムスに集約されることを作者が意図していると思われるこれらの視点のからみ合いが、航海の風景に深淵な奥行を与えています。
クレーンで吊るされて船の上に運び上げられる牛を見ているジェイムスについて、メアリが「いつの日かこの子はこの情景を思い出すだろう。(中略)牛や豚が宙を飛ぶのを見たと」と説明していることに端的に表れているように、ジェイムスは想像力による強い色づけを通してものを見る少年であり、その視点のなかで老ジェイムスが語る故郷の伝説や、クライマックスで登場する神の象徴である鯨の姿が、神話的・民話的な色彩を通して記憶されていることがうかがえます。
直接書かれることのないジェイムスの視点を想像するとき、この小説は家族の歴史が経験の重みを通して個人の記憶に変わる瞬間、そしてラストのジェイムスの死によってその記憶が失われる過程を描いた味わい深いものとして見えてきます。
この『キャッスルロックからの眺め』のほか、『イリノイ』『父親たち』『生活のために働く』『何のために知りたいのか?』など、本書に収められている短編は、個人を越えて半ば無意識的に共有されている意識と個別的なまなざし・出来事との関係をとらえたものが多く、
それが出来事と出来事、または出来事と心情とのあいだの、現世的なものとは違う一見不可思議な内奥での結びつきを暗示していました。
それを表現しているだけでも稀有な名短編集だと思います。
私はとりわけこの本が好きです。
マンローの小説は、短編でありながら比較的長い時間のスケールを取り、
そうした人生の厚みを集約する心情や主題を掬い取ることが一つの特徴として挙げられると思います。
その点、本書は民話的伝説の名残りを残している先祖の時代から現代に至るまでの過程を対象としているため、
他の作品より一段と深い奥行の中でそれぞれの物語を語りだしているように見えます。
『イラクサ』『小説のように』が個人の人生の中でとらえられた主題を扱っているのだとしたら、
こちらは個人を越えた歴史的な共同性のなかで語るべき内容をつかんでいます。
原書のタイトルになっている短編『キャッスルロックからの眺め』は、アメリカに移住するために船で海を渡る先祖たちを描いたもので、
航海日誌をつけているウォルター、妊婦のアグネス、だれかれかまわずつかまえては故郷の伝説を語る祖父のジェイムス、その話を聞かされる孫のジェイムス、甥っ子のジェイムスに深く共感し一種視点を共有しているともいえるメアリ、といった人物を中心に話が構成されています。
老ジェイムスの話やその他船上の光景などを子供のジェイムスが独特な視点で消化し、その視点の性質がメアリを通して部分的に説明されると同時に、ウォルターの記録がところどころに挿入されるという複雑な構成を取っているのですが、おそらく子供のジェイムスに集約されることを作者が意図していると思われるこれらの視点のからみ合いが、航海の風景に深淵な奥行を与えています。
クレーンで吊るされて船の上に運び上げられる牛を見ているジェイムスについて、メアリが「いつの日かこの子はこの情景を思い出すだろう。(中略)牛や豚が宙を飛ぶのを見たと」と説明していることに端的に表れているように、ジェイムスは想像力による強い色づけを通してものを見る少年であり、その視点のなかで老ジェイムスが語る故郷の伝説や、クライマックスで登場する神の象徴である鯨の姿が、神話的・民話的な色彩を通して記憶されていることがうかがえます。
直接書かれることのないジェイムスの視点を想像するとき、この小説は家族の歴史が経験の重みを通して個人の記憶に変わる瞬間、そしてラストのジェイムスの死によってその記憶が失われる過程を描いた味わい深いものとして見えてきます。
この『キャッスルロックからの眺め』のほか、『イリノイ』『父親たち』『生活のために働く』『何のために知りたいのか?』など、本書に収められている短編は、個人を越えて半ば無意識的に共有されている意識と個別的なまなざし・出来事との関係をとらえたものが多く、
それが出来事と出来事、または出来事と心情とのあいだの、現世的なものとは違う一見不可思議な内奥での結びつきを暗示していました。
それを表現しているだけでも稀有な名短編集だと思います。
2007年6月6日に日本でレビュー済み
何世紀になろうと変わらない、生の営み。どこか漂う諧謔。そして自嘲。
振り返ってみれば、そのときどきを必死で生きていただけなのに。
そんな「誰かの普通の生活」にこころ惹かれるのは、
普遍的な悩みや家族の問題が書いてあるからなのか。
スコットランドからカナダへと移住した祖先の足跡を残された断片から掘り起こして行くマンローの旅は、
そのまま読者をも18〜19世紀初頭へと連れて行く。現在まで流れる血脈を遡る。
ときには残酷とさえ言える深い洞察力で、祖先を、そして自身のことも客観的に語って行く。
アリステア・マクラウドの 『灰色の輝ける贈り物』 をはじめとする作品群や、
デイヴィッド・ベズモーズギスの 『ナターシャ』 などを思い出した。
いずれも新潮クレスト・ブックスのシリーズなので、興味のあるかたは是非手に取られたし。
この本の原題は"The View from Castle Rock"。
しかし、著者の青い性の目覚めを描いた『林檎の木の下で』を表題作とし、
それにぴったりのイラストを施した装幀は美。
なんの予備知識がなくとも読みたくなること請け合い。
振り返ってみれば、そのときどきを必死で生きていただけなのに。
そんな「誰かの普通の生活」にこころ惹かれるのは、
普遍的な悩みや家族の問題が書いてあるからなのか。
スコットランドからカナダへと移住した祖先の足跡を残された断片から掘り起こして行くマンローの旅は、
そのまま読者をも18〜19世紀初頭へと連れて行く。現在まで流れる血脈を遡る。
ときには残酷とさえ言える深い洞察力で、祖先を、そして自身のことも客観的に語って行く。
アリステア・マクラウドの 『灰色の輝ける贈り物』 をはじめとする作品群や、
デイヴィッド・ベズモーズギスの 『ナターシャ』 などを思い出した。
いずれも新潮クレスト・ブックスのシリーズなので、興味のあるかたは是非手に取られたし。
この本の原題は"The View from Castle Rock"。
しかし、著者の青い性の目覚めを描いた『林檎の木の下で』を表題作とし、
それにぴったりのイラストを施した装幀は美。
なんの予備知識がなくとも読みたくなること請け合い。
2013年11月16日に日本でレビュー済み
自分の自伝的連作??こんなに面白くないしかも説明書きが多くて文章が読みにくく、こんなに面白くない自伝は始めてです。。
ノーベル文学賞を取ったからと言って良い文学とは限りませんね。。。
こんなつまらない家族の歴史ならかかなければよいのに。。。。短編小説で良かったのに。。
ノーベル文学賞を取ったからと言って良い文学とは限りませんね。。。
こんなつまらない家族の歴史ならかかなければよいのに。。。。短編小説で良かったのに。。