60代の主婦です学生の頃からずっと憧れていたプルーストの"失われた時を求めて"。なんてカッコいいタイトルだろうと横目で見ながらズーッと手を出せないでいました。今回たった1巻!実は角田さんの文体に触れるのも初めてでした。読み出したらビックリ!不思議な世界に引っ張り込まれていくようでずーっとプルーストとビッタリ一緒にいるような感覚。こんな面白い内容だったんだぁ、、。読み終わった後全部読みたくなって3人ぐらいの訳者の片っ端から読んでみましたが
なんだか急につまらなくなってしまいました。
答えはたった1つ。
ぼくで始まる角田さんのプルーストが良すぎるから、この文章に乗っかっていく楽しさを10倍楽しみたい!もっと読みたい、もっと知りたい、まじ面白ーい!ってあのワクワクした感じでプルーストを全部読みたい!
なもんで角田さん全訳を出してほしいです!!
切に切に望みます。
それで。
プルーストから離れられなくなって、私は吉川一義さんの全集を購入しました。着々と読めてます!全部読んだらもう一度角田さんのプルーストをじっくり楽しみたいという目的があるからです。かつて全集を読んだことのある人は余裕ですぐにこの楽しみを味わえて羨ましい限りです。
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失われた時を求めて 全一冊 (新潮モダン・クラシックス) 単行本 – 2015/5/29
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角田光代╳プルースト世界文学最大・最強の長篇小説の画期的〈縮約版〉刊行! 作家志望の「ぼく」が味わう苛烈な恋、そして「時」の不思議――。あまりの長大さと複雑な文体ゆえに、名声ほどには読破する者の少なかった二十世紀小説の代表作が、いま蘇える。現代を代表する小説家と仏文学者のコラボレーションによって、プルーストのエッセンスはそのままに、贅美きわまる日本語でついに読める、読み通せる驚異の縮約版一千枚!
- 本の長さ522ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/5/29
- 寸法13.6 x 3.9 x 19.4 cm
- ISBN-104105910035
- ISBN-13978-4105910037
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/5/29)
- 発売日 : 2015/5/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 522ページ
- ISBN-10 : 4105910035
- ISBN-13 : 978-4105910037
- 寸法 : 13.6 x 3.9 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 29,173位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月18日に日本でレビュー済み
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2023年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一冊で読むことができる点が素晴らしいです。
ここから分冊で発刊されている「失われた時を求めて」
さらに10巻を超える「失われた時を求めて」ヘと読んで行きたいです。
まずはこの本から出発してみることを「失われた時を求めて」を読んだことの無い方に、おすすめします。
ここから分冊で発刊されている「失われた時を求めて」
さらに10巻を超える「失われた時を求めて」ヘと読んで行きたいです。
まずはこの本から出発してみることを「失われた時を求めて」を読んだことの無い方に、おすすめします。
2020年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「縮約版」は画期的だと思います。ハードルが異常に高かったこの作品を、このような形で世に出してくれた関係者の方々に感謝しますし、作品に対する敬意と愛情を感じます。
「縮約版」を内容のうえで嫌悪する方は引き続き「普通版」を愛読すればいいだけです。「普通版」と内容が全く同じわけはないのは当たり前なので、至極当然な選択かと。
「普通版」だと思ったけど誤解して「縮約版」を買ってしまったという方は、単なるご自分のミスです。本を手に取ればすぐに「縮約版」だとわかりますし、AMAZONの説明にもくどいくらい「縮約版」であることは説明されています。もっと言ってしまうと「失われた時を求めて」が僅か1冊だと勘違いしていた方は、そもそも良く「失われた時を求めて」を読もうと思ったなと、むしろそのきっかけに興味があります。
「縮約版」を内容のうえで嫌悪する方は引き続き「普通版」を愛読すればいいだけです。「普通版」と内容が全く同じわけはないのは当たり前なので、至極当然な選択かと。
「普通版」だと思ったけど誤解して「縮約版」を買ってしまったという方は、単なるご自分のミスです。本を手に取ればすぐに「縮約版」だとわかりますし、AMAZONの説明にもくどいくらい「縮約版」であることは説明されています。もっと言ってしまうと「失われた時を求めて」が僅か1冊だと勘違いしていた方は、そもそも良く「失われた時を求めて」を読もうと思ったなと、むしろそのきっかけに興味があります。
2015年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「スワン家のほうへ」は読んでいたので、それ以降の部分を読みたくて購入しましたが、読んでいてものすごく違和感があり、なぜだろうと調べたところ、要約版であることが判明しました。まだ読み終えていませんが、全体的なストーリーの流れを知る上ではいいのかもしれません。ただ、他のレビューでもありましたが、細かい説明やら描写がないと、この本のエッセンスである人物の心の動きやら含蓄が味わえないのも事実です。完訳版を読み終えないで挫折してしまうよりはこの本を読んだ方がいいかもですが、個人的には頑張って完訳版を読みたいです。明確に要約版だと表記がなかったので、3つ星にしました。明確に表記があれば、あるいは4つ星か5つ星だったかと。
2020年9月2日に日本でレビュー済み
■全訳が出揃った中での新しい選択肢
『失われた時を求めて』の全訳は、現在、6種類の日本語訳が読める。1・三笠書房版 五来達ほか訳 2・淀野隆三+井上究一郎+伊吹武彦+生島遼一+市原豊太+中村真一郎の共同訳(プレイヤード旧版)、3・井上究一郎訳(2種類)、4・鈴木道彦訳、5・吉川一義訳、6・高遠弘美訳(途上)。高遠が全訳の翻訳途上であるがこれが完成すれば、井上訳が2種類あるため、7種類になる。鈴木道彦氏以降は、フランスでも最新のプレイヤード新版からの翻訳になっていると思われる(未調査)。
鈴木道彦の全3冊の抄訳や、伊藤整による訳出、その他解説書など、これまで手短かに『失われた時を求めて』を紹介しようという試みも繰り返されてきた。
ここまで出揃った中で、芳川泰久の野望は、これまで全7~14巻で訳出されて来た『失われた時を求めて』を、現代小説家によって、たった1冊にリライトしてしまうということであった。これを見て、天国のプルーストがどう思うかは不明だが、6~7種類も全訳がある状況で、『失われた時を求めて』がどれだけの読者に通読されているかを考えれば、新たな選択肢としてこういう書籍があるのは面白い。
いちばんプルーストを感じたければ、生涯をプルーストに捧げた井上究一郎全訳を参照すれば良いし、それがあまりにもフランス語やプルーストに寄りすぎていると感じるならば、他の選択肢がこれだけあるのだ。
■角田光代訳
また、小説家である角田光代にリライトさせることは、井上究一郎から吉川一義に至る、東大仏文御大たちへの芳川泰久の挑戦状である。
井上究一郎氏や高遠弘美氏が如何に優れた日本語遣いであろうとも、翻訳者と小説家の母国語への言語感覚の精密さは異なる。フランス語に通じている研究者の言語よりも、数多読者を惹き付けてきた日本語遣いの言葉を読んで見ろ、というガチバトルの成果をぜひ確かめてほしい。
抄訳全1冊であることも含め、異形中の異形だが、達成したものも大きい。角田光代がどのような方法で言葉を決定していったのかは後書きに詳しいが、原文のフランス語ではなく、多数の既出翻訳に当たることで、「要するにこういうことが言いたいのね」と、「言いたいことの本質」を日本語に置き換えて行ったというのだ。
プルーストが言いたいことの本質を探る行程は、最新の高遠弘美訳でも同じであろうが、結果は異なる。フランス語やプルーストについてのプロと日本語大衆文学のプロのバトルとまで言うと、名文の名手たちでもあった既出の翻訳者たちに失礼かも知れないが、これまでのどの翻訳よりも「圧倒的に日本語小説になっている」のが本書である。
章立てタイトルを新たにつけた再編集も読みやすくしている。原著ではシンプルに全7篇だったものを、50のタイトル付き章立てにしたことについて、原著者であるプルーストは顔をしかめそうではあるが、数多くの読者にとっては近寄りやすくなっているだろう。
■比較
角田光代訳
1・目覚め
長いあいだ、ぼくは早くからベッドに入ったものである。
ろうそくを消し、さあ眠ろうと思う間もなく眠りに落ちて、三十分もすると目が覚めてしまう。
井上究一郎訳
1・
長いあいだに、私は早くから寝るようになった。ときどき、ろうそくを消すとすぐに目がふさがって、「これからぼくは眠るんだ」と自分にいうひまもないことがあった。それでも、三十分ほどすると、もう眠らなくてはならない時間だという考に目がさめるのであった。
鈴木道彦訳
1・
長いあいだ、私は夜早く床に就くのだった。ときには、蠟燭を消すとたちまち目がふさがり、「ああ眠るんだな」と考える暇さえないこともあった。しかも三十分ほどすると、もうそろそろ眠らなければという思いで目がさめる。
吉川一義訳
1・
長いこと私は早めに寝(やす)むことにしていた。ときにはロウソクを消すとすぐに目がふさがり、「眠るんだ」と思う間もないことがあった。ところが三十分もすると、眠らなくてはという想いに、はっと目が覚める。
高遠弘美訳
第一章・
長い間、私はまだ早い時間から床に就いた。ときどき、蝋燭が消えたか消えぬうちに「ああこれで眠るんだ」と思う間もなく急に瞼がふさがってしまうこともあった。そして、半時もすると今度は、眠らなければという考えが私の目を覚まさせる。
どの翻訳がベストということはないだろう。本当に厳密さが必要なら、フランス語原文で読むのが一番であるが、日本語で読めるこれだけの選択肢があることを素直に喜びたい。
『失われた時を求めて』の全訳は、現在、6種類の日本語訳が読める。1・三笠書房版 五来達ほか訳 2・淀野隆三+井上究一郎+伊吹武彦+生島遼一+市原豊太+中村真一郎の共同訳(プレイヤード旧版)、3・井上究一郎訳(2種類)、4・鈴木道彦訳、5・吉川一義訳、6・高遠弘美訳(途上)。高遠が全訳の翻訳途上であるがこれが完成すれば、井上訳が2種類あるため、7種類になる。鈴木道彦氏以降は、フランスでも最新のプレイヤード新版からの翻訳になっていると思われる(未調査)。
鈴木道彦の全3冊の抄訳や、伊藤整による訳出、その他解説書など、これまで手短かに『失われた時を求めて』を紹介しようという試みも繰り返されてきた。
ここまで出揃った中で、芳川泰久の野望は、これまで全7~14巻で訳出されて来た『失われた時を求めて』を、現代小説家によって、たった1冊にリライトしてしまうということであった。これを見て、天国のプルーストがどう思うかは不明だが、6~7種類も全訳がある状況で、『失われた時を求めて』がどれだけの読者に通読されているかを考えれば、新たな選択肢としてこういう書籍があるのは面白い。
いちばんプルーストを感じたければ、生涯をプルーストに捧げた井上究一郎全訳を参照すれば良いし、それがあまりにもフランス語やプルーストに寄りすぎていると感じるならば、他の選択肢がこれだけあるのだ。
■角田光代訳
また、小説家である角田光代にリライトさせることは、井上究一郎から吉川一義に至る、東大仏文御大たちへの芳川泰久の挑戦状である。
井上究一郎氏や高遠弘美氏が如何に優れた日本語遣いであろうとも、翻訳者と小説家の母国語への言語感覚の精密さは異なる。フランス語に通じている研究者の言語よりも、数多読者を惹き付けてきた日本語遣いの言葉を読んで見ろ、というガチバトルの成果をぜひ確かめてほしい。
抄訳全1冊であることも含め、異形中の異形だが、達成したものも大きい。角田光代がどのような方法で言葉を決定していったのかは後書きに詳しいが、原文のフランス語ではなく、多数の既出翻訳に当たることで、「要するにこういうことが言いたいのね」と、「言いたいことの本質」を日本語に置き換えて行ったというのだ。
プルーストが言いたいことの本質を探る行程は、最新の高遠弘美訳でも同じであろうが、結果は異なる。フランス語やプルーストについてのプロと日本語大衆文学のプロのバトルとまで言うと、名文の名手たちでもあった既出の翻訳者たちに失礼かも知れないが、これまでのどの翻訳よりも「圧倒的に日本語小説になっている」のが本書である。
章立てタイトルを新たにつけた再編集も読みやすくしている。原著ではシンプルに全7篇だったものを、50のタイトル付き章立てにしたことについて、原著者であるプルーストは顔をしかめそうではあるが、数多くの読者にとっては近寄りやすくなっているだろう。
■比較
角田光代訳
1・目覚め
長いあいだ、ぼくは早くからベッドに入ったものである。
ろうそくを消し、さあ眠ろうと思う間もなく眠りに落ちて、三十分もすると目が覚めてしまう。
井上究一郎訳
1・
長いあいだに、私は早くから寝るようになった。ときどき、ろうそくを消すとすぐに目がふさがって、「これからぼくは眠るんだ」と自分にいうひまもないことがあった。それでも、三十分ほどすると、もう眠らなくてはならない時間だという考に目がさめるのであった。
鈴木道彦訳
1・
長いあいだ、私は夜早く床に就くのだった。ときには、蠟燭を消すとたちまち目がふさがり、「ああ眠るんだな」と考える暇さえないこともあった。しかも三十分ほどすると、もうそろそろ眠らなければという思いで目がさめる。
吉川一義訳
1・
長いこと私は早めに寝(やす)むことにしていた。ときにはロウソクを消すとすぐに目がふさがり、「眠るんだ」と思う間もないことがあった。ところが三十分もすると、眠らなくてはという想いに、はっと目が覚める。
高遠弘美訳
第一章・
長い間、私はまだ早い時間から床に就いた。ときどき、蝋燭が消えたか消えぬうちに「ああこれで眠るんだ」と思う間もなく急に瞼がふさがってしまうこともあった。そして、半時もすると今度は、眠らなければという考えが私の目を覚まさせる。
どの翻訳がベストということはないだろう。本当に厳密さが必要なら、フランス語原文で読むのが一番であるが、日本語で読めるこれだけの選択肢があることを素直に喜びたい。
2018年12月9日に日本でレビュー済み
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敷居の高い物語を読めたことが喜びです。全編をこれから読むかどうかは別としてこの本の価値は十分に高いと思います。また訳者あとがきに苦労と情熱が滲み出ていた。そこにさらなる良さを感じた。
2017年1月11日に日本でレビュー済み
私は、原作を読んでいません。学生のときに読もうとして、第1巻で挫折しました。私は、長編小説を「読むのはしんどい、でもストーリだけは知りたい。」というときに、映画で済ませる場合があります。例えば、トルストイ「アンナ・カレーニナ」はキーラ・ナイトレイ主演の映画であったり。
「失われた時を求めて」はどうしようと積年の悩みでした。映画などの別媒体もない、抄訳版を読み通すのも辛い。いつの間にか自分も歳を経て、この先ずっと読まないだろうと、いつしか読むリストからも外れていました。ところが、偶然にも一冊にまとまったのがでているのを知りました。しかも角田光代さんが編訳されています。
読み終えて感じたのは、日本語作家による文章で"失われた時を求めて"を読めるとは、日本は恵まれているということです。
"失われた時を求めて"が持つ真価は、見出された時を経て、失われた時を求めて、内からの記憶を表出し始める、これをプルーストが残した「失われた時を求めて」を通して追体験することにある、と私は考えます。私はこの角田・芳川「失われた時を求めて」を通して、45章以降、「読み手である私は生きる希望をみずからのものとしてありありと実感できる」、そのような高揚感で満たされました。このことは、あとがきで角田さんが書かれています。私もいろいろ小説を読んできましたが、今までにない不思議な体験でした。
ここに20世紀の大作と言われる所以があるのでしょう。
"失われた時を求めて"とは、要するにどういうことで、どういうものなのかを、手っ取り早く知るには、4章「紅茶とマドレーヌ 」まで進んで、45章「不揃いの敷石」に飛ぶ、というのもありでしょう。ですが、上記に述べたような感覚を体験するには、1章から44章を「ぼく」として追体験しないことには、得難いのではないでしょうか。
45章以降(原作 第七篇 『見出された時』 に相当)は、原作で「私」はどのように語ったのでしょうか。非常に気になりましたので、角田・芳川版を読み終えて、鈴木訳抄訳版を読み始めました。「見出された時」を一度体験すると、記憶は自らの意志のものとして、肉体に受け入れられるようです。
以下に角田・芳川「失われた時を求めて」の各章タイトルを挙げます。鈴木訳抄訳版は52章に分けられています。(原作は未調査)読まれた方は振り返り、読もうかなという方は目安にお使いいただければと思います。
1目覚め
2おやすみのキス
3母の「捨て子のフランソワ」
4紅茶とマドレーヌ
5ふたつのほう
6スワン家のほう
7モンジューヴァンの秘密
8ゲルマントのほう
9シャンゼリゼでのジルベルトとの再会
10ジルベルトととっくみあい
11バルベック出発
12グランド・ホテル
13少女たち
14もうひとりの少女
15エルスチールのアトリエ
16アルベルチーヌ
17環さがしゲーム
18拒まれたキス
19アルベルチーヌの訪問
20シャルリュスとマルハナバチ
21ソドムの住人
22アルベルチーヌを待つ
23バルベック再訪
24花盛りのリンゴの木
25踊るアルベルチーヌ
26アルベルチーヌの矛盾
27架空の恋
28ゴモラの女たち
29唐突な心変わり
30朝の歌
31ひとりの時間
32眠るアルベルチーヌ
33嘘の応酬
34割ってもらう
35消えたアルベルチーヌ
36電報の手紙
37ボンタン夫人からの電報
38エメからの報告
39アルベルチーヌを許す
40ヴェネツィア滞在
41思いがけない知らせ
42パリに帰る
43ジュピヤンの宿
44空襲
45不揃いの敷石
46無意識的想起
47「捨て子のフランソワ」再会
48午後の集いというパーティ
49サン=ルー嬢
50見出された時
「失われた時を求めて」はどうしようと積年の悩みでした。映画などの別媒体もない、抄訳版を読み通すのも辛い。いつの間にか自分も歳を経て、この先ずっと読まないだろうと、いつしか読むリストからも外れていました。ところが、偶然にも一冊にまとまったのがでているのを知りました。しかも角田光代さんが編訳されています。
読み終えて感じたのは、日本語作家による文章で"失われた時を求めて"を読めるとは、日本は恵まれているということです。
"失われた時を求めて"が持つ真価は、見出された時を経て、失われた時を求めて、内からの記憶を表出し始める、これをプルーストが残した「失われた時を求めて」を通して追体験することにある、と私は考えます。私はこの角田・芳川「失われた時を求めて」を通して、45章以降、「読み手である私は生きる希望をみずからのものとしてありありと実感できる」、そのような高揚感で満たされました。このことは、あとがきで角田さんが書かれています。私もいろいろ小説を読んできましたが、今までにない不思議な体験でした。
ここに20世紀の大作と言われる所以があるのでしょう。
"失われた時を求めて"とは、要するにどういうことで、どういうものなのかを、手っ取り早く知るには、4章「紅茶とマドレーヌ 」まで進んで、45章「不揃いの敷石」に飛ぶ、というのもありでしょう。ですが、上記に述べたような感覚を体験するには、1章から44章を「ぼく」として追体験しないことには、得難いのではないでしょうか。
45章以降(原作 第七篇 『見出された時』 に相当)は、原作で「私」はどのように語ったのでしょうか。非常に気になりましたので、角田・芳川版を読み終えて、鈴木訳抄訳版を読み始めました。「見出された時」を一度体験すると、記憶は自らの意志のものとして、肉体に受け入れられるようです。
以下に角田・芳川「失われた時を求めて」の各章タイトルを挙げます。鈴木訳抄訳版は52章に分けられています。(原作は未調査)読まれた方は振り返り、読もうかなという方は目安にお使いいただければと思います。
1目覚め
2おやすみのキス
3母の「捨て子のフランソワ」
4紅茶とマドレーヌ
5ふたつのほう
6スワン家のほう
7モンジューヴァンの秘密
8ゲルマントのほう
9シャンゼリゼでのジルベルトとの再会
10ジルベルトととっくみあい
11バルベック出発
12グランド・ホテル
13少女たち
14もうひとりの少女
15エルスチールのアトリエ
16アルベルチーヌ
17環さがしゲーム
18拒まれたキス
19アルベルチーヌの訪問
20シャルリュスとマルハナバチ
21ソドムの住人
22アルベルチーヌを待つ
23バルベック再訪
24花盛りのリンゴの木
25踊るアルベルチーヌ
26アルベルチーヌの矛盾
27架空の恋
28ゴモラの女たち
29唐突な心変わり
30朝の歌
31ひとりの時間
32眠るアルベルチーヌ
33嘘の応酬
34割ってもらう
35消えたアルベルチーヌ
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37ボンタン夫人からの電報
38エメからの報告
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42パリに帰る
43ジュピヤンの宿
44空襲
45不揃いの敷石
46無意識的想起
47「捨て子のフランソワ」再会
48午後の集いというパーティ
49サン=ルー嬢
50見出された時